前回の続きです。
卒対のやりとりをSlackでしてみませんか?と実際に提案してみました。
▼前編はこちら▼
グループLINEからSlackへの移行提案
twitter.com普段LINEを数日おきにしか見ない身としては、卒対の連絡や相談やいろんな話題が全部1つのグループLINEで語られているのが辛すぎる。。
— みるく🏡娘たち可愛いよbot 👧6y👶1y (@3865oiseau_bleu) 2021年1月23日
Slack使いたい…Slack使いたすぎてワークスペース作っちまった。
卒対グループLINEのやりとりが煩雑なのをなんとかしたくて、秒でSlackのワークスペースを作ってしまった私。
とはいえSlackって何?ってなるだろうと思い、段階的なトライアルに持っていこうと思い立ちました。
ペア作業でお試し
たまたまリーダーとアルバム作成のペア作業をすることになったため、試しに使ってみませんかと打診してみます。するとこれが意外にもあっさりOKしてもらえました。
このとき私が話したこととしては、
- パソコン/スマホどちらからでも確認できる
- 話題ごとにチャンネルを分けられる
- 使い勝手はLINEとさほど変わらない
といった軽い説明にとどめました。いきなり色々話してもなんのこっちゃだし、実際使ってみないとわからない部分もあると思ったためです。
招待リンクでなぜか上手くいかなかったですが、いただいたメアドで招待*1したら無事に登録されました。
使い方全然わからない、と言いつつも普通にリプライできてて特に問題ありませんでした。ペア作業用チャンネルのやりとりは順調で、さっそくこんな感じで他のメンバーも入ってきてくれたらいいなぁ…と思い始めました。
先走って全体展開へ
本当はリーダーにもう少し慣れてもらってから…と思っていましたが、その間にLINEとSlackの並行稼働が続くのは微妙かなと思い、早々に全体展開を打診してみました。見切り発車ですが、もうウズウズしていたのです。
全員で使うならこんな感じのチャンネル分けになるだろう、という一覧を作りリーダーに確認しました。というかもうチャンネル作ってました。
Slackアカウント作成でつまずくのは何としても避けたかったので、不本意ですがメアドで招待する方法を採用しました。そのために別件で得ていたメアドを使ってもいいかどうか、まずは皆に確認を取ろうとLINEします。
その際に話したことはこんな感じです。
- このグループLINE1つの運用だと話題が入り乱れて限界を感じる
- 話題ごとにチャンネルを分けられるSlackを使いたい
- 使い勝手はLINEとさほど変わらない
- パソコン/スマホどちらでも確認できる
結局、ここでも同じような説明しかできませんでした。。前述した「独立したワークスペース」「リアクションで余計な通知が減らせる」「途中参加でも履歴が追える」「柔軟に入退室できる」「投稿の修正ができる」など他にも訴求したい点*2はあれど、それらは使い始めてから説明する方がいいと思ったからです。
しかも提案相手は同じ保育園の親同士。それぞれ職業*3もバックボーンもITリテラシーもバラバラで、どこに訴求すれば興味をもってもらえるか皆目検討がつきませんでした。
それで、少しでも導入障壁を減らせるよう「LINEとそんなに変わらない使い勝手」ばかり強調してしまう私。。スマホとLINEが使えてるのならSlackも普通に使えるはずだろう、という予想でした。
LINEの強さを思い知る
「別にLINEでよくない?」
しかし、そのことが裏目に出てしまいます。
「別にLINEでよくない?」という意見が。他にも様々な意見が出ました。
- LINEを使うだけでも精一杯
- 新しいものを取り入れる余裕がない
- これまでもLINEでやれてきた
- 決定事項をLINEのノートにまとめていくのはどうか
個人的にはメモ帳やめてサクラエディタ使ってみようよ〜くらいの軽いノリだったのですが、そうは問屋が卸さなかったようです。。
LINEでいいじゃん的なことは言われるだろうなーと思ってましたが、 それに対する反論がほとんどできませんでした。「仕事とプライベート*4は分けたい」「パソコンで他のSlackワークスペースと共にチェックしたい」「発言にリアクションしたい」など、何を言ったとしても自分都合の事情になってしまう…無理強い*5はできない、もはやここまでかと断念したのでした。
ただ、やりとりが分かりづらいことは多くの方が感じていたようで、ツールは引き続きLINEを使うものの少しやり方を変えていく方向でこの場は落ち着きました。
LINEの機能が増えていた
私がSlackを使い始めたのは2016年。その当時はなかった機能が、現在のLINEには色々実装されていました。
たとえば「LINE Keep」はSlackでいうブックマークですし、「アナウンス機能」はSlackのピン留めみたいなものでした。
また、リプライ機能を使えばどの発言に対する返事なのかが追えるようになり、Slackのスレッドに比べて視認性はよくないものの、無いよりは全然マシです。
そしてノート機能も駆使すれば、まぁ卒対の仕事には充分なのかもしれないな…と思い直すのでした。グループLINEを話題別に複数作れば、Slackのチャンネルの代替になりましょう。さらにトークルームのピン留めをすればSlackのスター付チャンネルのような感じにできます。パソコン版のトークフォルダー機能を使って卒対関連のトークルームだけ見えるようにしておくことも可能です。
なんだ、確かにLINEでいいじゃん…。
スレッドとリアクションが無いのが惜しいけど、他はだいたいLINEでもできちゃうんですね。もういいや、あとは好みの問題に帰結しそうなので黙ることにしました…。
まとめ︰脱LINEは結構厳しかった
卒対LINEからSlackへの移行はこうして失敗したのでした。数人くらい経験者がいたらまた違ったのかもしれませんが、たった1人でプレゼンするにはスキルが足りなすぎました。
Slackは日本が世界第2位のユーザー数と言われていますが、その日間アクティブユーザー数(DAU)はおよそ100万人*6。対するLINEの月間アクティブユーザー数(MAU)は8600万人*7で、その85%が1日に1回以上利用しているといいます。
LINEでワクチン接種予約できるようにするとかも検討されているようですし、もうLINEは社会インフラ的なところまで浸透しまくってるんですね…あえて別なツールを使おうと提案することはかなり無謀だということを思い知りました。。
結局、問題は解決したのか
で、それから運用方法を変えようという流れになったはずなのですが、今のところ状況は変わってません。決めることがだいたい決まって落ち着いているので、今後また動きがあるときまでいったん様子見ですね。
結局のところ、リプライとかアナウンスとかノートとか、LINEもSlackも便利な機能はあれど、使う側が使いこなせてないとあまり意味がないのかもな…と感じたのでした。。
*1:本当は招待リンクで入ってもらうことで、お互いにメアドを知らなくてもやりとりできるようにしたかったのですが。。
*2:アプリ連携やワークフローもあるけど今回あまり想定シーンが浮かばなかった。
*3:どんな仕事してるのか知ってるの1人くらいしかいない…
*4:自分にとって卒対は「仕事」の認識ですが、これも人によって見解は分かれると思います。
*5:これがもし、職場で鶴の一声でSlackやるぞ!となったら仕方なく適応せざるを得ないはず。しかし卒対は仕事であって仕事でなく、プライベートであってプライベートでない活動…「新しいものを取り入れる余裕がない」という声を無視することはできませんでした。
*7:2020年9月末時点。LINE Business Guide2021年1月-6月期より
www.linebiz.com