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ヲタクなワーママのゆるゆる雑記ブログ

台風19号に備えてやったこと・感じたことを書き残しておく

関東在住の私にとって、今回の台風19号は2011年の東日本大震災に次ぐ恐怖の対象となっていた。

東日本大震災のときは独身で、都内の賃貸マンションで一人暮らしをしていたが今回は違う。旦那子供がおり、家や車もあるうえ、自身ももうすぐ妊娠10ヶ月である。「守りたいもの」が圧倒的に多く、自然災害への恐怖は以前よりも増していた。

一夜が明け、我が家周辺はたまたま被害がなく済んだが、TV等で見聞きする深刻な被害状況に胸が押し潰されそうで、あらためて災害の多い国に住んでいることを思い知らされた。

まだ記憶が新しいうちに、今回の台風に備えてやったこと・感じたことを書き残しておこうと思う。

台風に備えてやったこと/やらなかったこと

やったこと

暴風雨対策

  • ベランダの物干し竿を室内へ
     →物干し竿を引っ掛ける竿掛けも下ろした。

  • 自転車を家の中へ
     →4台中2台しか入らず、残りは外に倒しておいた。電動アシスト自転車を優先的に入れた。

  • 窓ガラス対策

    • 雨戸のある窓︰雨戸を閉めてカーテン
    • 雨戸のない自室の窓︰飛散防止フィルムを貼り、内側から段ボールをあてがってカーテン
    • その他の窓︰カーテンをきっちり閉めた
       →養生テープの米の字貼りはしなかった(そもそも足りなかった)

停電対策

  • スマホ、パソコンの充電
  • モバイルバッテリーの充電
  • 旧端末の充電(電灯代わり)
  • 懐中電灯の動作確認
     →家にあった電池不要の懐中電灯を引っ張り出した。
  • 非常食の準備
  • カセットコンロ・カセットボンベを買う
  • 冷凍食品を優先的に減らす
  • 水の一部を冷凍庫で凍らせる
     →冷蔵庫が使えないとき少しでも食料を冷やせるように(Twitterで見た)
  • いくらかの現金を下ろす

断水対策

  • 飲料水の準備
  • 風呂に水ためる
  • 非常用トイレ買う
  • 早めに食洗機
  • 早めに洗濯
  • 早めに風呂

浸水対策

  • 衣服や貴重品を2階へ運ぶ

浸水対策で実際やったことはこの程度。その他は「やらなかったこと」に含まれる。怖いと思いつつも、どこかに正常性バイアスがかかっていたのかもしれない。

情報関連

  • 防災アプリダウンロード
     →Twitterで見かけた「NHKニュース・防災」をインストール。台風の進行状況や大小河川の水位データ・無人カメラ画像もチェックできるので便利だった。
NHK ニュース・防災

NHK ニュース・防災

NHK (Japan Broadcasting Corporation)無料posted withアプリーチ


やらなかった(やれなかった)こと

以下はたまたま今回我が家でやらなかった(または時間の都合でできなかった)だけであり、これらも状況によっては必要な事柄である。

  • 非常用持ち出し袋の準備
     →避難所に行く想定がなく、家で籠城するつもりでいたため

  • 水嚢作り
     →袋の用意はしていたが、川の氾濫が起きていないため結局作らずじまいだった

  • 炊飯
     →サトウのごはんが大量にあるのでなんとかなると思った

  • 車を高台に退避
     →旦那が台風前日まで出張で不在だったため(私は運転できない)

