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待ち焦がれていた戴冠式とサターンの活躍~「劇場版 美少女戦士セーラームーンEternal〈後編〉」感想(ネタバレあり)

「劇場版美少女戦士セーラームーンEternal〈後編〉」が、2月11日に無事公開された。

今回も初日に鑑賞。前回同様に感想をつらつら語っていきたいと思う。

▼前編の感想はこちらから。

www.yururito.net

劇場版 美少女戦士セーラームーンEternal

sailormoon-movie.jp

「劇場版 美少女戦士セーラームーンEternal」は、TVアニメ「美少女戦士セーラームーンCrystal seasonⅢ」の続きにあたる劇場版2作品。

セーラームーンの劇場作品は「美少女戦士セーラームーンSuperS セーラー9戦士集結!ブラック・ドリーム・ホールの奇跡」以来25年ぶり。つまり我が推しセーラーサターンにとっては今作が満を持しての銀幕デビュー作となった。

当初は2月7日までだった二度目の緊急事態宣言が1ヶ月延長し、動向が心配だったが予定通り11日に公開された。そして今回は初日舞台挨拶も有観客&ライブビューイングで行われ、華やかな初日を迎えることとなった。

セーラームーンEternal〈後編〉の感想

※一部で原作のネタバレ、及び映画のネタバレがあるので注意。

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Tweetしたがこれに尽きる。

原作の名シーンに色と声と動きがついた喜び

これまで原作でしか披露されなかった10戦士のエターナルコスチューム、セーラープリンセス、そしてゴールデンクリスタル発現*1、戴冠式*2、セーラーカルテット…

何度も読み返したシーンが目の前で鮮やかに映像化している、しかもイメージ通りであまり違和感がない。この事実に感激した

エリュシオンが再生したシーンもすごく綺麗だったが、その後の"戴冠式"も期待通りだった。あのアングルがそのまま再現されていて、もう少し見ていたいと思った。

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ちなみに個人的に気になっていた「悪夢」のちょいグロ描写は、映画だとややマイルドになっていて少しホッとしたw

大好きなラストシーン

何度か言っているが、セーラームーン原作で第4部のラストシーンが一番好きだ。

ゴールデンクリスタルが発現した衛に、うさぎが言う台詞。

まもちゃん
だれでもみんな
胸の中に星をもっているのよ

そして胸の奥があついのは
星が輝いているしるしなの

からの、ラストのうさぎのモノローグ。

夢をかなえるために
たいせつな人を守ってゆけるように
戦ってゆけるように

どうぞ胸の中の星よ
光りつづけて
わたしに力を!

(かな使いは単行本旧版15巻Act.42 及び 新装版10巻Act.49より引用。)


連載当時、通っていた書道教室の待合所でこれを読み、全身がビリビリと痺れるほどに感激したことを今でも鮮明に覚えている。

セーラームーンを好きでいてよかったなと子供心に感じたし、初めはドジで泣き虫だった中2の女の子がここまで強く逞しく成長を遂げたことに希望が湧いた。私もいつか、胸の中の星を輝かせられるだろうか…うさぎのこの台詞は生きる上の道標ともなっていた。

だから今回、ここに至るまでを劇場版で見届けることができて、本当によかったと思った。

セーラーサターンの活躍

後編の見せ場の1つであるセーラー10戦士の集結。しかも今作では、これまで存在していなかった*3スーパーセーラーサターンの変身シーンが描かれることとなった。

9戦士の変身シーンは90年代アニメのオマージュが入っているので既視感がある。ただそれは現代版にブラッシュアップされており、これはこれで見ごたえあるのだが、なんといってもサターンである。今まで誰も見たことのなかった*4変身シーン。短いけど、私達はサターンの変身という歴史的瞬間に立ち会えたのだ。

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セーラープリンセスたち

そもそも90年代アニメ「美少女戦士セーラームーンSuperS」ではセーラーサターンが登場しない。なので転生ほたるを育てる3人の新生活も、急成長からのサターン覚醒も、ちびムーンとの共闘も、アマゾネス・カルテットへの説得も、あれもこれも全部無いことにされていた*5

SuperSも好きだ。好きなんだけど、前述の通り原作第4部の流れが好きなので、サターンの活躍がないのが少し不満だった。今作でそこが原作通り描かれたので、とても嬉しかった。

前世のビジョンとネヘレニア

「ムーン・ゴージャス・メディテイション」跳ね返りからの前世ビジョンのくだり。あのシーンは赤ちゃんセレニティ、幼い内部4戦士、凛々しいクイーン、禍々しいネヘレニアという構図が好きなのだが、あらためて映像で見ると4戦士が可愛かった。

ネヘレニアが白い月の王国に恨みをもつきっかけとなった前世譚。このへんは「眠れる森の美女」を想起させるわけだが、新月の女王ネヘレニアはそもそもなぜ"招かれざる客"だったのかがあまり描かれていない。クイーンが即座に封印*6という武力行使に出るほどだからよほど危険な・忌み嫌われた存在だったのだろうが、シーンだけ見るとその場にそぐわない異端を排除しているように映る(原作もEternalも)ので、何か少しその行間を補完する要素があってもよかったように思う*7

ところでネヘレニアを演じた菜々緒さん。前編では(そもそも出番少ないが)どうかなぁと思ったのだが、後編はなかなかの熱演だった。ジルコニアの渡辺直美さんもだけど、芸能人枠でもあまり違和感なく物語に没入できたのでよかった。

原作未読の観客にはどう映ったのだろう

ただ、前編のときも思ったことが1つある。

原作未読(90年代アニメしか見てない)あるいは完全なる初見でこの映画を観た場合、どう感じるのだろう。

Crystalシリーズのコンセプトである「原作の映像化」という点では、今作が歴代最高のクオリティだと感じる。蛇足や解釈違いもなく、作画や音楽も一番しっくりきた。だが、それを抜きにして1つの劇場作品として楽しめたのだろうか。少なくとも隣にいた長女は楽しんでいたがw

原作既読者としてはその先の展開を知っているからどうしても「答え合わせ」的に観てしまうところがあり、物語としての「初見」を体験できないので、少し気になってはいる。

to be continued...

エンドロールが終わって、最後の最後に浮かんだ「to be continued...」の文字。

おさBUこと小佐野氏の2019年のインタビューでも第5部に登場するレテとムネモシュネについて、

今後のアニメ作品でも登場するかもしれないので、楽しみにしていてください。

とも話されていた。

natalie.mu

これは第5部のアニメ化確定と捉えていいのだろうか。第4部以上に90年代アニメと原作の乖離が大きかった第5部が、ついに原作準拠の形で映像化されるのだとしたら…!

今回の「Eternal」が原作のアニメ化という点でとてもよかっただけに、期待が高まっている。

*1:SuperSに登場したゴールデンクリスタルとは出どころも設定も異なる。

*2:原作では「戴冠式のよう」だと形容しているだけで正式な戴冠式ではないが、便宜上こう書くことにする。

*3:アニメ本編には存在せず、セガサターンのゲーム内で唯一描かれたのみだった。

*4:セガサターン版に少し寄せている印象はあるかも

*5:アマゾネス・カルテットの設定以外は次作「美少女戦士セーラームーン セーラースターズ」で補完されたところもあるが…

*6:一応「安らぎを求めて降り立ったのなら歓迎しましょう」と訊いてはいるし、それに対し闇を撒き散らそうとしてきたからなんだろうけど

*7:ちなみにSuperSにおけるネヘレニアは全く異なる過去設定だが、闇落ちまでのくだりは丁寧に描かれている。