x.com◤祝#CLAMP展 開催!『魔法騎士レイアース』新プロジェクト始動!◢
— 魔法騎士レイアース(公式) (@rayearth_info) 2024年7月2日
TVアニメ『#魔法騎士レイアース』の放送から30周年、
この度“新プロジェクト”として再びアニメ化が決定!https://t.co/qeRzp1O1wy
7/3から開催されるCLAMP展でもPV・KVの展示が決定!
今後の情報は本アカウントで発信します。 pic.twitter.com/yM2nS2YTp8
それは7月初めのこと。CLAMP展始まったねぇ…となんとなくTLを眺めていたら飛び込んできたニュース。
「魔法騎士レイアース」新アニメ!?
魔法騎士レイアース
「魔法騎士レイアース」は1993年〜1996年に「なかよし」で連載されていたCLAMPの漫画作品で、1994年には日テレでアニメ化もされた(全49話)。1997年にはOVAにもなっている(私は未視聴)。
東京タワーに偶然居合わせた3人の女子中学生、獅堂光・龍咲海・鳳凰寺風が異世界セフィーロに召喚され、セフィーロの危機を救うため冒険の旅に出るストーリー。
様々な戦いを経て成長するにつれ、簡単な初期装備から段々と豪華な装備にグレードアップ。使える魔法も増えていく。やがて巨大ロボ「魔神」の封印が解かれ、魔神に乗って戦えるようにもなる。そうしてやっと伝説の魔法騎士となったとき、3人はその本当の役目について知ることとなる…。
物語は第一部と第二部があり、特に第二部は原作とアニメで展開や設定が大きく異なっている。
当時の思い出
1993年当時私は10歳で、アニメの「美少女戦士セーラームーン」にどハマりし、単行本も買い揃え、漫画雑誌「なかよし」を購読するようになっていた時期だった。
「魔法騎士レイアース」も同時期の「なかよし」の連載作品だ。セーラームーンより1年後発だったものの、戦う少女もの+異世界召喚もの+ロボットもの+RPG風味の独特な世界観とCLAMP先生による美麗なデザイン・色使いの作画が特徴的で、読み始めた途端あっという間に惹き込まれた。そして第一部ラストの展開に衝撃を受けた。
塾通いと重なる
そんなレイアースがアニメになり毎週楽しく見ていたのだが、やがて中学受験に向けて学習塾に通うことになった。月曜19時半からのTV放送はリアルタイムでは見れなくなり、ビデオに録画してあとから見る日々が続いた。
原作漫画は引き続き毎月読んでいたが、アニメの方は結局録り溜めを消化しきれなかったような気がする。特に第二部ラストはきちんと見れた記憶がない。そして単行本は買っていなかったので、連載終了後はだんだん自身の記憶が曖昧になっていってしまった。
CDを買うほど好きだった楽曲
レイアースのアニメ主題歌はOP/EDそれぞれ3曲ずつあり*1、特に第一部OP「ゆずれない願い」と第二部後期OP「光と影を抱きしめたまま」がめちゃくちゃ好きだった。好きすぎて小学校で友達と熱唱したり、シングルCDを買ってもらい何度も聞きまくったりした。記憶は定かではないが、おそらくこれが初めて買ったCDだと思う。
田村直美さんの伸びやかかつ切れ味のある高音がたまらないのだが、特に「光と影を抱きしめたまま」が使われた43〜49話のOP映像もまた素晴らしく、たった90秒の映像にセル画6000枚を使ったという伝説が残っている。見たことがある人はわかると思うが、びっくりするくらいぬるぬる動く。ラスト7話分にしか使われてないにもかかわらず、当時子供心に強く印象に残っていた。
街中で見かけるキャラ名
有名な話だが、登場人物の名前はそのほとんどが自動車関係である。そして、由来となった車種の多くはカタログから消えてしまったために「レイアースの呪い」などという都市伝説まであったりするw
当時、電車やバスの車窓からも自動車販売店の看板がよく見えたものだが、そこにレイアースの登場人物の名前がズラリと並ぶさまは割と当たり前にあった。それを眺めながら1人ニヤニヤすることもあった。
28年ぶりに見たアニメ49話
x.com【情報解禁!!】
— なかよし編集部 (@nakayosi_manga) 2022年10月7日
📢『#魔法騎士レイアース』連載プレ30th記念
アニメ『魔法騎士レイアース』全49話
【10月13日(木)朝7時】より
期間限定無料配信決定!!💫
10月13日から毎週4話ずつ、計12週間無料配信。
YouTubeチャンネル「フル☆アニメ TV 」にて!! pic.twitter.com/6pafSOdzKi
2022年秋、アニメ49話がYouTubeで無料配信された。あまりに懐かしく、そしてストーリー細部をほとんど覚えていなかったので、毎週4話ずつ頑張って消化していった。
衝撃を与えた第一部(ネタバレ注意)
見ず知らずの少女たちが見知らぬ異世界に召喚され、世界の危機と囚われたエメロード姫を救うため、ザガートを倒そう!とコツコツレベル上げしていく流れ。時々昭和ギャグっぽい表現を挟みつつも正統派冒険譚を描いた第一部前半はとてもワクワクした。そうそうこんな感じだったね…!
