私の初めての「ゆくくる」が無事終了した。
といっても、例年の及川光博カウントダウンライブ「ゆくミッチーくるミッチー」とは少し違う。2020年はコロナ禍の影響で、年末の夕方に有観客&生配信というスタイルで「ゆくミッチー」「くるミッチー」の2Days公演として開催された。
ゆくくるは1999年から毎年恒例となっている*1が、私はこれまで一度も参加したことがなかった。当時まだ学生だったのでしばらく見送っていて、社会人になったあともなんとなくそのままだった。出不精な私は年末年始に外を出歩くこと自体が億劫*2で、推しに会える喜びと天秤にかけてもどうも面倒くささが勝ってしまう。やがて子持ちになるとますます夜中に家を空けにくくなるわけで、年末はTwitterベイベーたちの興奮混じりな感想を眺めるだけにとどまっていた。
そんなわけで2020年のゆくくるがイレギュラーながら配信されると知ったとき、これなら参加できる!と思った。深夜でなく夕方開催なので久しぶりの生ミッチーを現場で拝むことも不可能ではなかったが、乳幼児持ち家庭ゆえ昨今の事情を鑑み配信で観ることを選んだ。
コロナ対策で客席数を減らしながらの有観客&生配信ライブ。ミッチーにとってこれが初めての配信ライブとなる。コロナ禍で春から始まるはずだったツアーは、全公演中止という悔しい思いをした。
年末にようやく久しぶりの有観客ライブができるようになった折、第3波の勢いが増し変異種まで現れ始めた。他のカウントダウンライブが中止される中、ゆくくるは無事に開催できるのか毎日気が気でなかった。だから本当に、2日とも無事に終わってホッとしている。
前置きが長くなったが、ここからは2Days公演の感想を書く。セトリにも触れるのでネタバレ注意。
及川光博 年忘れスペシャルライヴ2020「ゆくミッチーくるミッチー」
- ゆくミッチー公演︰2020年12月30日 17:30〜20:05
- くるミッチー公演︰2020年12月31日 16:00〜18:40
配信はニコ生とThumvaで行われていたが、既にプレミアム会員だったこともありニコ生でチケットを購入していた。
初の配信ライブについて
生配信なことを忘れかける高クオリティ
ほんとにこれ今現地(LINE CUBE SHIBUYA)でやってるの?と思うくらいにカメラワークがいい仕事していた。
配信でも違和感ないというか、無編集で画面切り替えだけでこんなにいい感じにできるんだ…と思った。特に「君がまってる」のアップとかとてもよかった。
ただ、ゆくミッチーのラストで全て終わってチエホフが引っ込んだ直後、すぐフェードアウトでタイトル画面に切り替わり「ちょ、余韻…」と思ったが、まぁ配信だから仕方ない。。会場にいるときのように空になったステージをしばらく眺めることはできなかった。
新たな呼び名「配信ベイベー」
「前ベイベー」「後ろベイベー」「2階ベイベー」のような呼び名に、今回新たに「配信ベイベー」が加わった。
やっぱり、双方向にコミュニケーションできなくとも*3「配信ベイベー」と呼んでくれるのはすごく嬉しかった。カメラの向こうに配信ベイベーがいることを意識してくれてありがたかった。
くるミッチーの「テイク・マイ・ハート」で、カメラの近くに寄って歌いながらマイクをこっちに向ける仕草が可愛すぎたw
コロナ対策について
歓声代わりのタンバリンと過去音声
今回、グッズに初めて光るタンバリンが登場した。コロナ対策で観客が声を出せないので、キャーキャー言う代わりにタンバリンをシャラシャラ鳴らす。これが意外にもうるさすぎず、画面からもいい感じに綺麗に映っていた。
「三日月姫」など、通常ならC&Rが起こる楽曲も今回はタンバリンで我慢。声を出したいけど出せない、現地組は大変そうだなと思った。
