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1から読み返す「アルカナ・アルカディア」~17章「夜明け前の舞台に」~

「アルカナ・アルカディア」、今回は17章「夜明け前の舞台に」について。

▼前回

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17章「夜明け前の舞台に」

話数 主な出来事
0.5話「節制」幕間 ・文、シークフェルトの門前でミチルと出会う
・回想。フラウ・プラティーンになれず退学を決意する文
・ミチルVS文、お前が戦うべき相手は誰だ!
・栞にとってカッコいいお姉ちゃんでいたかった
1話 ・アルカナ・アルカディア第五幕「我らの舞台 我らこそ舞台」
・やちよ、あるる、メイファンの練習。月あるるのアドリブが冴えるが、練習着が破れて中断
・あるるのアドリブに刺激され決定稿を書き直すことにした雨宮。メイファンも刺激を受ける。
1.1話「愚者」幕間 ・回想。戯曲を読み漁る幼いやちよ。"姉"と演じるのが楽しいと言い母親を困らせる
・あるるの練習着を直すやちよ、さっきどうしてアドリブを引っ込めたか訊かれる
・月と愚者のエチュード。「予想外の結末を見たいなら、あなたが主役を演じなくちゃ」
2話 ・月と愚者のエチュードを聞いて台本を直したくなる雨宮
・自分に足りないものがあると悩んでいると、純那がショッピングモールに連れ出す
・えるに対面する雨宮と純那たち。劇フェス決定稿を読んだえるは、自分の書いた話と似ていると気づく
3話 ・えるのノートを見た雨宮もまた似ていると感じ不審がる
・しかしよく読むと、えるの話は星の少女の冒険譚になっている
・お話作りに花が咲く雨宮とえる。群像劇から冒険譚にしようと思い直す
4話 ・1人で物語を書いていたえるに「あなたはあのときの私」と共感する雨宮
・雨宮、えるとともに星の少女のお話を書く約束をする
・眞井に電話、その口ぶりから落とし物はみつかったねと言われる
4.5話「世界」幕間 ・世界の演技プランがまとまってきた真矢にメイファンが訪ねてくる
・特訓を願い出るが、息が上がって声がでなくなる
・己の内なる龍を解き放てと言われ、やちよに負けたくない気持ちを顕にする
4.7話「審判」幕間 ・審判を演じながら愛するゲーム機を焼却しようとする静羽に出くわすまひる
・頑なな審判に異議を唱える隠者。未練や未熟さは否定すべきでない、その過去があったから今がある
・ゲーム機処分を思いとどまらせたが、新たに5台目を迎える決心がついてしまう
5話 ・劇フェス決定稿が完成。2日でガラッと書き換え、星の少女が旅をする物語に。
・クロVSひかり。主役を演じきった者と奪われた主役を取り戻そうとする者、どちらが強いか確かめましょう
・ひかりが腑抜けているのでレヴューを中断するクロ
6話 ・スタァライトでしかキラめきを放てないのならそれは運命と言う名の呪いよ
・レヴュー再開「破壊と決断のレヴュー」
・壊した先にある神楽ひかりが見たい、もっと自分を大事にしなさい
・観客も舞台も全てを魅了するのは私→クロ勝利
7話 ・メイファンがやちよに勝負を申し込むが「メイファンの勝ち」とあしらうやちよ
・挑まれている舞台があるのに上がろうともしないとは、と晶がレヴューを手配
「継承と転換と覚醒のレヴュー」晶VSやちよメイファン
8話 ・私は晶に憧れたあのときとは違う、今は晶と共演していることが楽しい
・メイファンのキラめきが予想外だったやちよ、あたしを置いて先に行くなんてさせるもんですか
・やる気を見せたやちよに喜ぶメイファン、晶に隙を突かれるが…
9話 ・メイファンが得物をやちよに託す
・怖さを感じながらも剥き出しで晶の懐に飛び込むやちよ
・だからこそ舞台に立つたび新たな喜びに震え、未知の感情に驚くのだ→やちよ勝利
10話 ・文といちえの会話。過去は消せない、自分の決断を受け入れて前に進むしかない
・塁とゆゆ子の会話。あれから毎日双葉に稽古をつけてもらっている塁
・舞台は生き物、変わっていくもの、では珠緒の舞台は?と言うゆゆ子
11話 ・決定稿の変わりように驚く珠緒。いちえのエチュードが太陽の新しい台詞を生み出した
・回想。いちえと文だけに「劇フェスの主役を奪う」と誓ったときのこと
・塁が珠緒を訪ねてきて、強引に珠緒の舞台に上がる
「救済と新生のレヴュー」珠緒VS塁、これは決闘、珠緒を叩き直す
12話 ・優しさとたおやかさに包まれた珠緒に憧れた。身も心も死神になるなんてらしくない
・死神の衣装を抱いて泣く珠緒を宇梶先生が見た、勝手に滅びに逃げないで
・祖母や母が演じてきた凛明記を演じずに卒業したくない
13話 ・珠緒の本当の死神が見たい、舞台で魂を奪うのではなく、キラめきで魅了し心を奪う死神を
・私の命をあげます、だから生きて帰ってきてください→珠緒勝利
・共演者が主役の役割を変えた
・新生凛明館、宇梶先生と5人は円陣を組む
14話 ・太陽系を守ってきた女帝、銀河遠征完遂した皇帝と300年ぶりに再会
・所有する月を渡す気はないと砲門を開ける女帝
・女帝は愚者と月、そして星の少女と出会って情熱を思い出した
・機長代理とタワーが星の少女を送り届けようとするが、攻撃を受けそうになる
15話 ・相転移断層防壁【魔術師】で助けたのは生まれ変わった死神
・投射砲【太陽】を放つ死神。皇帝に気づかれ機長代理はエマージェンシーポッドに星の少女を乗せる
・星の少女、ハッチを開けると荒涼たる砂漠。あの約束を果たすために行かなければ

