映画スタプリ、いつものプリキュア映画とはもしかしたら、たぶん、少し印象が違うかもしれない。公開は明日から。よろしくお願いします。
— タナカリオン (@tanakarion) 2019年10月18日
…という監督のコメント通り、今回のスタプリ秋映画はひと味違うものでした。なんというか、せつないけど美しい物語だなと。
観終わったあと余韻に浸って、しばらく言葉が出ませんでした。
「映画スター☆トゥインクルプリキュア 星のうたに想いをこめて」
作品情報
公開日 | 2019年10月19日 |
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監督 | 田中裕太 |
脚本 | 田中仁 |
ゲスト声優 | 知念里奈 |
キャッチコピー | さぁ、歌おう♪わたしたちの歌を大好きなキミへ |
公式サイト | 映画 スター☆トゥインクルプリキュア 星のうたに想いをこめて |
タナカリオンこと田中裕太氏といえば、古くからプリキュアシリーズの演出に関わり、神作品「GO!プリンセスプリキュア」のシリーズディレクターを務めた人物。さらに「映画魔法つかいプリキュア!奇跡の変身!キュアモフルン!」の監督でもあります。
もうそれだけで期待値は高く、観るのをとても楽しみにしていました。
鑑賞の感想
twitter.comこれたぶん観た直後よりも後から色々思い出してじんわりしてくるタイプだ…#映画スタプリ
— しゃとーぶりあん🐻🐟♥劇場版ピンドラ後編7/22 (@oniku_daisuki) 2019年10月19日
「泣ける系」なんだろうなという想像はついたのですが、感動で大号泣!というよりは静かにホロリとする感じ。
序盤のバトル
序盤はちびっこ達も盛り上がる、テンジョウ率いる駒ちゃんたちとプリキュアの大バトルです。変身シーンしかり、先月から登場した5人技しかり、スクリーンで観ると興奮します。
あと、オープニングの5人それぞれのカットがヒーロー風?(なんと形容したらいいんだw)でカッコいいなと思いました。
ひかララとユーマの交流が丁寧に描かれる
物語の核はひかララ(特にララ)とユーマとの交流でした。
既に5人体制となって久しいスタプリチームですが、ユニはアンに追われララのロケットを使って逃亡、上級生のえれなとまどかは修学旅行という風に自然な形でメイン舞台から離れ、ひかるとララにスポットが当たります。
ひょんなことから出会ったひかララとユーマ。ユーマは顔もなければ言葉も話せませんが、発する音でメロディを奏でます。この「一緒に歌うことができる」点が後々の展開に効いてきます。
ひかるとララのユーマに対する接し方も対称的でした。持ち前の好奇心ですぐに打ち解け、ユーマのワープ能力で世界旅行を楽しむひかるに対し、なかなか警戒心を拭えずユーマとこじれかけるララ。そんなララとユーマが次第に距離を縮めていくさまが丁寧に描かれるので、終盤の感動に繋がっていきます。
アンユニの関係性も良い
公開日直前のTV本編36話にも登場した今作のゲストキャラ、星空刑事メリー・アン。
36話に引き続き怪盗ブルーキャット(ユニ)を追って現れますが、ちょっとドジで抜けているのですぐにブルーキャットに出し抜かれます。
この2人、まるでルパンと銭形のような追いかけ逃げられの関係で、観てて微笑ましいんですよね。36話でブルーキャットもなんだかんだほっとけなくてアンを手助けしてますしw
12星座ドレスで戦う5人のバトルもカッコいい!
今回の悪役というか、バトルの対象となるのはユーマを狙う「宇宙ハンター」たち。組織立った存在ではなく、あらゆるお宝を目当てに宇宙で暴れまわる賞金稼ぎたちです。
そんなハンターたちですが、やたら強い!5対5のバトルでプリキュアたちが劣勢になりますが、ミラクルライトと12星座の力でパワーアップします。
12星座ドレスのビジュアルは事前公開されていましたが、実際動くのを見るとなかなかカッコよかったです。スタープリンセスたちの様相を取り入れつつ各キャラのオリジナリティも出ていました。
水瓶座ドレスのコスモが水で作った道に乗って、魚座ドレスのスターと蟹座ドレスのミルキーが向かうところが個人的に好きでした。
揺れ動くララの気持ちがせつない
最初はユーマに警戒しなかなか心を通わせられなかったララですが、やがて打ち解け仲良くなっていきます。しかし、後半でユーマの正体が判明。ユーマとはずっと一緒にいられない…その事実に揺れ動くララのシーンがとてもせつないです。
ララの動揺とその後のアクシデントから事態は悪化してしまうのですが、そこでミルキーの手を取り語りかけるスターの台詞にもグッときました。
「戦い」ではなく「祈り」で浄化するクライマックス
今作は「突如現れた強大な敵によって地球が大ピンチ!→プリキュアが戦ってやっつける!」みたいな展開ではありません。
あくまでプリキュアたちは「ユーマの救済のため」に変身し、歌で祈りを捧げるのです。
主題歌「Twinkle Stars」の映像はTV本編でもEDで流れていますが、ストーリーの流れで見るとちょっと唐突感もあるものの、とても感動するシーンでした。
これまでひかるとララがユーマと共に築いた友情・思い出の情景が効果的に使われ、歌と映像美に魅了されます。
全て観終わったあとで「Twinkle Stars」を聴くと泣けます。
終盤の「キラやば…」がエモい
twitter.com今までにないタイプの「キラやば…」を聞いた。#映画スタプリ #映画プリキュア
— しゃとーぶりあん🐻🐟♥劇場版ピンドラ後編7/22 (@oniku_daisuki) 2019年10月19日
ひかるの口癖といえばハイテンションな「キラやば〜☆」ですが、本作のラストで彼女が思わずもらす「キラやば…」は凄い。
たった一瞬のシーンですが必見です。
まとめ
ミラクルライトを振るタイミングがいまいちわからなかったものの、ストーリーとしてはとても美しくせつない話でした。そしてララがとても可愛かったです。