唐突ですが私は路線図が好き*1です。
- 子供の頃から、駅内の路線図をみつけるとしばらく立ち止まるので親を手こずらせていました。
- 東京メトロで売っている路線図カレンダーを自宅の部屋に飾っていました。
- 就活ノートは路線図柄のノートを使っていました。
- 会社PCのデスクトップ壁紙は一時期某鉄道会社の路線図でした。
- 「東京動脈*2」を見るために都立中央図書館の企画展に行ったりもしました。
でも別に鉄道オタクなわけではなく、知っている鉄道知識といえばクハ/モハ/クモハとかそんな程度です。
もっと言うと路線図が全て頭の中にインプットされているわけではなく、ただただ眺めては「いいねぇ…」って呟くレベルだったりします。
そんな「鉄(子)」とも呼べぬ趣味嗜好を持っていたのですが、このたび素敵な本と出会いました。
その名も、「たのしい路線図」
さかのぼること2年半前
と言っても、全く偶然みつけたわけではありません。著者の1人、井上マサキさんのTwitterをフォローしていて知りました。
フォローのきっかけは2年半前にさかのぼります。
「路線図ナイト」参加
2016年2月13日に開催された、タイトルからしてワクワクする路線図好きの集まり。
当時娘は1歳だったのですが、この知らせを見ていてもたってもいられず参加を表明。
始まった! #路線図ナイト pic.twitter.com/Z4Ygw9mmBB
— 肉🍖CCさくら展行きました🌸 (@oniku_daisuki) 2016年2月13日
井上さんらの対談を聞きながらゆるーく路線図を愛でる時間は非常に楽しかったです。
初めて自分以外に「路線図好き」を自称する人々を目の当たりにし、路線図好きって私だけじゃなかったんだ…!と、嬉しくなりました。
▼当時のTogetterはこちら▼
togetter.com
その後も「路線図ナイト」は二度ほど開催され、9月8日には第4弾があります。
「たのしい路線図」ここが楽しい!
前置きが長くなりましたが、「たのしい路線図」の楽しいところをご紹介したいと思います。
「時空の歪み」など路線図の楽しみ方をわかりやすく解説
路線図の楽しみ方について、
- 時空の歪み(実際の地理との相違)
- 運賃表(駅ごとに変わる)
- 他社乗入(自社と他社の表現方法)
- レインボー(系統・路線違いの色分け)
といった鑑賞ポイントが実例を交えて解説されています。
個人的には時空の歪みがない、地図に沿った路線図の方が好みだったりするのですが、このあたりの説明を「路線図ナイト」で聞いたときとても面白いと思いました。
キングオブ歪みwww #路線図ナイト pic.twitter.com/Kw3pcefUUD
— 肉🍖CCさくら展行きました🌸 (@oniku_daisuki) 2016年2月13日
全国津々浦々の個性豊かな路線図を堪能できる
北海道から沖縄まで、鉄道・地下鉄色々な路線図を見ることができます。機能性を重視するもの、デザイン性にこだわるもの、その土地ならではの工夫がされているものなど様々。よくぞここまで集めたなぁと感動しました。
以前、個人的に感銘を受けた「つくばエクスプレス」「東武鉄道」「福岡市営地下鉄」などももちろん収録されています。
この本で日本一周したような気分になれるかもw
開発秘話など路線図トリビア満載
大江戸線を楕円にした人、路線図アプリを作った人など、路線図を作った人へのインタビュー記事もあります。
中でも東京の地下鉄路線図の変遷、何を伝えるための路線図なのかを念頭に色々苦労したエピソードはとても読み応えがありました。
私はよく子供の頃、東京メトロのミニ路線図(持ち運び用)をゲットしては家で眺めていましたが、そのときに見た旧デザインも比較画像として載っていたので懐かしさを感じました。
他にも路線図に関するトリビアが散りばめられており、どのページから読んでも楽しめます。
まとめ
「たのしい路線図」は文字通り楽しい路線図の本でした!
複雑なもの・表には見えないものをいかに単純化し、乗客にわかりやすく伝えられるか、といった観点で作られた路線図の数々。この本を読んでから普段見慣れた路線図をあらためて見ると、新しい発見があるかもしれません。
地形に忠実な路線図が好きな方はこちらもおすすめ(私も持っています)。