  • チャイルドシートを室内に入れる
     →車のガラスが割れた場合に危険。この情報を当日Twitterで知ったため時すでに遅し

発生から上陸までの出来事

10月6日(上陸6日前)

twitter.com

6日未明に発生した台風19号。このときは全く気にも留めていなかった。

10月7日(上陸5日前)

twitter.com

しかし翌日朝の予想図では日本に接近する方向になり、午後には大阪直撃コースに修正。しかもあの15号を超える規模だと判明し、TLがざわつき始める。

突然来る地震と異なり、台風は数日前から動向がわかるので、ある程度の備えをすることができる。ひとまず断水対策として非常用トイレをAmazonでポチった。

10月8日(上陸4日前)

twitter.com

翌朝、経路予想が大阪直撃コースから東京直撃コースに変わる。こんなに短時間で経路予想が変わるのなら、あと数日でさらにもっと東へ、海上へズレていってくれないだろうか…*1と祈り始める。

「台風15号の時に準備したこと」を書いた経験者達のTweetがバズり、いよいよ本格的に準備しないとヤバいと感じ始める。

夜、Amazonでカセットコンロと水*2を買う。が、この時点でカセットボンベや養生テープの発送予定日が次週以降になってしまうため、これらは翌日近所で調達することにした。

10月9日(上陸3日前)

この日から旦那が3日間の大阪出張へ。これは前々から決まっていたが、帰宅日が台風と重ならなくてよかったと思った。。

気象庁が台風19号の見通しについて記者会見。3日前という早さでの会見は異例。

私は第二子産休中で、幸いにも平日の日中は時間がある。この3日間で可能な限りの備えをしなくては…頭の中はそのことでいっぱいになっていった

まず、以前買っていた防災食セットの中身を確認する。これらはキッチンボードの奥底で、あまり使わないものたちと共に雑多に入っていたが、この機会に片付けて防災食専用庫とし、見やすく出しやすくした。

そして昨晩ネットで買えなかったカセットボンベ、養生テープ、飛散防止フィルムなどを現地調達。養生テープはラスイチを確保したが、その他のものはまだ在庫がある感じだった。

10月10日(上陸2日前)

JRが首都圏の在来線と新幹線の計画運休を行う可能性があると発表。様々なイベントの開催中止が相次ぐ。

TVでも連日台風の注意喚起や対策について特集が組まれ、この日は「養生テープ」がトレンド入り。あちこちで売り切れる。強い風速で傘や植木鉢が窓ガラスを突き破る実験映像に戦慄する。

私も早く対策せねばと、一番大事な自室の窓とショーケースのガラスを保護。飛散防止フィルムを貼ったあとに内側から段ボールをあてがったが、その作業だけで養生テープが底をつく。そもそも、他の窓は自身の背が届かず(脚立もない)なす術がなかったのでカーテンをするにとどまる。

玄関を片付け、自転車収容スペースを作っておく。しかし4台全て入れるのは無理そうだな…と感じる。電アシを優先的に収容するよう、出張中の旦那に伝える。

10月11日(上陸前日)

気象庁の発表で1958年に起きた「狩野川台風」がトレンド入り。また、養生テープで窓ガラスの飛散を防ぐ効果の是非についても情報が錯綜する。

妊婦検診帰りに現金を下ろし、悔いが残らぬよう前から気になっていたタピオカ屋でテイクアウトをした。

雨戸を早々に閉めておく。1階に雑多に置いていた衣服を全て2階にしまう。鍋類は全て洗って収納する。食べ物は冷凍食品を優先的に消化する。

近所の家や工場も、夕方になると看板を外したり自転車を倒したりシャッターの前を土嚢で塞いだりしていた。保育園の窓に養生テープが貼られていた。

水嚢を置くことを想定して、久しぶりにトイレ掃除をする。電池不要の懐中電灯があるので、動作確認をしておく。とにかく常に何かやっていないと不安で、かといってどこまでやっても安心ということはなく、非常に落ち着かない

夜、ようやく旦那帰宅。自転車の搬入をしてもらう。やはり2台しか入らず、残り2台は仕方なく倒しておくことに。車は全く何も対策しておらず、そのままで無事か心配になる。

焦燥感に駆られる私と対照的に、落ち着きを放っている旦那。自宅周囲の環境や状況を鑑み、どこまでやってどこからを諦めるか2人で話し合ったら少し落ち着く。1人で悶々としているとあまり良くないなと思った。

