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映画「キミとアイドルプリキュア♪お待たせ!キミに届けるキラッキライブ」感想:推しと出会えたことは、永遠の宝物

映画キミプリ、思ってた以上に良すぎて泣きそうになった。

これだからプリキュア映画はやめられねぇ…!

映画「キミとアイドルプリキュア♪お待たせ!キミに届けるキラッキライブ」

作品情報

  • 上映時間︰71分
  • 公開︰2025年9月12日
  • 監督︰小川孝治
  • 脚本:吉野弘幸
  • ゲスト声優︰内田真礼、佐倉綾音、津田篤宏(ダイアン)
  • キャッチコピー︰「キミに贈る!"宇宙1"のスペシャルなステージ♪時を超える想いが伝説をつくる…!」

2025.precure-movie.com

先輩プリキュア登場

本作では先輩プリキュアのわんぷり・ひろプリの客演も予告されていた。

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映画限定フォーム

また、キュアアイドルの映画限定フォーム「キュアアイドル-ゴッドアイドルスタイル-」も事前公開。これはTV本編とは異なるパワーアップスタイルだという。

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観に行くか迷っていたけれど

実は今回、映画行かなくてもいいかなってちょっと思っていた。

というのも、TVシリーズ本編途中でしばらく視聴が止まっていた。仕事が忙しかったのと、前作わんぷりほど私がストーリーに乗れていなかったというのが主な理由である。

さらに子供たちは全く見ていないこともあり、例年「私に付き合って子供たちが同伴してくれる」映画も別にいいかな…なんて気持ちすらあった。

しかし家族で「8番出口」を見た帰りに次女が「プリキュアも見たい」と言ったので行くことを決意。ひとまず5人合体技が誕生する30話まで急いで消化した。

公開4週目の鑑賞

次女と映画館へ。公開4週目ともなると上映回数は少ないが、来場者特典は無事にもらえた。ミラクルアイアイブレス(メロロン)、うちわ型クリアカード(スカイ/ワンダフル)、そしてポストカードであった。

来場者特典とグッズ

うっかりしていたのが、イオンシネマでチケットを取らなかったことだ。イオンシネマ限定のポップコーンバケットがあることを知っていながら、別の映画館を取ってしまった。

似たような上映時間だったのでそっちに行くことも可能だったのに…フード注文のところでメニューにないことに気づいた次女に事情を話すと「まぁ…いいよ!」とあっさり快諾してくれた。なので気持ち多めにグッズを買ってあげた。TVシリーズ全然見てないけど、キュアズキューン推しらしいw

映画キミプリ感想(ネタバレあり)

満足度高めの王道ストーリー

予告編やあらすじを見た感じ、アイドル嫌いの子と関わってキラッキランランになってもらおうとする話なのかなーくらいに思っていた。

ざっくり言えば確かにそうなのだが、そこに至るまでの過程の描き方が丁寧なうえ、伏線回収が見事であった。見に行ってよかった…!


物語はアイアイ島の珊瑚の精・トットがキュアアイドルたちを呼び寄せたことから始まる。この段階で「トット敵だろうな」と思った私は愚か…w

  • 時空を超えて色々な物や人*1を呼び寄せる不思議な島。
  • 長寿族である珊瑚の民。
  • 島に聳える女神像と、古くから伝わる女神と巫女の伝説。
  • 厄災から島を守った女神アマスを讃えるため、様々な世界からアイドルと観客を招待し10年ごとに開催されるフェス――

トットとの序盤のやりとりでこれらの舞台設定(伏線)がスッと入ってきてわかりやすかった。このときはまだなんで珊瑚なんだろうくらいにしか思ってなかったが、これが後々大きな意味を持ってくることとなる。

時空を超えた"推しとファン"の構図

現代のアイドル文化の文脈を、1000年前の出来事を通して描く作風も面白かった。

うたたちがタイムスリップした先で出会った少女・テラ。テラがアイドル嫌いな理由は、かつてこの島に流れ着いた"アイドル"と名乗る者の存在が関係していた。

独りで島を守り続けるアマスは彼女の輝きに魅了され、日々の活力となっていた。しかしある日突然アイドルは姿を消し、意気消沈したアマスも引きこもってしまった*2と言う。

テラは自分の仕事を放棄した2人になんとなく嫌悪感を抱いていた。後々テラがアマスの一部だったことが判明するが、それを考えると突然消えたアイドルへの失望からくるものだったのかもしれない。

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アマスが"アイドル"を推していたことに加え、うたの輝きに魅了されていくテラもまた"推しとファン"という構図になっていく。この流れがラストのライブシーンへの展開をすごく自然に見せているなぁと思った。

客演の使い方が素晴らしい

ストーリーが進むうち、推しを失い絶望したアマス自身がヤミクラゲの首領になっていることが判明する。テラはヤミクラゲに取り込まれる寸前にアマスから切り離された一部であったが、ヤミクラゲ化したアマスはテラを捕え無理矢理融合させてしまう。

テラのピンチを救うため立ち上がるプリキュアたち。孤独だった女神に潤いを与えた昭和のアイドルがなぜ姿を消したのか、島でその謎を解いた彼女たちはアマスに「人間と珊瑚の寿命差」について伝える*3こととなる…。

