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ヲタクなワーママのゆるゆる雑記ブログ

プリキュア舞台化(ぼくプリ)の衝撃

2023年4月28日、衝撃的なニュースが飛び込んできた。

twitter.com

  • プリキュア初の舞台化
  • 舞台オリジナル「男子プリキュア」誕生
  • ステージでダンス&バトル

というプリキュア20年の歴史を見ても初めての試みで、Twitterでは「プリキュア舞台化」「全員男子」などがトレンド入り。舞台化をめぐって賛否両論巻き起こっている。

現時点で発表されたのは「タイトル」「キャラビジュ」「一部スタッフ」「上演時期と地域」「公式サイトと公式Twitter」だけである。まだその段階でとやかく言うのはナンセンスかもしれないが、私の心をざわつかせたのは事実なので、いったん今感じたことを綴っておきたいと思う。

ちなみに私はこの「Dancing☆Starプリキュア The Stage(以降「ぼくプリ」)」について、今時点では"有り寄りの無し"、楽しみ半分不安半分というスタンスである。

「プリキュア」とは何なのか

舞台化の一報を聞いたときのTweetがこちら。

twitter.com

誤解しないでほしいのだが、別に「プリキュアは全員女子であるべき」とは思ってない。今作のキュアウィングのように「男子プリキュア」がいるチームがあってもいいと思っている。

だけど、全員男子で構成されるならそれは果たして「プリキュア」なのか?という疑問も拭えない。しかも従来のプリキュアはほとんどが女子中学生だが、ぼくプリは男子高校生だという。ますますベクトルが違うというか、プリキュアという作品でやる必要性が現時点では見えてこない。

そもそも「プリキュア」の定義とはなんなのか?私達は何をもって「これはプリキュアだ」「これはプリキュアではない」と判断しているのか?ぼくプリの一件は、様々な人のプリキュア観を垣間見たような気がした。

男子キャラクターとプリキュア

ハグプリで限定的に覚醒したキュアアンフィニ、

デパプリでプリキュアと共闘したクックファイター・ブラックペッパー、

ひろプリで正式な男子プリキュアとなったキュアウィング、

プリキュアシリーズにおいて男子キャラクターが「プリキュア的」振る舞いをするまで、とてもゆっくりと、慎重にされてきた印象だった。アンフィニ(2018)→ブラペ(2022)→ウィング(2023)の流れに5年かかったし、ひろプリ本編においてもウィングの誕生を男子だからといって特別視せず、自然な流れで仲間入りを果たしている。

一方でぼくプリの発表はあまりにも唐突な印象を受けた。よりによって初の男子プリキュアがレギュラーメンバーとなったひろプリと同じ年。アニメと舞台、フィールドが違う*1とはいえ、そこへいきなり「全員男子プリキュア」をぶっ込むのはどうも時期尚早な気がする。

舞台化のターゲットは誰なのか

プリキュア20周年記念の舞台化という名目なら、既存キャラクターを出す方向にならなかったのはなぜなのだろう。10代の2.5次元俳優だっているだろうし、成人に女子中学生役は無理があるわけではあるまい*2

私はセラミュ、ウテミュ、スタァライトなど女子メインの2.5次元舞台しか観劇経験がない。しかしテニミュ、刀ミュ、あんステなど女性人気が高い舞台作品もたくさんあり、今回のぼくプリもそういう女性向け作品を意識している感があるように思う。

しかしどうも従来のプリキュアファン層と重ならない気もしてモヤモヤする。これまでプリキュアに触れてこなかった人に対し、新たな間口を広げるためのものなのか。従来のプリキュアファンも楽しめるものになっているのか。この舞台は一体どんな層をターゲットにしているのか、いまいちピンとこない。

新しいものを受け入れるハードル

じゃあ全員女子で舞台オリジナルプリキュアが出れば喜べたかというとそうでもない。新しいキャラクターが突然追加されるのはやはり戸惑うものだ。

別作品だが、アニメ「少女☆歌劇レヴュースタァライト」の放送終了後、スマホゲーム(スタリラ)において新たな舞台少女が一度に15人も追加されたときのことを思い出した。あのときも正直、スタァライトはアニメで完成されていたのにこれは蛇足だろと思ったのだが、実際やってみるとスタァライトという作品をさらに深く愛せるようになったし、舞台に足を運ぶきっかけにもなった*3ものだ。

これまでになかった新要素を取り入れることは、コンテンツを続けていく上で大事なことだろう。しかしそれが受け入れられるかどうか、ぼくプリが成功するか否か、現時点ではなんともいえない。

続報を待とう

あーだこーだ言ったが、これからキャラクターのプロフィールなど色々詳細が発表されるだろう。今は不安の方が大きいが、そのうち楽しみの方が上回るかもしれない。

ぼくプリはプリキュアシリーズの歴史の1つだし、批判するならきちんと観た上でしたいので観劇はするつもりだ。その上で新しい推しができている可能性も否めないがw

"プリキュアの父"こと鷲尾氏がスーパーバイザーとして関わっているし、蓋を開けてみたらちゃんと「プリキュア」してる可能性だってある。公式を信じて、今は続報を待つ。

(10/31追記︰観ました!)

www.yururito.net

*1:ぼくプリもアニメだったらもっと炎上したかもしれない

*2:セラミュだってそうだし

*3:スタァライトの場合は元々アニメと舞台の二層展開を前提としたプロジェクトなのでそのへんのやり方は上手いのだろう