また、過去ツアーからベイベーたちの音声をサンプリングしていたようで、それを操作して見せるチエホフ。「ミッチーーー!」「オッケーでーす!」「愛してまーす!」などなど。初めは少しズレることもあったがチエホフはすぐにこれを使いこなし、ここぞというときに流れると、皆の心の声が再現されたように感じた。
愛哲オンライン
ワンマン恒例の「愛と哲学の小部屋」が本公演でもあった。
今回は現地で質問用紙に書くスタイルではなく、ネットで事前募集という形をとったが、ステージではチエホフが持つ箱からピンクの紙を取り出す「いつもの光景」が見られた。こういう細かいところにも気を配ってくれているのが嬉しい。
セットリスト
今回のセトリは、事前募集した聞きたい曲アンケートで上位20位以内の楽曲から構成されていた。
私がリクエストした「天使のうた」「メリーゴーラウンド」も共に入っていて嬉しかった。
順位はMCでの発言を元に記載。
2曲書かれているものはセトリ変更があった箇所で左がゆくミッチー、右がくるミッチー。
1.ゆくミッチーくるミッチーの歌
2.ファンキー☆ミュージック〈8位〉
3.バラ色の人生〈1位〉
4.求めすぎてる?僕。〈17位〉
MC
バンド紹介(スカパー!みんなのファン祭りソング)
5.恋のヒゲキ/BE MY ONE
6.パズルの欠片
7.ラヴソング/フィアンセになりたい
8.君がまってる
9.ココロノヤミ
10.Song for you
11.天使のうた
12.三日月姫/S.D.R.
休憩
MC(テーマ・オブ・半沢直樹 ~Main Title~)
愛と哲学の小部屋
13.メリーゴーラウンド/メロディアス
14.Shake me, darlin'
15.Shinin' Star
アンコール(通常/強烈)
16.テイク・マイ・ハート
17.CRAZY A GO GO!!~FUNKY GOOD TIME~
挨拶(wish)
泣かせにくる選曲
久しぶりに聞きたい楽曲が来て嬉しかったのもあるが、選曲は全体的に泣かせにきてた。
特に「君がまってる」「ココロノヤミ」の流れは素晴らしかった。コロナ禍をめぐる色々な思いが、ミッチーの歌声で浄化されていくようだった。
「君がまってる」の歌詞が、今の気持ちに沁み入った。
そして名曲「ココロノヤミ」、ゆくミッチーでは感極まり歌えなくなる一面もあったけど、ひとつひとつ丁寧に言葉を紡いでいくミッチーの姿が眩しかった。
最新アルバム曲をライブ初披露
アルバム「BE MY ONE」発売後、初披露となるはずだったツアーは中止になったため、今回ようやくライブで披露されることとなった。
歌ったのはリード曲「BE MY ONE」(くるミッチーのみ)と、これはやってくれると思っていた「Shake me, darlin'」。やっぱり楽しい!
しかも「半沢直樹」渡真利忍のカッコで歌うもんだからとまりんがドルヲタに見えてくるw「笑顔で退社」のとことかいちいち振付がツボだし、間奏のヲタ芸も力入っててカッコよすぎたw
ゆくミッチーで「そのうち頭にネクタイ巻きそうじゃね…?」と思ってたらくるミッチーで巻きかけてたw最高ww
各公演を配信で鑑賞して
長女に集中を削がれてしまった「ゆくミッチー」
17時(開演30分前)から自室にこもり準備を始めるが、ここで思わぬ誤算が。長女が自室にやってきて居座ってしまった。ヲタ部屋と言う名の自室は私の「聖域」だ。部屋を作った当初から乳幼児入室禁止*4として子供らには一切近づかせなかった部屋だが、ひょんなことで長女に存在を知られ、もう6歳だしたまになら…と入室を解禁していた。
長女が自室に来たこと自体は別に構わないのだが、ライブを観るわけでもなく私のコレクションを見ながらエンドレスに喋り続ける。おかげでミッチーの声が聞こえないし、受け答えしていて全然ライブに集中できない。。もうここは聖域ではなくなってしまったのか…と肩を落とした。
