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「わんだふるぷりきゅあ!ざ・むーびー! ドキドキ♡ゲームの世界で大冒険」感想:子供向け作風ながら、こむぎの叫びにギュッとなる

子供たちと一緒に鑑賞

わんぷりむーびー初週に観てきた!人間と動物の絆、いいね!

作品情報

  • 上映時間︰71分
  • 公開︰2024年9月13日
  • 監督︰宮原直樹
  • ゲスト声優︰ジャルジャル、花澤香菜、三宅健太
  • キャッチコピー︰「私たち、ゲームの世界に入っちゃった!?絆のパワーでゲーム対決♪」「とどけ…!だいすきな想い!」

2024.precure-movie.com

トロプリ以降1作公開スタイルが定着したプリキュア映画。今作はひろプリ・まほプリも共演することが事前発表されていた。

公開初日の大発表

そしてなんと、映画公開初日12時に公式Xが衝撃の発表。

大福が!ついに!喋る!!

そりゃ1話放送前、メインビジュアル公開時点から「いつか喋るかな…」って誰もが思ったウサギの大福。TV本編でもなにか言いたげだったり、物言わずとも悟が勇気づけられたりとポテンシャルを感じる存在だっただけに、ついにか~という感想だったのだが、まさか変身まで?!

しかし公式やメディアの発表では「プリキュア」という単語を一切使ってはおらず、「特別な姿」という表現にとどまっている。これは果たしてどういうことなのだろうか?その真相を確かめに、我々は映画館へ…*1

「わんだふるぷりきゅあ!ざ・むーびー! ドキドキ♡ゲームの世界で大冒険」感想

来場者特典のフレンドリングは2人ともこむぎver.

※この先ネタバレ注意!!

細けえことは気にすんな

ついつい「ひろプリとまほプリはどのように参戦するのか」「大福はどのタイミングでなぜ喋るようになるのか」といった点を気にしながら見てしまいがちだが、あまり細かいことを気にせずに見た方がよさそうだった。

本作では数々の不思議現象が起きるが、意図的なのかほとんど説明はされない。いや、説明するだけ野暮というものか…。後述するが、大福がヒトになるくだりや大福と悟が変身するくだりも理由がはっきりとは描かれてはいない*2のだ。結果的にそうなった、と目の前で起きたことを登場人物同様に我々も受け止めていく必要があると思う。ツッコミどころあってこそのわんぷりだからな

こむぎのひたむきな想い

本作で大切なことはやはりわんぷりがずっと伝え続けている「人間と動物の絆」だと思う。

ゲームの世界に取り込まれた悟以外の2人と3匹。こむぎとユキは離れ離れになったいろはとまゆを助け出すため、ポンタ&ポコタの出す数々のゲーム対決をこなしていくこととなる。ポンタ&ポコタ自体がさほど怖くない敵なので子供向けの平和な展開になっているが、しれっと「2匹はプリキュア!」*3という小ネタも出してくるのでちょっとニヤッとした。

いろはに会いたい一心でゲームを頑張ったこむぎたちだが、こむぎにはさらなる試練が待ち受ける。現実世界へ戻るための鍵を跳ね飛ばされてしまい、それを取ろうと駆け出した弾みでこむぎはゲーム空間の壁の向こうへ飛び込んでしまう。何もない真っ暗な空間。壁に刺さっている鍵がかろうじて見えるものの、その距離は遠い。

心細くなるこむぎに、やがていろはたちのしているフレンドリングの光が舞い込む。客席のフレンドリングの光も灯りながら*4、伸びていった光の足場を頼りに駆け出していくこむぎ。ゲームの世界でこのまま歳をとらずずっと暮せばいいのにと言うムジナに対してこむぎが叫ぶ。

「こむぎは、いろはと一緒におばあちゃんになるんだワーン!!」(うろ覚え台詞)

この台詞…こむぎのいろはへの特大の愛を感じる一方で、犬と人間は寿命が違う故その願いは叶わないであろうことを感じてしまってなんとも切ない気持ちになった

"次回作「わんぷり」の主役は犬"だと発表されたときから薄々気になっていた、寿命の違いによる「いつか来る別れ」。おそらくこむぎは知らない、純粋にいろはと「一緒におばあちゃんになりたい」と本気で願っている。仮に知ってたとしても、ゲームの世界で永遠に一緒にいるより命果てるまで可能な限り添い遂げることを選ぶのだから、なんともグッときてしまう。

ムジナとナツキとタヌちゃん

騒動の元となったゲームの開発者、天才クリエイターのナツキ。ゲームが自分の意図しない挙動を見せていることに気づいて悟と協力するが、現実世界に侵出して暴れるムジナを見たナツキが「タヌちゃん…」とつぶやく。

幼少時代のナツキが出会った野生のタヌキ「タヌちゃん」。引っ込み思案だった少女が天才クリエイターと呼ばれ大躍進を遂げたのも、あのとき寄り添ってくれたタヌちゃんの存在が大きかったからだ。しかし公園の取り壊しで突然会えなくなり、その心残りからこのゲームを作り上げたのだった。

