ついさっきまで一緒にいた長女が忽然と消えた。短時間の出来事だったがちょっとヒヤッとしたので、事の顛末を書き残しておく。
休日の公園遊び
日曜日の午後、長女と次女を連れて近くの公園へ遊びに行った。毎日のように公園で遊んでいる、長女の友人Cちゃんがこの日も来ていた。次女も何度かCちゃんと遊んだことがあり仲良しだ。
子供たちの公園遊びの付き添いはとかく疲れる。長女のみの場合はともかく、次女がいる場合は常に安全面に気を配る必要があるし、ちょっとしたことで拗ねたり泣いたり、抱っこをせがまれたりと色々振り回される。公園に来てから数十分で帰りたい気持ちになるが、子供たちの辞書には"帰る"という文字はない。
なんやかんやで1時間半くらい経った頃、長女の友人Dちゃんが登場。私も次女もDちゃんとは初対面だったが、人懐っこい次女はすぐに仲良くなった。
公園から公園への移動
しばらく遊んでいると、Dちゃんが別の公園へ行こうと言い出した。そこは長女も好きな公園だが、少し遠い*1ので平日1人で行くのを禁止していた。でも今日は私もついているしいいか…と思って5人で移動。3人は自転車、私は次女を抱っこして歩いて行った*2。
ここで1時間ほど遊ぶと、Dちゃんがまた別の公園に行きたいと言った。Dちゃん曰く、場所はここから近いのだが、公園の名前は知らないという。どこの公園なのかGoogleマップを見せて訊くも的を得ず、道案内はできると言うので皆でついていくことになった。
長女らの姿を見失う
が、Dちゃんの案内した方向はGoogleマップで「こっちらへん」と言ってた方向と真逆だった。予想と違った…どこへ行こうとしているのか。。
小学生の3人は自転車、私は13kgの次女を抱っこで徒歩である。時々振り返って待っててくれることもあったのだが、入り組んだ住宅街の先でとうとう3人を見失ってしまった。交差点に出てからどっちへ行ったのか、全くわからなくなった。
「みんないなくなっちゃった…」と次女がポツリ。当て勘で道を進むも、3人らしき姿はみつからなかった。登下校時に持たせているGPSは家に置いたままだし、長女はスマホなどの連絡手段を持ち合わせていない。探す術がない以上、いったん次女と家に帰ることにした。
自宅にあった自転車
元来た道を戻りながら帰ったので、少々迂回ルートとなった。しかし3人の姿はみつからなかった。
どこの公園に行ったかわからない以上、帰りは3人一緒に行動していてほしい、そして家へ向かっていてほしい…そう思った。通学路に近いエリアだから土地勘が全くないわけではないが、路地によっては迷いかねない。
帰宅すると、長女の自転車が停まっていた。
よかった、先に帰ってきていた…とホッとしたが、当の本人がいない。
この日は旦那が贈答品を買いに都内へ出かけており、家は施錠されていた。インターホンの履歴を見ると長女が映っていた。時間的についさっき、まだそんなに遠くへは行ってないはず…!
次女をベビーカーに乗せて再び外へ出た。最初に遊んでいた公園にはおらず、Cちゃんの家に行って訊いてみるが「途中で別れた」とのこと。有力な手がかりは得られなかった。
家の周囲をぐるっと回るがそれらしき子供はいない。いよいよ焦りだす。夕方のチャイムはとっくに鳴り終わり、このままだと空が暗くなる。他に長女が行きそうなところ、どこ…?!
警察から電話
探しに行くあてがなくなり困っていたところへ、知らない番号から着信が。
警察だった。
お子さんを近所のコンビニで保護しました、とのこと。
よかった…。長女を見失ってから約50分後のことだった。家から一番近いコンビニ前にパトカーが待機していると言うので、急いで向かった。
長女との再会
長女はパトカーの後部座席に座っていた。日が落ちる前にみつかってよかった…出てきた警察官の方々にお礼を言い、その場で状況説明をすることになった。
4人ほどいただろうか。どういう風にはぐれたかを説明したり、名前と学校名や連絡先を伝えたりした。その間、ベビーカーの次女に優しく声をかける警察官の方たちもおり、終始和やかなムードだった。
通報までの経緯
長女と警察の話をまとめるとこうだった。
あのあと、3人は目的の公園に着いて遊んだそうだ。そのときに私と次女がいないことに気づいて周囲を探すもみつからなかったので、夕方のチャイムとともに別れて帰宅したらしい。
しかし長女は家に鍵がかかってて入れず、家の前にとどまると誘拐の危険性もあると判断。一番近いコンビニへ行き、店員に親とはぐれたことを伝え、今回の通報となった。私の電話番号は名前から免許証の情報で辿り着いたようだ。
振り返りと反省
短時間で解決したこととはいえ、とてもヒヤッとした。ずっと付き添っていても、こうしてふとしたタイミングで離れ離れになってしまうことはあるのだ。。一緒にいるし大丈夫だろうとGPSを持たせなかったことを少し悔やんだ。
元々は近くの公園だけ行くつもりだった。しかし子供たちは一所で遊び続けるわけではなく、別の公園へ移動をする可能性もある。しかも自転車に乗れる年齢だと、それをいともたやすくやってしまう。普段は禁止していた公園間移動も、自分がついているからと今回は許容してしまった。せめて自分もベビーカーを持ち出すなど、いざというとき自転車に追いつける措置を取るべきだった。
Dちゃんが向かった公園は初めて遊ぶ場所だったが、長女が以前から存在を知ってる場所だった。帰り道の土地勘が心配だったが、見たことある場所だったために1人でもちゃんと帰れていたのは救いだった。我々がもう少し早く家に向かっていたら家の前で会えたかもしれなかったが…
施錠されてても家の前で待っててほしかった…と初めは思ったが、たしかに長女の言うようにずっといたら通りすがりに誘拐される危険性はある。そこで長女が自らコンビニに助けを求める判断をしたのはよかったと思う。8歳ともなると、そういうことも考えて行動できるのだなと感心した。
何はともあれ、無事に戻ってきて本当によかった。