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最前列で観た"美女たちと野獣"︰少女☆歌劇レヴュースタァライト -Edel Bühne-&Live ~麗しき獣とワルツを~

「エリュシオン」以来1年ぶりのエーデル朗読劇!ロズポエ尊かった…!

少女☆歌劇レヴュースタァライト -Edel Bühne-&Live ~麗しき獣とワルツを~

https://revuestarlight.com/event/10548/revuestarlight.com

開催概要

開催期間2025年7月12日 14:00/18:00
2025年7月13日 13:00/17:00
場所飛行船シアター
チケットS席 9000円/A席 7000円
配信(7/13昼夜)︰各3800円
脚本吉田武寛
演出吉田武寛
出演者
(敬称略)
野本ほたる 竹内 夢 遠野ひかる 工藤晴香
門山葉子 佐當友莉亜
感想ハッシュタグネタバレ有︰#麗しき感想
ネタバレ無︰#ワルツ感想

朗読劇90分、ライブパート20分、休憩なし。

ミチル不在の朗読劇

エーデルによる朗読劇は、「ロイヤルリテイナー」(2023年)、「エリュシオン-神世の章-」(2024年)に続く3作目となる。ただし今回はミチルがおらず*1、交流プログラムでクイナと氷雨が加わっている。

晶とミチルによるこの朗読劇の前日譚がYouTubeで公開された。新規撮り下ろしボイスなうえ、今は亡きスタリラ風*2なのも良き…。

スタリラ版「美女と野獣」

今回の演目「麗しき獣とワルツを」は、スタリラ初期イベストと同じタイトルである。このときに晶と栞による名曲「Rose Poems」が発表された。

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イベストは「美女と野獣」を演じることになったエーデルたちの会話や稽古風景がメインで、栞が迷い犬のチワワをみつけ保護することになるくだりも挟みながら、晶と栞の距離が縮んでいくストーリーとなっていた。

このときの「美女と野獣」は、稽古や本番の断片的なシーンを見るに割とよく知られているストーリー展開であった。しかし本作のあらすじや前日譚によると、リライト版は全く異なるアレンジを加えていることが示唆されていた。

会場・座席について

会場は飛行船シアター。エーデル朗読劇過去2作は別の会場だったので飛行船はなにげに初めてである。

衣装展示

会場内は劇スやスタリラ曲が流れており、2階にはエーデルたちの衣装が展示されていた。

グッズラインナップ

ランダムアクリルブロックはどれが当たっても嬉しいなと思って1個買ったら欲しかった大地の神&天の神を引けた。

そして座席はなんとまさかの最前列ドセンを引き当ててしまった!座席とステージまで1mくらい、キャストの立ち位置からも2mあるかないかくらい。久々の晶がいる舞台でこんな幸運に恵まれるとは…!!

エーデル朗読劇(7月12日昼公演)の感想

※ここからネタバレ注意!

※千秋楽公演の配信も見ているので、合わせた形の感想となる。

衣装も映像もカッコいい

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朗読劇オリジナルの衣装が良き…ビジュが良い…

イベストではミチルのアイデアでドレススタイルになっていた*3野獣だが、今回はパンツスタイルなうえ、突かれたらめちゃ痛そうな4本角が生えていた。角は想定内であったが、まさか4本とは…!初めてステージに現れたとき、これを見て興奮した。お、推しに角が生えている…!

今回は全員が同時に登場せず、語り部のやちよだけがいる状態から始まる。お伽話調に妖精や謎の古城について語るやちよの背後では、流れるようなプロジェクションマッピング映像が展開されており、これがまた綺麗だった。

そしてやちよの台詞が終わると暗転し、スクリーンにキャスト名が映し出されるとその人物にスポットが当たる。最初に現れた栞のドレス姿におおっ!となった*4。そして最後に現れた晶はステージ中央に一瞬だけ斜めに佇むと、そのまま捌けていった。この一瞬がめちゃくちゃカッコよかった。このとき後ろ姿の栞もチラッと映り込む構図なのがまた良い…

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各キャラクター感想

野獣/雪代晶

ビジュが良い!!(また言う)

4本角がたまらないし、出番でないときに足組んで座ってる姿もカッコよくて惚れ惚れ…

薔薇を摘んだブランシェに怒りを顕にするところは凄みがあったし、ルールを守らせることに固執して苛立ちベルとギクシャクしたあとの不器用な感じもよかった。ベルやルーシーとの関わりで徐々に打ち解けていく、その細やかな変化も見どころであった。

手紙のシーン、ソフィーに言われるがままに復唱してるのめちゃくちゃ笑った(あそこベルというかとのぴーが素で笑ってたようなw)。ここアドリブじゃないって振り返り配信で言ってたけどホント!?初日昼と千秋楽配信で印象だいぶ違ったけど、台詞は同じで言い方を変えてたのか…

オフショットの野獣もおちゃめ↓

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ベル/夢大路栞

ビジュが良い!!(しつこい)

