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晶と詩呂の今後が気になる︰「少女☆歌劇 レヴュースタァライト -The STAGE 中等部- Regalia」感想

中等部舞台のポスター

スタリラ中等部舞台を観てきた。

前作ではわからなかった中等部メンバー同士の関係性やそれぞれの思いが描かれており、とても面白かった。

今回も感想の前に、現時点でのスタァライト履修度について記しておく。まぁ前回とほぼ変わってないんだけどw

媒体 履修度合
舞台 「エーデル Delight」「Reading Theatre」は現地で、「#1 revival」「#2 revival」「青嵐」「#3 Growth」は配信で見た。
ライブ 劇スオケコンは現地で、シークフェルト伝説のしごきは配信で見た。
ネット番組 「え〜でるラジオ」「ラジオスタァライト」は毎週聞いてる。他の配信は見たり見なかったり
漫画 未読。
TVアニメ 全12話視聴済
ゲーム メインストーリー #16「Glittering Children」7話まで。
イベントストーリーはほぼやってる
スクールストーリー読了
映画 ロロロ、劇ス鑑賞済

少女☆歌劇 レヴュースタァライト -The STAGE 中等部- Regalia

revuestarlight.com

開催概要

開催期間2022年10月14日~2022年10月24日(全15公演)
場所飛行船シアター
チケットS席(1階席前方1列目~3列目)︰15000円
A席(1階席・2階席)︰7000円
配信10/15昼夜、10/24昼夜
国内スイッチング映像︰4000円
定点映像︰2750円
海外スイッチング映像︰4400円
脚本江嵜大兄
演出市村啓二
出演者
(敬称略)
青木陽菜 松澤可苑 深川瑠華 久家 心 佐當友莉亜
野本ほたる 尾崎由香 竹内 夢
篠原ありさ 原田くるみ 森永さくら
【日替わりゲスト】小山百代/倉知玲鳳/佐々木未来
感想ハッシュタグネタバレ有︰#舞台Regalia感想
ネタバレ無︰#スタリラ中等部舞台

初のシークフェルト中等部主演舞台

前作は「-The LIVE エーデル- Delight」で今作は「-The STAGE 中等部- Regalia」。LIVEとSTAGEの違いはよくわからないが、物語の時系列としてはRegalia→Delightとなる。

2021年11月18日に発表されたシークフェルト中等部5名。スタリラにおいては2020年の青嵐3名に続く追加キャラとなる。

その後2022年2月にDelightで初舞台、同年5月からスタリラ内で中等部ストーリー公開・キャラ実装、7月に伝説のしごき、10月にシングルCDリリース、そして今回の初主演舞台…とかなりハイペースである。

正直、急展開すぎて追いつけない…という印象もあったのだが、中等部メンバー5人は少しでも多くの人に自分たちを知ってもらおうと健気に頑張っていた。

中等部Twitter開設や関連イベントでの手書きチラシ配り、全国交流プログラム(アニメイト訪問)など地道な活動をしたり、「伝説のしごき」で先輩エーデルたちにいじられたり交流しながらだんだんとスタリラメンバーとして馴染んでいった。

ロビーに掲示された活動報告

会場・座席について

飛行船シアター

舞台創造科にとってすっかりおなじみとなった飛行船シアター。

今回は来場者特典としてヴァイスシュヴァルツPRカードがもらえた。ランダムではなく、聖翔メンバー9枚の中から好きな絵柄3枚を選べた。

ちなみに、発売されたばかりのヴァイスシュヴァルツ「劇場版スタァライト」のカード絵柄も会場内に展示されている。

ブースターパック カード一覧

1階は物販エリアの背後に横断幕が飾られており、2階にはキャラクターのパネルが展示されている。そして小さなアンドリューも鎮座していた。

2階にぽつんと座るアンドリュー

4校の集合パネルが並ぶ

中等部に始まり、聖翔、凛明館、フロンティア、シークフェルトの4校それぞれの集合絵は普段なかなか見れないので圧巻だった。

シークフェルト中等部

シークフェルト/フロンティア

聖翔/凛明館


客層はパッと見た感じ男性多め。座席は前から10列以内という近さだったのだが、前列の男性の頭と体がとてもでかく、舞台の下手側はほとんど見えなかった。。この時点で定点映像の配信を買うことを決意した…。

スタリラ中等部舞台(10/16昼公演)の感想

記憶補完のため、10/15昼公演・夜公演の配信も視聴している。

※ここからネタバレ注意!!