今回も情報量もりもり。あっちこっちでレヴューが忙しい。。

文のやり残したこと

いちえとのレヴューには勝ったものの、あれこれ言われてイライラしながらシークフェルトの門前に来た文。そこへ現れたミチルには、文がここへ来た理由がおおよそ見当ついていた。

1年前、晶がフラウ・プラティーンを継承し、文は退学を決意。フラウ・プラティーンになれなきゃ意味がないと言って。ミチルは文と晶の実力は互角だと評するも、自分たちが文よりも少しだけ「エリュシオン」していたから勝てたと言う。

晶を王にするためにあらゆる手を尽くしてきた宰相ミチル。自分を犠牲にして自分以外の人間を主役にするミチルの覚悟に、文は共感できなかった。文は「誰かのために自分を殺すなんてできない、死ぬ気でポジションゼロを奪いに行かなきゃ、それを奪えなかったら死ぬだけ」と剥き出しの覚悟を見せる。

文はまた舞台に戻ってくると予言するミチル

そんな剥き出しだった文が、今や宰相の真似事をしていることに違和感をおぼえるミチル。「シークフェルトでやり残したことを教えてよ」と、文相手にレヴューを始める*1

らしくないことをして凛明館に手を貸しているのは、約束を破った罪悪感があるから。その罪滅ぼしで自分を偽り、節制として慎ましくしているとミチルは鋭く指摘する。

本当に戦うべき相手は誰か

上掛けを落とされた文。「栞にとって、カッコいいお姉ちゃんでいたかった…ただそれだけなの」とようやく本音を口にした。

アンドリューのバーで話す2人。王になれなかった自分が死ぬほど惨めで、栞との約束から逃げ出してしまった。そして実力をつけて追いかけてくる栞が怖かったと言う文。追われる恐怖や焦燥感、それは王の資質があるからゆえだとミチルは分析する。

栞とのレヴューで「死せる舞台少女」は自分だったと気づいたミチルが、「文が献身を捧げる舞台は自分の舞台であってほしい」と言うのがなんかグッとくる…

月と愚者のエチュード

ここだけ章タイトル違うのなぜだろう

第五幕の稽古をするあるる・やちよ・メイファン。世界の果てを見てこの先どうすればいいか迷う旅人「愚者」に、「女帝」はまだ辿り着いていない場所「月」があることを示す。ここで「月」のアドリブが冴え渡る*2が、練習着が破れて中断。

やちよに服を直してもらいながらあるるは、なぜさっきアドリブを出しかけてやめたのか訊く。あるるのアドリブを邪魔しないため、舞台上でぶつかり合うのを避けたかったからだと言うが、あるるは納得しない。そして始まる「月」と「愚者」のエチュード。