タヌちゃんと会えなくなったけれど、ゲームの中でならずっと一緒にいられる。その思いが暴走しすぎた結果があのムジナなのだろうか。ムジナは街の一部*5を破壊しながらナツキをひたすらに探し回る。プリキュアによって「ナツキの思いはタヌちゃんに届いていた」とわかって沈静化するも、このムジナはゲームから生まれたバグのようなものであり、タヌちゃんそのものではないのだよな…?という疑問が少し生まれた。

ラストにタヌちゃんにそっくりなタヌキがナツキの前に現れるが、あれはそのものなのか別個体なのか、解釈が分かれそう……って、あまり細かいことは考えるなと書いたばかりなのにまた考えてしまった*6。。

大福と悟のあれこれについて

本作では

  1. 大福が喋る
  2. 大福がヒトの姿になる
  3. 大福と悟が特別な姿になる

と3つの場面で段階的に大福まわりのイベントが発生する。

まず1はゲームの世界に取り込まれ、こむぎとユキがいろはとまゆに再会したあと。ムジナが登場し色々とピンチになったところへ大福が颯爽と現れる。さすがCV中村悠一

どうして喋れるようになったかの言及は(たしか)なかったが、ゲーム世界の、あるいはムジナの力によるものだろうか?鏡石とは無関係である。

そして2は一同が鍵を使ってなんとか現実世界へ戻ってきたあと。気がついたら少年の姿で立っており二度びっくり。

直前に「なんでも願いが叶う力」をチラつかされて大福の願いが勝手に承認される→嘘でした〜みたいなくだり*7があったのだが、あのイカサマに見えたのは実は本当の力で、その影響でヒトになれた…?そもそも大福自身はヒトになりたいと願ってはいなかった気もするが。ともかく、大福と悟が会話できるようになって喜びを噛み締めてるところは短いシーンだけどよかった。

さらに3は暴走したムジナをひろプリ・まほプリチームとともに止めようと奔走しているとき。一般人が巻き込まれそうになって助けなきゃ!と2人が思った瞬間、ウィングが駆けつけ2人も特別な姿に変身。*8

瞬間的に変身するのでアイテムや変身バンク、名乗りといったものはない。コスチュームの色味が2人ともオレンジなので、ウィングから力を一時的に分け与えられたと解釈するのが妥当か?もしかすると映画限定のコスチュームかもしれないと思った。

大福まわりのこれらのイベントは全て映画限定の可能性だってある。もし悟と大福がこの先正式にプリキュアとなる場合、それは映画ではなくTV本編でお披露目となるはず*9で、流れが不自然にならないようになってると思うから…

その他

  • アバンからあのタヌキを追いかけてたワンダフルだけど、なんかきっかけあったっけ?(たまたま見かけた?)
  • ポンタ&ポコタの「まったぬ〜!」って言い方が「ねこのめ美じゅつかん」っぽさあるw(あっちの声はカミナリだけど)
  • 大福が「いろはのことは俺に任せろ」的なこと言って慌てる悟かわいいww
  • モフルンだけゲームの世界に介入できたのはぬいぐるみとはいえ動物だからなのかな(いろはとまゆ以外の人間はお呼びでなかったし)。まぁ魔法があればなんでもありかw
  • ペットとは異なるが、みらいとモフルンも大切なパートナー同士。「言葉が通じなくても気持ちは伝わる」のくだりで映って、ああまほプリが客演した理由そこかなって思った。
  • ウィングとバタフライの共闘キター!作画めちゃくちゃ良き!
  • フェリーチェとマジェスティの共闘もアツい!オルFの流れ汲んでる…?
  • そういえばプニバード族とはいえウィングも変身する動物(鳥)だったねとラストで気づかされるなどw

まとめ

というわけで、わんぷりむーびーはツッコミどころ多々あれどまぁまぁ楽しかった。

ちなみに4歳次女の二度目*10の映画体験であり、初めて見るプリキュア映画だった。OPに合わせて歌い出したときは隣の長女が「しーっ!!」と慌てる一幕もwなにはともあれとても映画を楽しんでいてよかったよかった。

*1:もともと初週に観に行く予定だったけどねw

*2:たぶんこういうこと?という考察の余地がある、ともいう

*3:もちろん初代の決めポーズオマージュ。これをきっかけに、同時にゲームをしていたひろプリ・まほプリチームがそれぞれ異常を察知する。

*4:しれっと他のタヌキやポンタポコタまでリング光らせてるのなんでだよってツッコミたくなったw

*5:赤レンガ倉庫がぶっ壊されました。アニマルタウンから近いのかな?

*6:個人的には、経過年数からしてタヌちゃんは既に亡くなったと思っている。ムジナはナツキと再会できなくなった心残りをもつタヌちゃんの魂とか…?

*7:1回しか見てないのでこのへんちゃんと覚えてない

*8:このシーン初見で一瞬だったので順番に記憶違いあるかもしれない。いずれにせよ、ウィングと悟・大福が並ぶ光景はよかった。

*9:TV本編を見ている子供たちが全員映画観に行けるわけではないし

*10:初めて見た映画はおしりたんてい