時間配分はおおよそこんな感じだった。

  • ミュージカルパート︰90分
  • ライブパート︰20分
  • アフタートーク︰10分

ミュージカルパート

物語はスタリラで公開されていた中等部ストーリー*1をベースにしつつも、舞台として大きくアレンジを加えたものとなっていた。

ステラと詩呂

開幕早々度肝を抜かれたのがステラのオペラ歌唱。ドイツ語で堂々と「夜の女王のアリア」を歌い上げるさまは圧巻で、「ひ…ひなぴよ何者!?」と驚いた*2。Delightの宝塚もすごかったけど、Regaliaも冒頭からすごいのぶっこんできたなぁと思った。

が、そこからの突然のアクシデント。戸惑うステラを取り囲み嘲る声。ステラがドイツの舞台で失敗したことは中等部ストーリーでも語られていたが、こうして舞台上で描写されるとステラのトラウマを追体験したような気分になる。

「Prost!~ドイツ流の乾杯で~」1話より

「ごめんなさい…ごめんなさい…」とうずくまるステラを優しく抱き止める詩呂。本作はとにかくステラと詩呂の結びつきを丁寧に描いている印象。ステラと詩呂のデュエットが数曲あって、どちらもすごくハーモニーが素敵だった。

ドイツでの挫折を経て、シークフェルトでもう一度キラめきを取り戻さんともがくステラ、それを詩呂は冷静に受け止め傍で支える構図。晶とのレヴューでステラのピンチに颯爽と入ってくる詩呂もカッコよかった。

晶と詩呂

「脇役でもいいと思ってる者は、自分の人生すら脇に置くのか?志のない役者が舞台に上がる資格はない。馴れ合いがしたいのなら、シークフェルトから出て行け!」

クイナの発言に同意する形で、晶が中等部メンバーに喝を入れるシーン。流石の貫禄。あそこからクイナ以外の登場人物もピリッとした雰囲気に包まれるようになる。

詩呂が晶とバチバチなのも良い。ステラとのシーンのあと、少し話さないか?と晶に話しかけられるも「あなたと話すことはありません」とピシャリと返す詩呂。フラウ・プラティーンを前にしても動じない態度がすごい。しかし晶は続ける。

「待て。なぜ実力を隠す?」

晶は授業見学で詩呂の実力を見抜いていた。ステラを上回る実力がありながらステラの影にいるのはなぜだと問う晶に、あなたはステラの過去を知っていたのではないか?と問いで返す詩呂。しまいには晶を許さないとまで言ってのける。このシーンの緊張感はすごかった。

レヴューにおける2人のやりとりも良かった。ゆっくり口上を言いながら登場したり、ステラに加勢した詩呂に揺さぶりをかけたりする晶はめっちゃ悪役ムーブ。王として、従者として、それぞれの矜持がぶつかりあうレヴュー。それを経て、再び言葉を交わす2人。

「舞台に上がる理由はみつかったか?」

「あなたは愚かだと笑うかもしれませんが、お嬢様には私が必要なのです。王のあなたに、宰相や騎士がいるように」

「そうか」

パンフには晶と詩呂が後ろ姿で並ぶ意味深なページがある。ここがあえてステラでなく詩呂なのは、晶が詩呂を「未来のフラウ・プラティーン」として見据えていることの示唆なのだろうか…?

とにかく今後の晶と詩呂の展開が(あるかわからないけど)気になった。

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絶滅種と絶滅危惧種

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中等部5人のマークは皆、絶滅種の動物である。名前の由来にもなっていることにここで初めて気づいた。モチーフはおそらくこんな感じ。

  • 高千穂ステラ→ステラーカイギュウ
  • 大賀美詩呂→ニューファンドランドシロオオカミ
  • 小鳩良子→リョウコバト
  • 海辺みんく→ウミベミンク
  • 森保クイナ→モーリシャスクイナ

今作ではアンサンブルで2人のクラスメイトが登場する。彼女たちの名前も独特だなぁと思っていたら、どうやらこちらは絶滅危惧種由来のようだ。

  • 亜細亜翠→アジアスイギュウ
  • 満鳴美アルマ→ミツオビアルマジロ

「いずれ舞台から消えゆく運命にある」「歌って、踊って、生き残りましょう」などというセリフ、レヴュー服についている時計*3など、残り時間が少ない印象を受けたが、モチーフが絶滅種だったとは…

少し調べたがステラーカイギュウの絶滅理由は「やさしすぎて絶滅」*4。仲間が攻撃されると集まって守ろうとし、それでかえって人間に捕まりやすくなって絶滅したという。これははたしてステラの性格とリンクするのだろうか?

生き残りを賭けたレヴュー

そしてやっぱり一番の見どころとなるのがレヴューシーン。晶とミチルが開幕を告げる歌を歌うと一気にムードが漂う。

良子VSステラ。ステラは戸惑ったままで制服姿で戦う。イベストで描かれたピルエット練習のくだりが全部カットされているので若干の唐突感はあれど、シークフェルトを追い出されまいと必死にあがく良子の演技がよかった。それまでの控えめな態度から一転して、したたかな部分を垣間見た。

みんくVSクイナ。みんくの武器、輪っか状の刀?を振り回す殺陣がよかった。ふわふわみんくとピリピリクイナ、なかなか噛み合わない2人がレヴューで本音をぶつけあう。アイドルと舞台、互いにてっぺんを目指そうと交わしたかつての約束。アイドルグループが解散し、クイナの舞台に魅せられてシークフェルトに入ったみんくだけど、クイナはアイドルみんくの才能を買っていたからこそ、アイドルを辞めたことを悔しがっていたのか…こういうちょっとしたボタンの掛け違い、良い。

