11/1に初めて見たときからずっと、何かしらの感想を書こう書こうと思っていたのだが、なかなか言葉が紡げずにいた。
けど、再配信を見るうちに思った。円盤化するかもわからないし、やっぱり忘れないうちに拙いながらも記録として残しておかねばと。
V6最後の映像作品「WANDERER」
配信日時 | 2021年11月1日 22:00-22:20 (再配信) 2021年11月13日 18:00-18:20 2021年11月21日 14:00-14:20 2021年11月30日 20:30-20:50 |
---|---|
配信媒体 | 仮想空間「V-Land」内 |
視聴チケット | 1500円 ※ライブ配信のみ。アーカイブなし |
V-Land発表動画の冒頭40秒
配信7日前に公開されたメイキング動画
「WANDERER」は、V6がラストライブを終えた11月1日夜22時に配信された20分間の映像作品。
FC会員用メタバース「V-Land」において、その日その時刻にたった1回しか流れないもの*1だった。
当日はとても忙しかった。ラストライブの余韻もそこそこに、急いで夕飯を食べて配信に備えた。
「WANDERER」の感想(ネタバレあり)
初見で感じたのは、いい意味で臨死体験をしたような気分だった。
自分が往生するときにこんなビジョン(主に「鏡」における6人の笑顔とか)が見れたら幸せだなぁと思った。
既にラストライブで興奮していたうえ、1回きりしか見れなかったこともあり、全てが終わったあと「今見たものは夢…?」とも感じた。Twitterを見ると似たような呟きも散見され、さながら集団幻覚のようであった。
もう見れないのかなぁと思っていたがその後、再配信が決定する。
再配信もまたライブ配信で日時が指定されており、巻き戻して見ることはできない。しかし再配信は最大で3回見るチャンスがあった。
再配信で見るたびに、前回気づかなかった要素に気づくことがあった。やっぱ1回きりだと見落としも多い。繰り返し見ることで少しずつ、俯瞰的に見れる余裕ができた気がする。
続いては、各曲についての感想。
Emergence
インストのみで繰り広げられるパフォーマンス。こういうの、コンテンポラリーダンスって言うんだっけか??
黒い衣装の6人、剛くんを中心に形成される何か。序盤のくだりは自担だというのになんかゾワッとした。
そこから集合体の6人がばらけ、印象的なシーンが続く。復活の儀式みたいなシーンもある。皆シルエットで表情が見えないのだが、怒涛のパフォーマンスにただただ圧倒されていった。
パフォーマンスが終わったあと、鼓動が聞こえた。すごく重い「生」の表現だったように思う。
KEEP GOING
そして場面は変わり、アジアの繁華街っぽい*2ような、でもどこか近未来的な雰囲気の場所に立っているV6。
そこにあのめたくそカッコいい楽曲「KEEP GOING」が炸裂。健くんの冒頭から繰り広げるラップに聴き惚れながら見ていると、次々と天地がぐるぐる、寄せて引いての怒涛のカメラワーク。なんか「インセプション」*3みを感じた。
keep on going and going
限界壊すために 何度でも
立ち上がれ 今
トニフィフコンで披露したときもだが、どこまでも歩みを止めず走り続けてやるぞ!という気概を感じた。
視点がぐるぐるしながら建物も動き出し、あんなにあった沢山の建物はいつしか消え、やがて水面に浮かぶ板1枚になる。6人はそこに佇んでいる。
家族
キプゴのラストで立っていた場所からふわりと足が浮き、空中に浮遊する6人。「家族」が流れ出す。
俺たち家族 お互い守る
そばにいない時も近く
俺たち家族
そう歌いながら、朝焼け?に照らされた6人はそれぞれゆっくりと漂う。
WANDERER=彷徨う人、と訳す*4のだろうか?彷徨っているのはこの6人を指すのか、それともこれを見ている我々の魂なのか…なんてことをぼんやり思う。
バラバラの6人は少しずつ上昇していき、上空へ、月へ。
雲の上から顔を出す風車、宇宙空間に漂うガジェットたち、どこか不思議な描写だなと思っていると突如、光の柱*5が出現する。
地球から上空へ伸びているらしい光の柱は、だんだんと太くなっていく。漂う6人はその光の柱に溶け込んでいき、やがて画面全体が光の柱に覆われる。
まるでV6の「完成」を見たような印象を受けた。
曲が終わり画面がフェードアウトすると、メッセージが映し出される。
君に出会えたことが、嬉しい
僕に出会ってくれて、ありがとう
鏡
ふと目が覚めると教室の椅子に座っていた。そんな一人称視点で始まる映像。ここでまさかの新曲。
ここはどうやら学校の中だ。教室を出て、階段を駆け上がり屋上へ向かう。
屋上へ出ると何かに気づいた。ショックか絶望か、ガシャンと屋上の金網を掴む手。
しかし次の瞬間、屋上の向こうに6人の姿があった。
しばらくそのまま見ていると、健くんがこちらへやってくる。優しい表情。
健くんに手を引かれそちらへ向かう。6人が出迎えてくれて、思い思いに励ましてくれる。このときのみんな、いい笑顔するんだ…
君に出会えたことが嬉しい
今日も明日もそばにいるから
君の知らない 君を知ってる
僕に任せて 君が好きだよ
ああ、これはFC会員向けのダブルアンコールなんだ。そう思った。ラストライブでもアンコールは1曲のみ、一貫してセトリは変わらなかった*6のだけれど、FC会員だけがこのダブルアンコールを聴けるんだなぁ。ファンの為だけに歌った新曲なんだな、と感激する。
そしてこれは初見では気づけなかったが、V-Landのメッセージガーデン*7で流れていたBGMがこの「鏡」だったのだ…このBGMは10/18のプレオープンから流れていた。なんたる伏線…。
ラストカットは学校の屋上で笑顔を見せるV6、なんて爽やかで優しいんだ…やはりV6の認知度を上げた冠番組「学校へ行こう!」のことを思い出さずにはいられない。
クリア
エンドロール。ここで初めて「Emergence」「鏡」という曲名を知る。
自分は見えない
だけど 君の目の中に
写る輝きが鏡
「クリア」の歌詞にも"鏡"というキーワードが出てくるので、先程の楽曲タイトルが「鏡」というのは偶然ではない繋がりを感じる。
「クリア」はラストライブの締めに歌うと(勝手に)予想していたのだが、結局歌わなかった。でもそれはもしやこのためだったのかなと感じた。V6がいよいよ"締め"に入ったんだな…としみじみする。
エンドロールには本作の撮影風景写真が多数流れるが、その中に剛健の仲良しショットが…最後まで尊いよ…!