このとき、激化するバトルの中でひろプリ・わんぷりも次々と参戦していたのだが、ちゃんと意味のある客演になっていた。特に、真実を知り「それなら初めから出会わなければよかった?」と悲しむアマスに、出会えたことこそが奇跡、決して無駄じゃないと言い切るわんぷりチームの頼もしさと言ったら…!昨年の映画をはじめ、わんぷり本編を通して描かれてきた「寿命差問題」について、アイドルとファンという新たな文脈で乗せてくるの上手いなぁと思った。

アイドルとして輝ける時間は短いかもしれないが、その儚い存在が放ったきらめきはファンの心に永遠に生き続ける。実際、いわゆる往年のアイドルたちは、時代を超えて語り継がれる"伝説"となっているではないか…

ヤミクラゲを封印し石化したアマス。テラとの時空を超えた別れのシーンで「推しのライブがあると思えば1000年くらい待てる」と言うところ好きだった。推しのライブまで生きるぞ!と思う気持ちは自分にも心当たりがあるからw

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ライブとしても楽しめる構成

ストーリーもしっかり進行しつつ、随所に発生する歌のパートもどれも素晴らしかった。

冒頭はライブリハとしての5人のステージ。主題歌をプリキュア自身が歌うの過去作にもあったけど、聞き慣れないぶん新鮮でいいよね…

必殺技がライブパフォーマンスなので、いつもの戦闘としてのライブになるときもあれば、仲間が戦う後ろでBGM的に歌う構図もあったりする。単独技、合体技、あれこれ聞けて嬉しい。

しかしそれだけではなかった。なんとライブパフォーマンスはひろプリ・わんぷり主題歌にまで及んだのだ!!

ひろプリ登場時にウインクとキュンキュンが「この歌を歌おう!」的な発言をするのだが、そこで「ひろがるスカイ!プリキュア〜Hero Girls〜」歌うとはなんたるサプライズ!*4イントロ流れてうわぁああ!!ってなった。

そしてわんぷりの方はズキューンキッスが「わんだふるぷりきゅあ!evolution!!」を!この2人で「大好き止まらない」ってもう…尊い…。

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そしてラストのライブ本番。テラが時空を超えて待ち続けた先にあるライブがこれなのだ、という納得感とカタルシスがあった。タイトルの「お待たせ!」がこんなにも重みのある言葉だったのか…と、キラキラしたステージを見ながら感じた。女神像のそばで見ているテラの視点もあってよかった。

その他印象的な点

  • いろんなアイドルグループがいるんだなぁwゴリラのお姉さまのインパクトよw

  • ななをはじめ、置かれた状況を把握し自分たちができることをやろうとする姿勢がよかった。

  • キッスが相変わらずお姉さま♡しててかわいい。特にズキューンと再会したときの顔ww

  • ひろプリ勢の怒涛の必殺技めちゃくちゃスカッとする。キュアマジェスティのマジックアワーズエンド久々に見たけどやっぱりカッコいい…

  • ひろプリ技決めたあとの集合場面、なんか既視感あると思ったら感謝祭キービジュのセルフオマージュじゃん…!

  • ヤミクラゲも座席に座らせるの面白w

  • タイムスリップして過去に干渉した結果、自分が伝説の一部になっていました、という王道展開面白いなw序盤で隠れていた部分の壁画が最後ポロッと剥がれる演出よかった。

アフタートークまで!

そしてクロスオーバー作品恒例、エンドロールでみんなわちゃわちゃしてるのを見てほっこりしていると、その後アフタートーク的なパートが始まった。しかもここからは写真撮影・SNSアップOK(動画撮影・録音はNG)だと言う。プリキュア映画で初めての試み!?

ソラまし〜

本編で目を潤ませたあとに聞くわちゃわちゃトーク、いろんなところにほっこり。

悟いろ〜

こむぎは相変わらずだし…w

テラうたのトークパートも

テラとうたもこうして仲良くしてるの良き…!

まとめ

というわけで、今作は予想以上に面白くて感動した。歌がキーポイントとなる良作映画は過去にもいくつかあった*5が、それにもひけを取らない良さがあったと思う。

もう一度見たかったなー!!

*1:この時点でひろプリ・わんぷりの面々もこの島に来ていることが描写されている

*2:「引きこもった」という表現になんとなく天岩戸伝説を彷彿とさせるくだりだと思いながら見ていたが、帰宅後しばらくしてからアマス+テラでアマテラスなのかと気づいた(遅w)。テラはアマスの一部、ということは名前からも伏線となっていたのだ。 それでようやく「ゴッド」と名がつくキュアアイドルの特殊フォーム、伝説の巫女と表現される天女っぽいシルエットにも納得がいく。キュアアイドルはアメノウズメなのか…と。

*3:ここで「死んだ」という直接的な言葉を一切使っていないのも、子供たちへの配慮なのかなと思った。

*4:歌うことは公式Xで予告されていたようだが、知らずに見に行ってよかったw

*5:何度でも言う、スタプリ秋映画は最高傑作。www.yururito.net