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日曜劇場「グランメゾン東京」の感想いろいろ(ネタバレあり)

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日曜劇場「グランメゾン東京」が2019年12月29日に最終回を迎えた。

遅れること2日、普段リアタイできない私もようやく見終えた。早速の「グラメロス」である。色々な思いに溢れており上手くまとまらない気がするが、ドラマ全体の感想を書き留めておく。

もちろんストーリーの重要なネタバレにも言及するので未視聴の方はご注意。

良かったところ

グッとくるアツい展開

(なんだかんだで仲間増えて、最後は三ツ星取っちゃうんでしょ?)

「グランメゾン東京」のイントロダクション時点で、結末はだいたい予想がついていた。そして実際そうなった。大多数の予想を裏切らない大団円だった。

だがそれでも毎回夢中になって見てしまうのは、「アツい展開」がそこかしこに盛り込まれ見る人を飽きさせなかったからだと思う

相沢が正式にjoinする3話ラスト、祥平がプレオープンのピンチを助ける4話、祥平がgaku入りする5話ラスト、尾花が祥平を迎えにくる9話ラストなどなど…挙げればきりがない。

様々な問題に取り組む中で尾花自身にも心境の変化が生まれ、パリ時代よりも遥かに強固な「最高のチーム」ができていく過程はまさに王道展開で面白かった。

料理で人の心を動かす尾花夏樹

尾花はとにかく料理が上手い。「手長エビのエチュベ」を食べた倫子をはじめ、様々な人の心を動かしている。

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しかしただ上手いだけではなく、新しい料理を生み出す苦労も描かれている。特にメニュー開発シーンは試行錯誤の繰り返し。ときには寝る間も惜しんで研究に没頭する。そうしてようやくできた渾身の一皿に、食べた者は心動かされるのである。

尾花らが生み出した料理は、融資担当の汐瀬やジビエハンターの峰岸といった頑固な面々すらも味方につけ、最後には組織のしがらみにとらわれ三ツ星を取らせまいと躍起になっていたリンダの心を解放した。


また、「料理で人の心を動かす」のを当の尾花が狙ってやっている感を出していない*1のも良い。事が進んだあとで尾花の暗躍に気づきそれを指摘する者がいても、尾花はサラリとはぐらかしていく。そんな尾花に、素直じゃないなぁとばかりに苦笑するシーンもよく見られた。

素直じゃないといえば、美味しい料理を食べたときの反応。決して「美味しい」とは言わず、黙って上を見上げるのが尾花の癖。そんな尾花が最後の最後で倫子のハタ料理を「美味かった」と言葉で評したのはグッときた。

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尾花の料理を食べて己の実力不足を痛感していた倫子が、最終的に尾花の力を借りず*2に作り上げた料理で三ツ星を取ったわけで、尾花は思わず涙ぐむほど嬉しかったのだろう。

魅力的なキャラクター

尾花に限らず、登場人物がみな魅力的である。食べた料理の素材と調理法を見抜ける倫子、料理人を細やかにサポートするギャルソン京野、素材の組み合わせのセンスに長けた相沢、斬新な発想でスイーツを美しく彩る萌絵など、それぞれが持つ強みを活かしてグランメゾン東京は成り立っている。ミッチーさんの言葉を借りるなら「全員野球」、昨年の流行語で言えば「ワンチーム」であろう。

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キャラ同士の関係性も良い。尾花・京野・相沢・祥平といったパリ時代の仲間同士は、言葉にせずとも互いを信頼し合っていたり、調理中も時折阿吽の呼吸を見せたりと安定感がある