姉のブランシェと2人暮らしで、家のことをやるから基本的に家から出ない(出れない)んだけど、野獣を怒らせたことを知って姉の代わりに非礼を侘びに行く。野獣の「右足から!」という言葉に自分が喰われると思って「もっと腿とか柔らかいところから…」と狼狽えてるの可愛いwそして喰われるのではなくワルツを踊らされる事態に。

言いたいことは臆せず言うところがあり、何かと怒る野獣と初めは口喧嘩していた。姉を人質に取られて野獣への不信感を拭えないゆえなのだが、野獣は自分がこんな見た目だからか!と突っかかってくる。

しかし仲直りしたあと、古城をひと通り見たベルは大掃除を提案。お城が美しかった頃を野獣に思い出してもらおうと奮闘するさまがよかった。これをきっかけに2人の距離は縮まっていく。

照明でドレスの色が変わったこと表現するの良きですね…最初のピンクも可愛いし、終盤で満を持して黄色が来るとおおっとなる。

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ソフィー/リュウ・メイファン

野獣の従者で城の給仕全般をこなすソフィー。野獣同様呪いをかけられマーモットの姿になっているのだが、それがわかる前の初登場シーンでは手元のモフモフに全く気づかなかった。照明で見事に視線誘導されてた…

ベルとルーシーにメイクを施したり、美味しい料理を振る舞ったりと万能ぶりを発揮。それでいてちっちゃくてモフモフしてるからかわいいし、安定のゆメイファンなのでだいたい笑わせてくれるw朗読劇なのにめちゃくちゃ動くよねw

野獣のことを推しており、ベルやルーシーとの恋の行方を応援しているさまが可愛かった。「傷つかない恋なんてないんです!!」と言ってベルに告白するか悩む野獣の背中を押したけれど、それって自分にも言い聞かせてるのかな…とちょっと思った。野獣の巻き添えで呪いかけられたのに、それを受け入れつつ野獣に献身的に尽くすなんてさ、それってもう愛じゃん…

かわいすぎんかw↓

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ルーシー/穂波氷雨

あらすじでは街のパン屋としか書かれておらずどんな役どころなのかと思ってたけど、色々引っかき回すのねw

ベルが野獣の城に住まうことになるまさにそのとき、ベルを尾行していたルーシーが突如現れ自分もここに住まわせろと言い出す。まさかの展開にえええ?!となったw

しかしルーシー、実はかつて戦争をしていた隣国のスパイ。侵攻の機会を伺うために潜入していたけれど、一緒に暮らすうちに野獣を本気で好きになっちゃった…というわけで。スパイ発覚前の野獣への告白シーン、せつないなぁ…

スパイではあったがベルに寄り添ってアドバイスしたり、野獣とも対等に話したりしててなんか憎めないのよね。序盤のベルと野獣がギクシャクしたときに上手く場を取り持ったのもルーシーのおかげだし。

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ブランシェ/森保クイナ

ベルの姉。商人として生計を立てている立場にあり、初めはベルに素っ気ない態度を取るので意地悪な姉ポジかと思ったらそうでもなく。古城に迷い込み施しを受け薔薇を摘んで怒られる…という原作の父親ポジでもある。

親子ではなく姉妹なので、粗相をしたブランシェは殺されそうになり、かたや妹のベルは歓迎されワルツの相手をさせられるという待遇の違いに少し違和感を感じた。(まぁ粗相したからなんだろうけど)*5

ベルが野獣に軟禁されていることを案じて周りに助けを求めるが誰も取り合ってくれず、そんなときにある人物と出会ってからだんだんおかしくなっていく。

妹を心配する気持ちが拗れてヤンデレ化、やがて隣国の軍を率いて戦争をけしかけてくるというかなりぶっ飛んでる設定。しかもメリュジーヌの地雷を見事に踏み抜いて石にされるという哀れな結末を迎える。

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メリュジーヌ/鶴姫やちよ

あらすじでは「語り部」と書かれていたメリュジーヌ。

妖精の格好でステージに1人、最初に客席イジリをひとしきり展開したあと「フランスは妖精の国と言われています」と話し始める。

しかしまぁただの語り部ではなかったわけで…。正体は野獣とソフィーに呪いをかけた張本人。乳母として育てていた人間の王子に惚れて告白するも「(自分と並んで映えるような)麗しい人がいい」とフラれて激昂したのがその理由。あとから知ったのだが原作(ヴィルヌーヴ版)に魔女が王子に告白するくだりがあるようで、このシーンもそれを取り入れたのだろう。

そしてなんやかんや野獣とベルが結ばれる結末を「めでたし、めでたし…」と俯瞰してからのあのラスト。なんとも後味が悪い終わり方だが、エリュシオンの大地の神といいやちよの"上位存在"的な役はいいなと思った。

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ストーリー感想

よく知られる「美女と野獣」のストーリーをベースにしつつも、美女2人という構図や隣国の戦争という新要素を入れながら展開した印象。初見では終盤の怒涛の展開に若干置いてきぼり感を感じたが、配信で繰り返し見るうちにあまり気にならなくなった。

最初は強引にルールに従わせていた野獣が、ベルやルーシーと関わるうちに次第に変わっていくさまが良かった。2人が野獣とソフィーにプレゼントを贈ったその日、「ワルツのお相手をお願いできますか」と優しく誘うところは成長を感じられて素敵。