なぜ月は復活したのかを訊く「愚者」やちよ、そしてなぜ舞台の来し方行く末が視えるのか訊く「月」あるる。

信仰、希望、慈善、審判、そして星

あるるの話を聞いてキャスティングされていなかったはずの「星」が登場していることに驚くやちよ。予想外の展開が起こっている。

自分だけに見える姉

やちよには昔から自分だけに見える「ちとせお姉ちゃん」*3がいた。数多の戯曲を姉と演じては姉のための衣装を作り、やちよはいつしか舞台の来し方行く末が視えるようになる。

戯曲の流れがわかるようになる

戯曲は舞台の型紙、型紙通りに演じれば美しい舞台ができると言うやちよだが、「それでも旅をやめずに続けているのは、予想外の結末を期待しているからじゃない?」とあるるは指摘。主役の放つ強いキラめきが予想外の結末を生むことだってある、予想外の結末を見たいなら自分が主役を演じなきゃと言うのだった。このあるるに、やちよはかつて晶やミチルに見たような強いキラめきを感じたのだった。

来し方行く末なんて変えていけばいい

雨宮とえるの出会い

脚本を直したくなる雨宮

あるるのアドリブ、さらにはやちよと始めたエチュードに刺激される雨宮。でもそれって自分の脚本が強固でないから…?と悩んでいると、純那が雨宮をショッピングモールへ連れ出す。純那、真矢、ミチル、美空はここにえるが現れるのを待っていた。真矢以外は、舞台(えるの夢の中)以外で会うのは初めて*4である。

雨宮とえるを出会わせたらどうなるか、その化学反応が見たいと言う真矢。ひらがなにした劇フェス決定稿をえるに見せると、自分が書いていた話に似ていることに気づく。

結末まで書かれている脚本に驚くえる

雨宮もまた、えるのノートを見せてもらうと同じアルカナのお話が書かれていることに驚愕。必死に説明する美空たちだが、「未知なる主役」「レヴュー」「夢の舞台」といった言葉で理解できるわけもなく…しかし、えるのお話はよく読むと、星の少女がアルカナに会いに行く冒険譚となっていることに雨宮は気づいた。

群像劇から冒険譚へ

夜空で光るお星さまが、舞台少女たちのキラめきを見たら降りて会いに行きたくなると思ったから…と、冒険譚にした理由を話すえる。その純粋な視点に感心した雨宮はえるとお話を作ることにした。

アイディアを出し合う2人

若干5歳ながら、戯曲を見る目は本物だと感じた雨宮。自分も幼い頃お話ばかり書いて一人ぼっちだったけれど、いつかななや眞井のような大切な仲間に出会えるよとえるに伝えた。

えるとの出会いで自分の脚本に足りないものをみつけた雨宮は眞井に電話。電話口の眞井は、雨宮の声を聞くなり「みつかった?落とし物」と状況を察知。雨宮が決定稿を書いたあとも悩んでいると気づいていたのだ。脚本直しの協力体制を敷く準備を始める眞井。最高のものを届けようと気合が入る。

まさあめ尊い

雨宮とえるが出会ったことで「劇フェス脚本」と「戯曲【A】(仮題)」が一つになる…それが「永遠の戯曲」?と言う純那。

全てが一つになっていく…?

24人の舞台少女を当て書きして生まれたアルカナたちと、彼女たちの生の演技に影響され変容していった劇フェス脚本。一方で劇フェスにかける情熱、「未知なる主役」を求めてぶつかりあう舞台少女たちのレヴューを夢の中で見たえるが紡いでいった戯曲【A】。どちらも題材は舞台少女たちの生き様であるから、別人同士が作った話が似通ってしまうのはさもありなん…ここで両者が出会ったことで、1つの作品として収束していくのだろうか?