以下、特に好きなキャラクターの感想を列挙する。

ムードメーカー・相沢瓶人

  • 我らがミッチーさん「レシピ動画の貴公子」がよく似合う
    • ネットやSNS使いこなせるあたり中の人とのギャップ萌え
    • あの料理教室どこに行けば通えるの
  • アメリとの父娘シーンは癒し
    • 7話の別れは見ててせつなかった…
  • はじめは迷惑そうだったのにキッチン貸したりアイディア提供したり、なんだかんだで尾花に協力しちゃうw
  • 新境地。ミッチーにサイコバニー着せた人にお礼が言いたい*3
  • 時折フランス語がポロッと出ちゃう*4の可愛い
  • なんで柱に巻き付いてるのw
  • ムードメーカーぶりがたまらん
    • 「オウ、ウマソウ〜」
    • 「金ちゃん」「芹ちゃん」と年下メンバーにも気さくに接する
    • 「グラグラメゾン東京」8話のアレは中の人顕現したかと思ったw
  • 尾花との距離感が良い
    • 料理対決シーン
    • トップレストラン50のベスト10入りで一同が沸き立つ一方で肩を落とす2人、「本当にごめんな…」と声をかける尾花…!
    • 「あいつの女性関係だいたい知ってるけど」
    • 尾花に呼ばれる前に先回りして食材取ってきている阿吽の呼吸ぶり
  • 祥平とグータッチしてるの見るとエモい。戦国時代の信長とケン*5が…
    • なのでなおさらナッツ事件の真相を知ったときの激昂がツラかった
  • 京野や栞奈など、人のちょっとした変化にも気づく洞察力
    • 「アオハルだねぇ〜」
  • ラスト、よかったねぇよかったねぇ(ToT)

良きライバル・丹後学

  • ストイックさが滲み出てる佇まいが渋い
  • ジビエ対決がフェアじゃなかったことに心を痛めてる
    • 善悪の関係じゃないところが良い
  • 祥平を優しく支える師弟関係がたまらん
    • ナッツ事件の真相にいち早く気づいたし
    • 祥平が料理を残して去るシーンは涙
  • シェフを下ろされても冷静沈着
  • 絶望した江藤に手を差し伸べるところがアツい
    • ついでに柿谷もコロッと改心してるしw
  • 尾花に和ゼリ分けてくれたところもアツい
    • 借りは返した感
    • お互い認めあってはいるけどライバルという立ち位置のままなのが良い
  • まさかの星無し?!なのは可哀想…

憎めないヒール役・江藤不三男

  • 「ウニ出とるやないかい!」
  • いくつもレストラン経営してるらしいけどgakuは特に思い入れ深いんかな
    • じゃあなんで結月なんかを招いたのか…明らかな人選ミスじゃん。。
    • 結月と武野のクラッシャーぶりがヤバい
  • ありとあらゆる妨害かましてくる嫌な奴
    • 柿谷もムカつくわぁw
    • でも丹後に救われて改心してよかった
  • 「グラグラメゾン東京」での意外な一面。酔っ払いのおっちゃんじゃんw

平古祥平/玉森裕太氏の演技

尾花が主人公なら祥平はもう一人の主人公、いや、ある意味ヒロインだと思った。

2人は師匠と愛弟子の関係だったがナッツ事件を機に決裂。しかし尾花を冷めた目で見ているようで陰ながらグランメゾン東京を助けていた。ナッツ事件の張本人であることを言えずに1人苦しんでいたが、尾花もそれとなく気づいていたことを示唆する5話はせつなかった。

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チームグラメの仲間が増えていく一方でgaku側につくも、ナッツ事件の真相追及で料理人生命も危ぶまれ、ついに9話ラストで尾花が迎えに来たときはその圧倒的ヒロインポジションにひれ伏してしまった。


ちなみにParaviで視聴できるスピンオフドラマ「グラグラメゾン東京」では祥平が主役である。こちらは祥平・萌絵・美優の関係性を中心に、若手メンバーたちの悲喜こもごもがコミカルに描かれる。

「グランメゾン東京」本編とリンクするうえ、本編ではあまり見られない一面も描かれ平古祥平というキャラクターにより親しみを感じる作品となっている。


祥平を演じるキスマイ玉森くんのことは「Kis-My-Ft2のセンター」「『信長のシェフ』のケン」というイメージしかなかったのだが、本作を見て彼の演技にグッと惹き込まれた。情熱を内に秘めつつもどこか抑えた感じの、影のある佇まいがとてもよく似合う。泣きの演技も心打たれた。