こんな感じで妨害を受けながらのゆくミッチー鑑賞となってしまった。アーカイブあるからまだマシだけど、なかったら泣くに泣けない。。
何はともあれ無事にライブが始まった喜びを噛み締めた。おそらく普段のゆくくるよりも、普段のワンマンに近いライブなのかなと思った。みんな元気そうでなにより。
オープニング衣装は「スパンコールマン」と自分で言っていたのがジワジワきた。そして休憩明け、半沢直樹のテーマに乗ってとまりん衣装で登場するや否や「朝鳴肇です」ってw衣装はちゃんとTBSの許可を得ているそうでw
とまりんコスプレで「メリーゴーラウンド」とかシュールだなぁと思ったが、とまりんはフェアリーだから別にいいのか…と勝手に納得。
小部屋、最近見聞きした作品への質問でわざわざ文末に「ガンダム以外で」って書かれてるにもかかわらず、結局ガンダム語っちゃってるミッチーさんが面白かったw
そしてもう一つコスプレ(!?)といえば、スカパー!CMのお衣装。あのきしめん…と思ったら本人まできしめん呼び。新技「きしめんハリケーン!!」をお見舞いされたw
CMソングもノリノリで歌っていて、その姿は水を得た魚のよう。スカパーさんミッチーにオファーしてくれて本当ありがとう…と思った。
全集中できた「くるミッチー」
前日の反省を踏まえ、今度は1人で自室にこもった。おかげでゆくミッチーよりもしっかり集中して見ることができた。やはり日常の喧騒から離れて鑑賞するに限る…
オープニング衣装がゆくミッチーと違っていた。これまたミッチーだからこそ着こなせる衣装。
セトリは一部を除きほぼ同じだったが、前述の理由もあってすごく新鮮に感じた。しかし、序盤3曲で既に喉の調子が辛そうで心配だった…無理しないで、、とニコ生上では水やのど飴やマヌカハニーをあげる流れもwでも、MC後からは序盤の心配を忘れるほどにいつもの調子に戻ってきたのでホッとした。
くるミッチーのみで披露された「S.D.R.」。間奏振付はあの縄跳びダンス。さすが今年の流行を取り入れておる…レクチャー終了後、「シジューの皆さんでした」ってwww
とまりんコスで渡真利だ朝鳴だと過去の役柄について言及していたとき、ミッチーの好きなキャラは「キャシャーン」の内藤だということが判明。キャシャーンの内藤…ベイベー的評価が高いのは知っていたが、実は映画観てなくて円盤も(あの騒動で)つい最近購入したクチなので、いつか見なくては…。。
小部屋のミッチーも絶好調だった。「自分の個性を認めてほしければ、まず相手のことを否定しない」ほんとそれ。
来年こそは生で会いたい
始まるまではハラハラして、そして始まってみるとあっという間に終わってしまった夢のような時間だった。
コロナ禍で翻弄された2020年、最後の最後で有観客ライブが開催できたことは奇跡だと思ったし、何よりミッチーが一番嬉しそうで楽しそうでそれが観れただけでも十分幸せだった。アーカイブ配信は年明けから観れるので、満足に観られなかったゆくミッチーも反芻したいと思う。
ライブ終了後、2021年のツアー日程が発表された。ツアータイトルは引き続き「SOUL TRAVELER」。
twitter.com2021年4月より、及川光博ワンマンショーツアー2021「SOUL TRAVELER」開催決定!
— mitchy_staff (@mitchy_now) 2020年12月31日
各公演情報は、オフィシャルサイトをご覧ください。https://t.co/9MryKBso79#及川光博 #ミッチー pic.twitter.com/FFCzilZGFY
マスク、検温、発声禁止、歓談禁止、プレゼント禁止、出待ち入待ち禁止…感染拡大防止のため制限が多くかかっている。コロナ前は普通にできていた、オプショナルな関わり合いが一切封じられている。でもライブを無事に開催させるためには致し方ない。
少し迷うけれど、2021年こそは生でミッチーに会いたい。