「映画 Go!プリンセスプリキュア Go!Go!!豪華3本立て!!!」のネタバレ感想記事です。
私はこの映画を、2018年10月に参加した「プリキュア感謝祭上映会vol.4」で初めて観ました。
普段観たアニメの感想はAnnictにメモしているのですが、それだけでは書ききれなかったのでブログに残しておきます。
「映画 Go!プリンセスプリキュア Go!Go!!豪華3本立て!!!」
- 上映時間︰75分(5分/50分/20分)
- 公開︰2015年10月31日
- 監督︰貝澤幸男/座古明史/宮本浩史
- ゲスト声優︰花澤香菜/上垣ひなた
- 興行収入︰5.6億円
- キャッチコピー︰ハロウィン・パーティでごきげんよう! みんなの希望の力で、開け!夢への扉!!
ネタバレ感想
※ネタバレで書いていますが、核心に触れる内容だけは白字にしているので気にしない方は反転して読んでください。
「3本立て」の功罪
イベント上映後にTV本編の名場面集を観たせいかもしれませんが、思ったのは「TV本編の方が感動するし泣ける」という感想。。
別に、秋映画に「泣き」を求めに来てるわけではないです。たまたま秋映画が泣き系が多いだけで、プリアラの「パリっと!思い出のミルフィーユ」(2017年)のような「笑い」を全面に出した成功例もありますし…。
あれだけしきりに「Goプリ推し」を豪語する私ですが、正直少しショックでした。
子供向け映画は飽きないようたいてい尺が短いですが、本作は3本立て*1となっているためさらに1つ1つの尺が短いです。
本作で一番長い「パンプキン王国のたからもの」は50分。他の歴代秋映画より短く、これが3本の中で最も「尺足りない感」を感じました。
でも、尺のせいだけではないと思います。何がよくないのか、と訊かれると上手く言えませんが、一言で言うならなんかGoプリらしくない。。
もちろん、面白いところも場面場面ではあるんですけどね…。TV本編が良すぎて無意識に鑑賞ハードルが上がっていたのかもしれません。。
というわけで辛口コメントはこのへんにして、以降は各作品の面白かった点を書いていきたいと思います。
「キュアフローラといたずらかがみ」(CG短編︰5分)
セリフは無く、キャラクターの動きや表情だけで展開します。キュアフローラといたずら好きなお化けたちが大きな鏡の前で繰り広げるショートストーリーなので、小さな子供でもわかりやすくできています。
SDキャラ化しているキュアフローラが可愛かったです。
最後のスタッフロールをはじめ、全体的に海外のカートゥーンっぽい感じで新鮮でした。
「パンプキン王国のたからもの」(50分)
5人がパンプキンプリンに心躍らせるくだりからOPへ突入するのですが、歌詞の「プリンセス」に合わせてプリンが揺れるのがじわじわ来ました。洒落かw
パンプキン王国の妖精、パン・プゥ・キンのトリオが笑いを誘っていました。人間の言葉が話せずジェスチャーではるか達に説明するも上手くいかず、プゥが劇画風のショック顔をしているのが面白かったですw
はるかとパフロマの掛け合い、特に塔に幽閉されているパンプルル姫と会話するため、アロマが行ったり来たりする2コマ漫画みたいな展開も可愛かったです。
スカーレットが有能
この物語ではキュアスカーレットとキュアフローラが活躍します。特にキュアスカーレットは初めから不審感を募らせており、コンテストに参加しつつも敵の魔の手をかいくぐり、フローラの助太刀をします。私の好きなスカーレット単独技、「プリキュア・フェニックスブレイズ」がスクリーンで観れたのは嬉しかったです。
ただ、キュアマーメイドとキュアトゥインクルはあっさり敵の手中にハマってしまい、あまり活躍どころが少ない印象でした。。きららちゃんとかもう少し怪しんでもよかったのでは…
活躍どころがないといえば、本編では有能一般人のゆいちゃんも然り。冒頭で4人が異世界転移してしまうため、置き去りを食らってしまいました。ミラクルライト応援要員になれず残念。。
一国を乗っ取った真の目的
今回のラスボス・ウォープはパンプキン王国の国王たちを洗脳し、パンプルル姫を幽閉し、カボチャ妖精たちを捨て駒の如く過酷な労働環境において、パンプキンプリンを作らせ売りさばくという無茶苦茶なことをしますが、そこまでしてしたかったのは「プリキュアのコレクション」だったのです。
プリキュアをおびき寄せるためとはいえ、随分と回りくどいなぁという印象です。前作のブラックファングに比べると、野望のスケールが小さく感じました。(まあそもそもコレクターなので世界を闇に染めるとかには興味がないのか…)
タイトル回収はされる
「パンプキン王国のたからもの」というタイトルはきちんと回収されます。
まぁ序盤で金や宝石に目がくらむ国王・女王、2人に存在を忘れられてしまった王女、という登場人物が描かれた時点でおおかた予想がついてしまうところではありますが…。
でも、終盤で国王たちが宝石を投げ捨てながらパンプルル姫と再会するシーンはベタですがよかったです。
「プリキュア&レフィのワンダーナイト」(20分CG)
個人的にはこれが一番面白かったと思います。突然召喚されたレフィの世界で奔走する4人。テンポがよく、スピード感があってハラハラドキドキしながら観ました。レフィの歌も可愛い。
こちらのCGはアニメのような等身で、TVシリーズのダンスEDみたいな感じです。フルCGでストーリー性があるプリキュア作品は割と珍しかったのではないでしょうか。
運動神経がすごい
異世界転移するや否やカボチャのゼツボーグたちが追ってくる、という状況。レフィから事情を聞いた4人は追っ手から逃げまくります。
高所綱渡りやスケートなどものともせずに(フローラはビビってたけど)やりこなす4人の運動神経すごいなぁ…とw
フリーザ様!(違う
アクションといえば、ラスボスのナイトパンプキンとのバトルも肉弾戦多めで激しかったです。
ナイトパンプキン役は中尾隆聖さん。「スイートプリキュア♪」ノイズ役以来のプリキュア作品登場でした。
登場した途端漂うラスボス感はさすがです。DB見てないけど内心「フリーザ様…!」って思いながら観てましたw
その他
劇場版限定パワーアップフォームは「ドレスアップ・ハロウィン」。カボチャはそこかしこに出るものの、本編で一切語られないのに突然のハロウィン。そこはドレスアップ・パンプキンなのかと思いましたが…。
3本の関連性はあるようなないような、そんな感じでした。1本目終盤に出てきたパンプキンドレスは2本目のドレスアップ・ハロウィンとは別物のようですし、2本目終盤でパンプルル姫から譲り受けたレフィ人形は3本目冒頭でも登場しますが、レフィ主体の話の中では特にパンプルル姫(及び人形を作った女王)との関連性は不明なままでした。そこは想像にお任せ、という感じなのかもしれませんね。。
*1:ところで当時鑑賞した幼児たちにとって、3本立ては実際どうだったんだろう…むしろ飽きそうにも思えるのだが。。