何度でも言うけどgakuの黒コックコート似合いすぎて悶えた。相沢に「黒より白が似合う」って言われてたけども私は断然黒推し。

飯テロすぎる料理の数々

まかないも試作品も完成したコース料理も、どれもこれも美味そうで見ていてお腹がすく。それもそのはず「カンテサンス*6」「INUA*7」といった実際のミシュランガイド掲載店が料理監修として協力している。

私は2話で汐瀬に出した「ナスと白レバーのプレッセ」が特に気になっている。めっちゃ美味そう(この画像は加工しすぎ感あるけどw)。

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尾花に認められて大喜びした相沢考案の「リ・ド・ヴォーを入れたクスクスのサラダ」もどんな味なのか気になる。

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ちなみに一部のメニューは「俺のフレンチ」とのコラボ*8で実際に食べに行くこともできたのだが、残念ながら行く機会に恵まれなかった。。


これは余談だが、調理シーンのBGMを自分がキッチンに立ったときに脳内で流すと美味しく料理が作れそうな気分になれるのでおすすめ。

気になったところ

レシピ動画の貴公子はやめたのか?

娘アメリーの保育園お迎えや育児のため、時間に融通がきく動画配信者として活躍していた相沢。日本人の口に合ったレシピを生み出して人気を博し、レシピ本も売れ行き好調。結構な規模の料理教室を開いてマダムの心をつかみ、なかなか順風満帆そうに見えた。

グランメゾン東京の手伝いをするようになってからは動画の更新を一時休止するというお知らせを出していたが、その後のストーリーには一切出てこなくなる。まぁ本格的に参画して忙しくなったのだから無理はない。

しかし、最終話で約束通りパリに戻った相沢はこれからどうするのか不明だった。ここは視聴者のご想像にお任せなのだろうが、個人的にはレシピ動画の貴公子を再開してほしいなと思っている


相沢をめぐっては「料理人のワークライフバランスに配慮する」という取り組みが描かれた。これは「家族や店の仲間を幸せにできなければ客を幸せにできない」という倫子の方針に基づいている。

保育園お迎えのため定時帰りをする相沢。しかし実際は定時で帰っても寝かしつけ後に「持ち帰り仕事」や店に戻って「残業」をすることもあり、大変そうではあった*9。正式参画するようになってからはどうやら「中抜け」というスタイルで対応していたようだが、7話でアメリーが帰国したためその後はフルタイム勤務になった。

そもそも飲食店の定時とは?フルタイムとは?という疑問もあるが、このあたりについては別記事でもう少し考察していきたい。

グラグラ未視聴だと少し唐突感

祥平が主役のスピンオフ「グラグラメゾン東京」では、グラメ本編とリンクするシーンがいくつかある。たとえばこのあたり。

  • 祥平が美優の父親に融資の口利きを依頼するに至るまで
  • 美優が萌絵のロッカーに画鋲を仕込むまでの経緯
  • 丹後が庇ったのに、祥平がリンダにナッツ事件のことをあっさり告白した理由

グラメだけだと流れが唐突に感じるシーンもあったが、グラグラを見ると繋がる。特に画鋲事件はグラグラを見る前と後では印象が変わった(さすがにあれは萌絵が悪い…美優に同情した)。

あと、恋愛要素や萌絵と美優の描写はグラメではほとんど皆無に近いので、最終話で尾花立ち会いの元で萌絵のスイーツを美優が試食するシーンはグラグラ未視聴だと唐突感がありそうな気がした。

グラグラはスピンオフではあるものの、グラメ+グラグラ両方見て補完できる要素もあるので見ることをおすすめする。視聴はParaviから、30日無料体験あり。

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ナッツ事件は結局過失?