このとき連日更新されていたにこ健でも、剛くんの写真がたくさんあった。デビュー前、ジャニーさんに「剛が(V6に)入らないなら俺もやらない」と抗議した健くん。そんな健くんは剛くんの旅立ちを見守り、V6を"一番綺麗な形で大切な箱にしまう"*8のだ…
6人の関係性がこれからも変わらないであろうことは充分わかっているし実際感じた(例︰11/1健ラヂ)わけだが、6人が揃ってメディアに出ることはこの先ほぼ無いのかな…と思うとやはり少し寂しいものがある。剛健の新規絵ももう拝めなくなるのだろう…
でも、すごく綺麗なV6の終わり方だった。「WANDERER」、見ることができて幸せでした。
*1:1回きりのライブ配信だということは事前アナウンスが特になかったため、チケットを購入しておけばいつでも見られると勘違いした人も多数いた。このことは健くんも危惧しており、要望も多かったためか、その後再配信が発表された。
これね、僕も凄く気になってたの。配信時間が11月1日の22時からだったから、絶対に観られない人が出てくるんじゃないかと思ってたの。今コロナ禍で規制退場も凄く時間がかかるし、自分の思うタイミングで出られないし、家が遠い人は絶対にさ、間に合わないじゃない。電車の中で観るっていったってさ、ちっちゃい携帯で観るよりさ、家でWi-Fi環境を整えてさ、大っきいTVで観たいじゃない。なんの雑音も無い中、楽しみたいじゃない。再配信しますってアナウンスも無かったから、たぶん何度も観れるって誤解してた人がいたりとか。前回いろんな事情で観られなかった人がたくさんいると思うんですが、再配信を楽しみにしておいてもらいたいんですけども、これだけは言えますね。声を大にして。本当にファンクラブのみんなしか観られないのはもったいない!!っていうぐらいの映像です。まぁ、それが良いんですけど。こんなものを世の中に出さずして、ファンクラブの人しか観れないっていうのが良いんだよねー。みんなも動画を観たら、人に自慢したくなっちゃうような動画です。たぶん、これまで僕達もやってきたことのない事をやってる、そんな映像ですね。是非ともファンクラブ会員である特権を最大限にここで使って観ていただきたいなと思っております。
*2:ところどころ映る看板に漢字があったのでそう感じた。初見ではスプラトゥーン3のティザームービーにあったバンカラ街を想起した。
*3:クリストファー・ノーラン監督の2010年の映画。旦那に付き合って観に行ったものの難しくて寝てしまったので、あくまで雰囲気だけで言ってるw
*4:ずっとこっちの意味で解釈していたのだが、Twitterもブログもしばらく「WONDERER」とスペルミスしていた。。恥ずかしい…w
*5:この配信を見るために入った、V-Land中央の光の柱と同じなのだろうか?
*6:一部メドレーの順序がツアー序盤で変更された程度
*7:事前に我々が送ったメッセージがランダムで表示されるエリア
*8:解散発表直後の健ラヂより。この言葉選びが本当に美しいなと思った。
ジャニーさんが作ってくれたこのグループが本当に僕は大好きだし、1人も欠ける事なく25周年を迎えられたっていうのは、ジャニーさんにとっても喜んでもらえてるのかなーと思えたりもして、もちろん30年、40年続いてったら、そんなに幸せなことはないとは思いますけども、みんながヨボヨボになってまでやってることが、果たして良いことなのかと思ったりもするし、ジャニーさんが作ってくれたものを1番綺麗な形で大切な箱にしまえるのかもしれないなーと思ったりもしたり、、、。6人でデビューした当時のことも思い出すし、それこそ、その前のジュニア時代のことも思い出すし、いろんなことが走馬灯のように巡る日々ですけど。25年でどれだけの人に出会ってきたのかなーって事を考えると、四半世紀V6をやってこれたっていうのは、自分にとっては誇りだと思っています。同じ時代にみんなと出会えたっていうのは自分にとっては奇跡的なことで宝物なので。