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現エーデル始まりの舞台︰エーデル朗読劇「エリュシオン -神世の章-」感想

エーデル朗読劇「エリュシオン -神世の章-」を観てきた。

いや〜〜語彙力ぶっ飛びだね…良かったよ…

少女☆歌劇レヴュースタァライト -Edel Bühne- ~朗読劇 エリュシオン 神世の章~

revuestarlight.com

開催概要

開催期間2024年4月27日 14:00/18:00
2024年4月28日 13:00/17:00
場所シアターミクサ
チケット7700円
配信(4/28昼夜)︰各3500円
脚本吉田武寛
演出吉田武寛
出演者
(敬称略)
野本ほたる 尾崎由香 竹内夢 遠野ひかる 工藤晴香
ダンサー︰中村美友 種田有梨
感想ハッシュタグネタバレ有︰#朗読劇エリュシオン
ネタバレ無︰#エーデル朗読劇

朗読劇90分、アフタートーク15分、休憩なし。

朗読劇シリーズ新展開?

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古典落語劇場〜遥かなるエルドラドまでは「スタリラ朗読劇第◯弾」という形で展開されてきたが、ここにきて「エーデル朗読劇」という新たなハッシュタグができた。そして「スタリラ」という語句はなくなっている。

脚本演出も今回から変わっており、上演場所も飛行船シアターからシアターミクサになった。

これは何を意味するのだろうか。スタリラ朗読劇と別扱いのように見えるが、エーデル朗読劇は新しい軸として今後も展開していくのだろうか?

明かされる「エリュシオン」のストーリー

メモワール「神々の日常」より

今回の題材である「エリュシオン」とは、シークフェルト音楽学院の選ばれし者「エーデル」が代々上演する戯曲。「神世の章」「王位の章」「輪廻の章」から成り、毎年順番に1章ずつ上演する伝統がある。

聖翔にとっての「スタァライト」のようにシークフェルトにとっての大切な戯曲なのだが、ゲーム内ではその詳しいストーリーがこれまで明かされていなかった。関連する舞台少女・メモワールの説明文にほんの少し言及があるくらいで、どんな話かはわからなかったのだ。

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スタリラ配信からちょうど5年経った2023年10月、満を持して「エリュシオン -神世の章-」のイベントストーリー制作が発表され、2024年3月5日に同イベントが始まった。

イベントストーリー「エリュシオン -神世の章-」より

初めて知る劇中ストーリー。ただ、これは"再演版"となる。

晶たちが過去に上演した「エリュシオン -神世の章-」を、訳あって特別に再演することになった、という位置づけである。

そして今回の朗読劇はイベントストーリーの前、つまり"初演版"の方だという*1

再演版を知った上で見る初演版の朗読劇…晶が「エリュシオン」にここまで強い思い入れを抱く理由の一端を垣間見れるのだろうと、期待が膨らんでいた。

会場・座席について

ミクサライブ東京

会場は池袋のミクサライブ東京6階、シアターミクサ。

物販は同じ建物の4階にある。エーデルたちによる前回の朗読劇「ロイヤルリテイナー」のアクスタなどが登場。私はあらかじめ通販で買っていたので、ここは軽く眺めるだけにした。

時間があったのでGiGO3号店*2の8階にある鯛焼き屋で「スタァライト焼き」を食べてきた。香子はんだった。

ノベルティは配布終了していた

シアターミクサへ。来場者特典のシールの向きが逆だというお詫びポスト*3が来ていたが、なるほどこういうことか…

見事に逆さまになってる…(泣)

封筒の中には回替わりのキャストコメントが。この回は晶とメイファンだった。影ナレ、開演前は晶で終演後はメイファンだったがこれと対応してるのだろうか?*4

エーデル朗読劇(4月27日夜公演)の感想

※ここからネタバレ注意!

※千秋楽公演の配信も見て補完している。

歌で圧倒されるオープニング

ステージに並ぶ5人の前には、薄い紗幕が掛かっている。開演前のやりとり、緊張する栞や励ますミチルたち。そしていよいよ、舞台の幕が上がる。

紗幕が取れて5人の姿が露わになると、突然歌が始まった…!!!

朗読劇初の歌唱!これにはグッときた。一気に神々の織りなす世界観に惹き込まれた*5

そして衣装もいい。それぞれの神の衣装を意識した感じで素敵だった。

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舞台を彩ったダンサーたち

今回、舞台にはエーデル5人の他に2人のダンサーがいたのだが、この2人がアンサンブル的立ち位置で大活躍していた。

あるときは狼を、またあるときは狐を、そして舞台に敷き詰められた羽根や紙吹雪は洪水や業火や疾風にもなり、舞台を動かしていた。まるで神の御使いのようで素晴らしかった。 千秋楽アフトで明かされたのだが振付師はついていなかったそうで、2人がもつスキルを発揮して作っていったらしい。すげぇ…

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生演技の迫力

イベストは開催前に通しで読んでから臨んだのだが、劇中劇そのものはほとんどイベストと同じであった*6。ただ、生のお芝居の息遣いや迫力が乗るので知ってるストーリーながらすごく新鮮な気持ちで見ることができた。

純真無垢な天の神。星に近づくため風になったり涙で洪水起こしたり、本人は無意識なのだろうがさりげなく力の大きさが表れてるなぁと思った。掟を破った罰で地上に落とされた天の神が、狼*7や水の神との出会いによって命の儚さを知るくだり。そして水の神に「ミルト」という名前をつけるところはすごく好きなシーンの1つだ。