レヴュー

17章のレヴュー曲は「永遠ハ死シテ生キル」。ひかり、クロディーヌ、珠緒、晶、メイファンの5人で歌唱。

破壊と決断のレヴュー

5〜6話のレヴュー。ひかりは華恋に言われた「"次の"スタァライト」という言葉に引っかかり、クロディーヌは真矢がミチルらと何してるのか曖昧な答を聞いたあとで舞台に召喚される。

シングルマッチとタッグマッチでひかりに二度負けているクロディーヌ。華恋とひかりのおかげで、予想外のことが起きる舞台の楽しさを思い出せたと言ってリベンジに燃えるのだが、ひかりの方はどうにも手ごたえがない。それを見たクロディーヌは一度、このレヴューを中断する。

リベンジマッチに燃えるクロディーヌ

ひかりは華恋とスタァライトし続けたい自分と、「次のスタァライト」に迷っている自分がいた。2人でスタァライトして誰よりも強いキラめきを放ち、スタァライトを演じきってしまったが故に、「未知なる主役」を目指すレヴューの舞台に立てなくなっていると言うクロディーヌ。

運命という名の呪い

卒業したらフランスへ行こうと思っていると、ひかりにだけこっそり打ち明けたクロディーヌ。もっとたくさんのまだ見ぬ舞台に立ちたいから、世界に目を向けたいと話す。舞台を愛し、舞台に立つ共演者を愛するクロディーヌは、ずっと意識し続けていた真矢からも離れて1人で舞台を目指す決心をつけていた。

「天堂真矢は負けてない、だって…あいつを負かすのは私なんだから」

壊した先にある新しい神楽ひかりを見たいから、脚本チームは「塔」のアルカナにキャスティングしたはず、あなたほどの舞台少女が1つの舞台に縛られているのはもったいないのよ!と斬りかかるクロディーヌ。舞台も舞台少女も自由、もっと自分の思いに素直になりなさいと、ひかりの背中を押す。

もっと自分を大切にしなさい

上掛けを落とされたひかり。「次のスタァライト」から「スタァライトの次」を意識し始める。

継承と転換と覚醒のレヴュー

7〜9話のレヴュー。1年組(やちよ・メイファン)が晶に挑戦する。元はメイファンがやちよに戦いを挑んだのだが、勝ったとか負けたとか暑苦しいのは苦手だから…とはぐらかされ、その様子を見ていた晶がアンドリューにレヴューを手配した(手配できるんだ!?w)。

なぜかアンドリューの連絡先を知っている晶

「レヴュー・シークフェルト」と銘打ったレヴューが始まる。シークフェルトの歴史と伝統に相応しくないレヴューだったときは劇フェスから愚者と女帝の役を消し去る、と晶に言い渡された2人。「メイファンが負けたくないのなら協力してあげる」と言うやちよに、覚悟を決めろと言う晶。

やちよの武器がボウガンなのも頷ける

やちよに戦いを挑む前、メイファンは真矢に特訓を願い出ていた。己の内なる"龍"を解き放ち、やちよに負けたくない気持ちを顕にしたメイファン。

晶とのレヴューでメイファンは自覚する。もう晶に憧れて海を渡ったあのときの自分ではない、今は晶と舞台で共演していることが楽しい、そして「死にゆく王」と共に死ぬことを拒絶していると。王者の舞台のその先を見たい、私だけの舞台を求めてより高みを目指したい!と激しく燃えるメイファンに、晶も手応えを感じる。

楽しさを感じるメイファン

口上に「フラウ・プラティーン」が

メイファンの予想外の強いキラめきを見たやちよ。私を置いて先に行くなんて、そんなことさせるもんですか!と、ようやく火が付き始めた。喜ぶメイファンだが、晶に隙を突かれて上掛けが…しかしそれは想定内。ライバルのやちよに自分の得物を託し、晶の懐に飛び込めと促す。

メイファンの得物を携え立ち向かうやちよ

初めて剥き出しの自分で人の懐に飛び込んだやちよ。筋書きの見えない、結末の見えない舞台が怖いと言うやちよに、晶は怖くて当然だと言う。だからこそ、舞台に立つたびに新たな喜びに震え未知の感情に驚くのだ…と。

戯曲の来し方舞台の行く末 全てを超えろ 主役のあたしで!

ライバルの思いを手に王に挑む筋書きのない舞台が、怖いけれど楽しいと感じるようになったやちよ。「フラウ・ペルレ」の衣装を突き破る決心がついたやちよは、ついに晶の上掛けを落とした。

劇フェスを楽しんでこいと言う晶

救済と新生のレヴュー

11〜13話のレヴュー。ついに塁が珠緒と刀を交えることに。

いちえの「太陽」が言いたかったことはわかる、けれど…と、あのとき2年生同士で交わした密約のことを反芻する珠緒。劇フェスの主役を奪う、奪ったキラめきを己のわがままのために消費する…その罪を自分1人で被ろうとしていたのだった。