そして城が王子の感情にリンクして変容するという設定もスタァライトらしくて上手いなと思った。呪いをかけられて以来、白一色だった世界にベルが彩りを与えてくれた。そしてずっと家の中にいたベルもまた、新しい世界を野獣に見せてもらった。ギクシャクしていた2人が心を通わせていくこのシーンはまさに「美女と野獣」だった。

「エーデルDelight」の共演が印象的だった晶と氷雨。栞(ベル)とともに氷雨(ルーシー)が晶(野獣)のワルツの相手として浮上したとき、これはハーレムものか?どっちに落ち着くんだ?と少しハラハラしたw でもルーシーがいたことで場が取り持てたこともあり、いいスパイスになってた気がする。

野獣がベルに告白しそこね、ルーシーに逆告白されてどうする…!?というところで隣国の襲撃。そこからの怒涛の展開は、まぁブランシェがつくづく哀れ*6なのだがなかなか面白かった。

かけられた呪いについて話せば呪いは解けなくなる――その制約を知りながら、ベルに話す野獣。ベルが無事なら自分の見た目はどうでもいい、ベルがしわくちゃのおばあさんになっても愛せる自信があると言う野獣はもう、かつてのルッキズムに固執する王子ではなかった。

一方でブランシェはというと、野獣を見た目だけで醜いと断言したり、麗しい王子と結ばれることが幸せだとベルに諭したりとルッキズム発言*7が目立ち、ついにはメリュジーヌを「醜い化け物」呼ばわりしたことで逆鱗に触れ石化されてしまった。*8この対比が寓話的。ブランシェは父親・姉・ヴィランと様々な役回りを担っており、初見では救いがないなぁ…と思った。

でも野獣が麗しい王子に戻らず、野獣のままハッピーエンドを迎えるのは割と腑に落ちた(ディズニー版の王子に戻るラストにモヤモヤしていた方なので)。ラストのメリュジーヌの正体エンドは…ホラーですか(汗)

ライブパート感想

続くライブパートは以下の神セトリで大満足!

  • Rose Poems(晶栞)
  • 御してぎょしゃ座(やちよメイファン氷雨クイナ)
  • Star Diamond(エーデル4人)
  • Grand Symphony(全員)


Rose Poems

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大変ありがとうございました……(五体投地)

衣装のまま、野獣晶とベル栞による歌唱。そして間奏のダンス。目の前の眩しさと尊さに、私は雑草と成り果てていた。…いや、城内のフロアだから塵芥かw


御してぎょしゃ座

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私の大好きなスタリラ曲ーー!!!ありがとうございます!!!イントロでうおおって声出そうになったw

純那パートを氷雨、ゆゆ子パートをクイナ、ララフィンパートをやちよ、そしてメイファンの4人で歌唱。

氷雨が歌うところ「青嵐よりカオスなHO!」になってたw

フルコーラスありがてぇ…夢ちゃんも楽しそうでなにより。


Star Diamond

晶の角が取れた!(笑)

レヴュー服のエーデル4人で九九組の曲歌うのアツい…!

フォーメーションによってはミチルの空間あったような気もしたが気のせい?


Grand Symphony

この曲で締めるの好きーー!!

「エーデルDelight」で初披露されたカテコ曲なので、そのときのこと思い出してしみじみ…。

まとめ

最前列ドセンで堪能できて最高だった。角が生えた推し…良いね…( ´ω`*)

千秋楽配信ではお知らせコーナーがあり、「ホントは(この余韻のまま)野本を見せずに帰りたいんですけどね」「気高くないのバレちゃうからね」というのっさんととのぴーのやり取りにほっこりした。

それと今回いなかったミチルについて触れ「鳳ミチルは聞いてくれてるんですかね…尾崎〜見てるか〜!」って言ってるのもよかった。

次はどんな舞台が見られるのか、青嵐の三国志もシークフェルトの陰陽師も見たすぎるから是非ともお願いします…!

▼振り返り配信▼

*1:後述の前日譚によると青嵐の交流プログラムに参加するためらしい

*2:スタリラと違ってモーションはないので、止め絵がサッとスライドしてくるのがなんかシュールw

*3:イベストの野獣

*4:最前列だと暗転中に現れるのが見えるので早めに驚いてしまったが、配信で見たとき暗転後からバーンと出ててこりゃカッコいいなと思った。

*5:でも妹と最後の別れを済ませたら21時に城に来い、と言われてることを鑑みたら、喰われずにワルツを踊らされてた可能性もわずかにあった…?しかしこっちは「命を奪う」とはっきり言ってるからなぁ

*6:最終的にメリュジーヌに石化されてもベルが無反応だったし…

*7:配信で見返すと、序盤の日常会話からもちょこちょこ滲み出ていたことに気づく

*8:この流れ、「呪いのことを話せばまた来る」というメリュジーヌの発言を逆手に取って、わざと野獣がメリュジーヌを召喚しブランシェに地雷を踏み抜かせたのだとしたらかなりの策士である。