前述のステラ詩呂VS晶からやがてエーデル(+文)VS中等部の構図に移るのだが、ここからはもう目が足りない。5人の口上から始まる「Regalia -継承-」、歌いながらの殺陣は本当に消費カロリーすごそう。エーデル3人の武器みんな長物だから映える映える。

健闘むなしく、全員上掛けを飛ばされた中等部。エーデルたちに完膚なきまでに叩きのめされたけど、これでやっとスタートラインに立てたと清々しい表情なのがよかった。何度でもチャンスはある、ローエーデルシュタインのこれからに希望を感じるラストだった。

その他

  • やちよ栞は舞台技術交流でフロンティアに行ってる設定
  • こんな時期に転入生?って何月頃なんだろう。
  • アンサンブル、先生のキャラがイケメンで良き
  • 激辛カレーが学食メニューからなくなるというメイファンの占いに慌てる晶w
  • メイファン安定のコメディリリーフ。亀の甲羅wwwそしてちゃんとソロ曲も決めるのが流石
  • 日替わりゲストは悩めるメイファンに突撃される役回りなのね。「大丈夫、舞台少女は何度だって蘇るんだから!」と言う文のセリフが良い。
  • みんくと良子のシーン「今日のごはんは宇都宮餃子~♪」これ毎回違うっぽいね(10/15昼はマシュマロ鍋、夜はちくわの磯辺焼き)
  • みんくは元スイーツ・プリーツって設定は舞台で初出?*5いちえとも関係があったのかぁ。みんく推しだったというミチルとのやりとりも良い
  • レヴュー直前の5人の曲(不揃いな私達~って歌詞の)が好き。
  • える&アンドリューも声だけ登場!
  • 晶に加勢するメイファンの吹っ切れた顔が良い
  • ステラのレイピアさばき好きだなぁ。ピッとしてカッコいい
  • 晶のランスさばきも相変わらずカッコいい
  • 「0からゼロへ」というキャッチコピーがなるほどなぁと

ライブパート

セトリは以下5曲。

  • アフレぐ!〜Aufregendes leben〜
  • Delight to me!
  • Everlasting Show to the SHOW!
  • Regalia -継承-
  • No Stage No Life(たぶん)※カテコ

ライブ前にあった先生と翠・アルマによる前説が楽しかったw

アフレぐ!〜Aufregendes leben〜(中等部)

ライブの1曲目としてめちゃくちゃアガる曲。コロナ禍でなかったら野太い声でシャウトしたかったね…

ステージの後ろには歌詞映像が、上部にはYouTubeで公開されたばかりのアニメPVが流れていた。これめっちゃいいのよね…このままアニメ化してほしいくらい。

 

Delight to me!(エーデル3人)

Delight以来の歌唱。イントロから歌い出しまで短いのにバシッとキマるのがさすが晶様。

エーデル3人でも5人分のパワーを感じた。ほんとカッコいい…ずっとオペラグラスで晶をガン見してたw

Everlasting Show to the SHOW!(全員)

え~でるラジオのエンディングでおなじみの楽曲。なにげに舞台で歌うのはこれが初めてか!?

全員で歌い踊るのを見てるだけで多幸感。

Regalia -継承-(中等部)

そして再び中等部5人による歌唱。レヴューでも歌ったRegalia、やっぱいい曲だわ…

No Stage No Life(たぶん)(全員)

ミュージカルパートの最後でも歌った曲がカテコ。繰り返し言ってたのでたぶんタイトルは「No Stage No Life」だと思われる。

振り付けがかわいい。とにかく舞台が大好き、私達は舞台に生かされている、そういう系譜の楽曲。カーテンコールにぴったりだった。

アフタートーク

この回はゲストに遠野ひかるさんを迎え、文と良子と遠野さん(栞)でフリートーク。栞の生口上が可愛いなぁ…

良子も夢大路姉妹の仲間に入ろうとか、劇中のお悩み相談のくだりを姉妹で再現したり、良子の悩みを文がアドバイスしたり、良子のリクエストでレッツポン酢の掛け合いを即興したり…台本はどういう進行予定だったのか気になるほど、遠野さんの進行がフリーダムで面白かったw

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まとめ

中等部5人の始まりの物語、スタリラとは少し違ったストーリーで面白かった。

そして来年も中等部の新作舞台があるとのことで、ますます楽しみになってきた。

ひなぴよさん座長お疲れ様でした!

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千秋楽のライブパートで集結したエーデル5人。良き…

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*1:「Edel der Zukunft 未来の『エーデル』」「Prost!~ドイツ流の乾杯で~」「Meine neue Freundin ~私の新しい友達~」「良子の変化~Weg zum Stern~」「決別の舞台~Die zwei ersten Sterne~」

*2:後で青木さんが声楽科出身ということを知り納得。

*3:5人が指している時刻がみな異なるんだが、これはどういう意味なんだろう?

*4:diamond.jp

*5:「決別の舞台~Die zwei ersten Sterne~」で語られてたのね。これだけイベスト回収失敗して読めてなかった。。