凛明館の誓い

13章「創造と犠牲のレヴュー」、そして「吊られた男」幕間以降、毎日双葉に殺陣の稽古をつけてもらっていた塁。珠緒の並々ならぬ覚悟を知り、いつか珠緒と同じ舞台に立つために鍛錬を積んでいたのだが、宇梶先生から珠緒に関する気がかりなことを聞いた。

双葉の早朝稽古は毎日続いていた

塁は珠緒を訪ね、決闘を申し込む。身も心も死神になろうとする珠緒を叩き直し、大好きな本来の珠緒を取り戻すために。

身も心も死神になる珠緒は見ていてつらい

死神になるのは自分で決めたこと、演劇科を守れなかった自分の役目、だから邪魔をしないで!と反撃する珠緒に、塁は「嘘つき!」と叫ぶ。愛情たっぷりの衣装に袖を通す後ろめたさから、人知れず泣いていた珠緒。らしくない芝居でなぜそこまで無理をするのか、勝手に1人で滅びに逃げないでと迫る塁。

宇梶先生が見た珠緒の姿

甘さや優しさでは演劇科再興はできないと言う珠緒に対し、ならば取り戻さなくていい、珠緒たちと宇梶先生と皆で立つ同好会の舞台があればそれでいいと塁は言い切るが、珠緒はどうしても諦められなかった。祖母と母が立った運命の舞台「凛命記」に立てないということを…

「凛命記」を演じずに卒業したくない

とどめを刺されそうになった塁だが、双葉仕込みの構えで耐えた。ゆゆ子と双葉のおかげで強くなれた、けど同好会を受け継ぎ守るためにもっと強くなりたいと言う塁。

「見たいんです、私…珠緒先輩の本当の『死神』を。舞台で魂を奪うのではなく、キラめきで魅了し心を奪う『死神』を―!」

魂がほしいなら私のをあげます、だから演じきって必ず生きて帰ってきてください。そう言って塁は珠緒に上掛けを落とさせる。新しい珠緒の口上に「塁」が入ってくるのが良い…

口上にも"塁"が…

吹っ切れた珠緒。宇梶先生にこれまでの非礼を侘び、久々に5人の和気あいあいとしたやりとりが戻ってきた。いちえの提案で円陣を組む6人。凛明館は再び走り始めた。

アルカナ・アルカディア

第五幕

  • 塔︰神楽ひかり
  • 恋人︰西條クロディーヌ
  • 死神︰巴珠緒
  • 皇帝︰雪代晶
  • 女帝︰リュウ・メイファン

婚約破棄からの銀河戦争

第五幕、まさかの銀河戦争!?突然スケールがでかくなって驚いた。。独特な用語が多くて初見では頭に入ってこなかったが、要は銀河掌握を目論む「皇帝」と、月を譲らない「女帝」が艦隊を率いて戦っている隙に、機長代理が舞台艦【恋人號】で星の少女を月面裏の次元特異点まで送り届けようとする話のようだ。

「機長代理」と「タワー」の凸凹コンビ感

舞台艦【恋人號】は銀河の各地に演劇の素晴らしさを伝えて回るための非武装艦である。作戦を遂行する中で砲撃をくらいそうになったが、そのピンチを救ったのはかつて太陽系最悪のテロリストと呼ばれた「死神」。

生まれ変わった「死神」

皇帝が敷いた完璧なシステムは人としての死をもたらす。人々が再び独立するために、その軛を壊したのだと言う。

そんな死神も加わって作戦を遂行する一同。しかし途中で皇帝にバレてしまう。機長代理たちは皇帝と刺し違える覚悟を決め、星の少女を先に行かせることに成功。エマージェンシーポッドから出た星の少女の前に広がっていたのは荒涼たる砂漠だった…


というわけで次回でいよいよ完結!サ終当日の真夜中に駆け込みで書いてる私!間に合うのかw

▼次回

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*1:アンドリューが介在しておらず、「舞台監督がいないからまだ未完成の舞台だけど」という発言からも劇団【A】ミチル側から発動させたイレギュラーなレヴューと思われる

*2:このアドリブは雨宮、そしてメイファンに大きな刺激を与える。

*3:やちよの口上「千代に八千代に独演重ね」とはこういうことだったのか…

*4:純那は晶とのエチュードの際に目撃されており、えるの方から一方的に認識されていた