全てのはじまり、「エスコフィユ」解体のきっかけとなったナッツ混入事件。仕組まれた国家テロ行為だ、何者かが尾花を陥れようとしているんだなどと散々陰謀説が飛び交うものの、5話で判明した真相は祥平の過失だった。

1話回想で相沢の「ナッツは大丈夫?」という呼びかけに「しまいました!」とはっきり答えているし、そのシーンでは確かにナッツ類は棚にしまわれている。だが、事件が起き騒然とする中で祥平は傍にナッツオイルがあった*10ことに気づく。

取り違えを狙って誰かが祥平を罠に嵌めたのでは?という黒幕説も考えられたが、特にそういうサスペンス的展開はなかった。。


しかし1話の京野との会話で尾花のことを軽蔑するような態度をとっていたのはなぜだろうか、と少しモヤモヤしている。事件のさなかに尾花が暴力沙汰を起こし、店を捨てて逃げた*11ことに対して怒っているのだろうが、そもそも事件が起きたのは自分のせいと分かっているのに…

グラグラ10話で「本当のことを言わずに生活するのはツラかった」と言っている場面がある。1話のこの態度もきっと、嘘を嘘で固めて必死に自分を守ろうとしたからかもしれない。


ところで、リンダの執拗な追及に遭い10話で「ナッツ事件の真犯人」として雑誌やネットに顔と名前を晒されて大騒ぎになったはずだが、リンダ去りし後の祥平の評判はどうなったのだろう。

尾花の頃は事件直後ということもあるが「尾花夏樹は日本の恥」とまで言われ、事件から3年経っても開業に名前すら使えないありさまだったが…

グラグラ最終話で数年後の祥平は自分の店を持ち一ツ星を得ているが、世間の風当たりはそこまで強くもなかった*12のかな…と思った。

今後のグラメはどうなるのか?

見事に三ツ星を取ったグランメゾン東京。

さらなる飛躍を決意する前向きなラストだったが、尾花は(倫子を試すためとはいえ)ハタの件で辞めているし、相沢は悲願叶ってさっそくパリへ帰ったし、数年後には萌絵や祥平もそれぞれ独立*13している。

三ツ星を取って以降この店の要的存在が相次いでいなくなったわけで*14、倫子の店であることに変わりはないが「三ツ星を取ったチームグラメ」はもういないんだな…と思うと少し寂しくも感じる

完結しちゃってるので続編はなさそうだけど、もし続編やるならgakuのスピンオフが見たいw

まとめ

というわけで、思いのほか長文になったが「グランメゾン東京」の感想を述べた。

多少の気になる点はあれど、美味そうな料理と王道展開で毎回とても楽しかった。

そして相沢瓶人という役をミッチーにオファーしていただいた方に感謝。

*1:たとえば1話で早見家に残したまかない料理や3話で相沢に内緒でアメリーに持たせていたキャラ弁など。結果的にあれが倫子や相沢を引き止める効果をもたらしたものの、実際尾花はそこまで狙ってやっていたのだろうか…とも思う。

*2:これも尾花がそうなるように仕向けたわけだが。でもあのとき倫子がやっぱハタで行こうと言い出さなかったらどうなってたんだろ。

*3:

twitter.com

*4:www.yururito.net

*5:www.yururito.net

*6:note.com

*7:note.com

*8:第一弾「クスクスアラメゾン」、第二弾「アッシパルマンティエ」、第三弾「ビーフシチュー」

*9:立ち上げの忙しい時期ということもあるが

*10:ウニ料理の仕上げ作業でオレンジ蓋のオイルをかけるシーンが尾花・祥平ともにあるが、祥平が間違って赤い蓋のナッツオイルをかけるシーンは無い。よって本当に祥平の過失なのかどうかは断定できない。

*11:京野らがそう表現しているが、シーンは無いのでどういう風に解体されていったかは不明

*12:グランメゾン東京同様にいろいろあったのかもしれないけど。

*13:グラグラ最終話より。何年後かは不明だが萌絵が先にパティスリーを、後に祥平がフレンチレストランを開業している。

*14:まぁ劇中でも言っているように料理人の引き抜きや入れ替わりは多いと聞くし