「ミルト」という名を与えた天の神

火の神が2人を拒絶して追い払おうとするくだり、火の神の悲しい過去を独白するシーンは本当にせつなかった。そして火の神が雨で小さくなったあと、水の神たちに気づいて言った「…生きていたのか!」はわずかに嬉しそうな声をしていた。

冒頭の「灰にしてやろうか!!」といった雄々しい登場、かつて子ギツネを助けられなかった無念、そして天の神に綺麗だと言われたときの戸惑い、水の神の協力で動物を撫でることができた喜び…短時間の間に感情が揺れ動く火の神を見事に演じていた。

火の神の過去

風の神は吹き抜けるような奔放さが良い、そこからのソロ歌唱も良い。なんか楽しそうだから混ぜてよ!一緒に踊ろうよ!と誰よりも嬉しそうにしていただけあって、「嫉妬」の封印が解けてからの豹変ぶりが凄まじかった。これをエーデルになったばかりの栞が演じていると思うと、やはりエーデルに抜擢されただけのことはあるなぁと感じた。

そして前半出番がほとんどない大地の神は、後半からの迫力が凄かった。度々掟を破る天の神に天罰を下すときは突き放すような怖い声をしているが、これまで大地の神が見てきた気の遠くなるような破壊と再生の歴史を語るときは絶望や諦めを帯びた声、そして遥か遠い原初のときに天の神と約束を交わすシーンでは優しさを含んだような声で、それぞれの演じ分けがよかった。

「嫉妬」という感情

ランスを手に神々の争いを止めようとするも、強大な力を持つ水・火・風の神にボロボロにされる天の神。攻撃されるたび絶叫しまくるのだが、それぞれ声色が違っていて凄かった。さらにこのあと歌うんだよ…すごいな…。

誰よりも輝いて神々の争いを止めた天の神。かつて星の輝きに魅了されていた天の神は、星よりも煌く存在となった。いつか皆に会えることを夢見ながら星になり、大地の神から与えられた名が「エーデル」だという見事な回収ぶりにもあらためて感心するのだった。

天の神についた名は「エーデル」

「星」「罪」「封印」「何度も何度も」「再生産」「約束」「別れ」ちょいちょい(戯曲/アニメ)スタァライトと対になるような要素もあって面白かった。誰か考察してほしい(他力本願)

プラチナ・フォルテ

終演後のエーデルたちの会話。晶は我々エーデルの可能性を感じるよい舞台だったとしつつも、これに満足してはならない、妥協は許さん!と場を引き締める。

ここでシークフェルト1stシングル「プラチナ・フォルテ」のインストが流れ出すの良すぎ…

そして一人一人の名前を呼びながら、晶の〆の一言。

「我々の新しき時代は、新たなるエーデルの始まりだ。すべての輝きを過去のものに!」

晶の初期の口上*8が引用されている。ここからこのエーデル5人の歴史が始まったんだなぁと思うと感慨深いものがあった。

わちゃわちゃアフタートーク

そしてアフトはエーデル安定のわちゃわちゃw

  • BGMにノリノリの夢ちゃん可愛い
  • 今回披露した歌、2番作ってカッコいいカップリング曲入れてシングル出したいとのこと。わかります…
  • 持ち歌増えてきてるしエーデルライブしたいとのこと。行きたい!!
  • 陰陽師朗読劇したいね!と湧く。漢字読めないのなんとかなるなるw
  • 夢ちゃんに300人✕10ポストノルマ課せられたw
  • 無垢で子供っぽい天の神を大人っぽい晶が演じることについて話すのっさん
  • 「私に力を!」って懐かしい響き(セー○ームーンですねわかります)

まとめ

ロイリテ以来のエーデルたちによる朗読劇、今回も歌やダンスという新しい試みで圧倒されっぱなしであった。

神世の章が明かされた以上、王位の章*9・輪廻の章もいつか上演するのだろうか。まだまだシークフェルトにはやってほしい演目が沢山ある。

なにより皆言ってる陰陽師「YIN-YANG」を生の演技で見たい…!!芦屋道満やってる晶が見たい!!


▼終演翌日に配信された振り返り配信はこちら。リハの「標識!」は笑ったw

*1:3/18放送「少女☆歌劇レヴュースタァライトpresents オールスタァラジオ」にて言及

*2:昔ビックカメラがあったビル、まるまるGiGOになってたのね。

*3:

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*4:千秋楽配信では晶とやちよだったので、対応してるようだ。

*5:この曲を冒頭、前半、後半、ラストと4回歌うんだけど、それぞれ違う雰囲気に包まれた。

*6:朗読劇用に細かい台詞の改変があったらしいが、鑑賞時は全く気づかなかった。後日配信とイベストを同時に流してみてわかった主な違いは、天の神が大地の神に対してつぶやく「淋しそう…」と、大地の神の「どーでもいい」と、風の神アンシュリーの口調(朗読劇の方がやや少年ぽい語尾)だった

*7:晶演じる天の神が最初に出会い親交を深める動物が「狼」なのは意図的なのだろうか…?どうしてもちらつく大賀美詩呂…

*8:「この身を照らす光を浴びて、輝き放つは王の白金プラチナ!シークフェルト音楽学院、舞台俳優学科2年 雪代晶 すべての輝きを過去のものに!」

*9:スタリラメインストーリー8章「死にゆく王と四人の騎士」で描かれてはいる