10月12日(台風上陸)

長い1日が始まった。朝起きて、台風情報をTwitterと防災アプリで逐一チェックする。千葉で起きた竜巻のニュースに気が滅入る。このときは埼玉も竜巻注意報が出ていた。やめて、ホントやめて。

家から川はそれほど近くないものの、周囲の川の水位情報はこまめに確認していた。こんなに川のことを気にするなんて生まれて初めてだった。

twitter.com

旦那は昼過ぎまで寝ている。娘は台風を理解しているが、外に出られない鬱憤からか、私が台風のことで心ここにあらずなのを察しているからか、いつも以上にしつこく絡んでくる。朝からいろんな遊びに付き合わされヘトヘト…。。ついには娘にイラッとして当たってしまい、これはいかんと旦那にバトンタッチして少し仮眠をとる。

起きてからはしばらくスマホを手放し、時々窓から風雨を確認しては娘の服の整理に没頭して気を紛らせていた。

常に何かしていないと落ち着かない。スマホゲームも惰性でやっており、いつものような楽しさはあまり感じなかった。一方、娘は旦那とTVゲームをしていた。

18時台。川沿いの一部地域が警戒レベル3となる。ここから離れているとはいえ、気が気でない。千葉では地震があったらしい。もうどうなってるの。。

21時台。風雨の勢いがピークを迎える。その音に、さすがに娘が怖がり始める。エリアメールのけたたましい音が時々鳴り響く。

22時台。台風の目に入ったようで、嘘のように静かになる。その後、風は少し強まるが15号の時ほどではない印象を受けた。

結局それから3時近くまで川の水位をアプリで確認し続けて、氾濫危険性がなさそうなのを見届けてから寝た。どっと疲れた。

今回の台風を通して感じたこと

治水の凄さと浸水の恐ろしさを思い知る

堤防、ダム、調整池、首都圏外郭放水路…洪水を防ぐための色々な工夫があることを今回の台風を機に知った。普段全く気にも留めていなかったが、こういった治水事業のもとに我々の生活が守られてきていたんだと痛感した。

周辺の川の水位はかなり上がったものの、氾濫を免れ事なきを得た。でもそれは今回たまたまそうだったに過ぎない。報道を見ると川の氾濫に限らず、堤防の決壊やマンホールから噴き出た水で浸水した例も挙がっている。今後もどういった形で被害に遭うかはわからない。あらためて浸水の恐ろしさを思い知った。

正常性バイアスとの葛藤

旦那に比べて台風対策にナーバスになっていた私だったが、こうして自分がやったことを振り返ってみると浸水対策はほとんどしていなかった。新築の家、周囲の立地、川からの距離、1階部分の高さなどから「ここには水は来ないだろう」という意識が私の中にも少なからずあったことになる。

台風が来た際、別な地区の警報を確認しつつも「こっちはきっと大丈夫」と「でも油断できないのでは?」がせめぎあった。自分の中にある正常性バイアスを感じた。

避難所へ行くべきか否かの判断が難しい

先述の正常性バイアスも働いて、元々避難所へ避難するという選択肢はなかった。避難所は遠く、子連れ・身重で暴風雨の中を移動すること自体がありえないと思っていた。なので、自宅で籠城することしか頭になかった。

しかしこれが、いざ家が脅かされる事態になったらどうしただろうか。土壇場で支度をしても逃げ遅れるかもしれない。逆に、避難に向かったがために危険に曝されるかもしれない。避難所に行くだけが正解とも限らず、判断が非常に難しい。

今回は正直そこまでの想定をする余裕はなかったが、今後のためにも家庭の防災について話し合う必要があるなと感じた。

*1:ところが祈り虚しく、この先の経路予想はほぼ変わっていかなかった。。

*2:水も予定では次週の発送になっていたが、どのみち使うものだからとキャンセルしなかった。実際は予定より早まり10月10日に届いた。