武器の原料となる鉱物「エスクード」や、3人の武器を全身全霊で作り上げる創師プレセアの存在とか、成長する武器などの設定も魅力的だった。3人の協力や成長もいいんだけど、旅の途中で出会ったフェリオと風の相思相愛ぶりもニヤニヤしちゃう。
しかし、しかしだ。。いよいよザガートを倒したぞ!と一見目的を果たしたかのように見えた次の瞬間、思わぬ事態に発展する。ザガートを失い絶望したエメロード姫が、半狂乱で魔法騎士たちに攻撃。ここで初めて、エメロード姫がずっと言っていた「セフィーロを救って」の本当の意味がわかるのだが…いや行間読むの難しすぎるから!!
魔王から囚われの姫を救った騎士たち、のつもりでいたら実は全然違う構図だったことが判明する第一部ラストは、大人になってから見てもなかなかに衝撃であった。てか、女子中学生に負わせる業じゃないって…。
新鮮な気持ちで見た第二部(ネタバレ注意)
前述の通り、連載は読んでいたが単行本を持っておらず、アニメは塾通いで最後まで追えなくなったのでどんな展開だったか覚えていない状態だった。なのでアニメ第二部は新鮮な気持ちで見ることができた。
柱たるエメロード姫亡き後、セフィーロ侵攻を目論む周辺3国が接触してくる。柱制度を欲する理由やそれぞれの思惑を知った3人は、戦いを通して彼らと対話をしていく。海は主にチゼータ、風は主にファーレンとの交流が多かった。
光はオートザムのイーグルから色々な事情を知り、やがて次の柱候補としてもイーグルと対峙することになるのだが、ライバルでありながらもイーグルが光に想いを寄せているのがなんともせつない。
一方で光はザガートの弟・ランティスに惹かれていく。彼もまた、ザガート同様に柱制度に疑問をもっている。しかし兄を殺してしまった自分など、愛されるはずがない…という気持ちが根底にあり、第一部のトラウマを引きずり続けてしまう。
アニメ第二部ではオリジナルキャラ、ノヴァが割と存在感を放っていた。このノヴァの出自が光と大きく関わるため、終盤の展開もノヴァと光の戦いが中心となる。まさに「光と影を抱きしめたまま」というタイトルそのものなのだが、このオリジナル展開は割と好きではあった。
しかしアニメと原作で展開が大きく変わるのはラストもで、ひとしきり事態が解決すると光たちは強制的に元の世界へ戻されてしまう。第二部で色濃く描かれた3人の恋模様も、まるで長い夢を見ていたかの如くあっさりとサヨナラなのだ。柱制度を根底から変えた光の「好きな人と生きて一緒にいたい」という願いは、皮肉にも物理的には離れ離れとなってしまうのだった。
新作アニメはどうなる?
まだプロジェクトが発表されたばかりで何もわかっていないが、新アニメはセラクリのように原作準拠で行く*2のだろうか?それとも旧アニメのフルリメイクや、はたまた全く別の新作ストーリーだったりするのだろうか?
あと、声優さんも続投するのか気になる。当時でも珍しかった女性キャラを演じる緒方恵美さんが再び見れたりするのか…?
なにはともあれ、続報を待とう。