配信開始から1ヶ月以上経ったので、そろそろ「サイド・オーダー」のストーリー感想も書きたいと思います。
※ネタバレだらけなのでご注意ください!
▼ネタバレのない「サイド・オーダー」プレイ記録はこちら
ワクワクする導入部
待ちに待った配信開始当日。駅へ向かうと行き先に「ハイカラスクエア」*1が増えています。
電車に乗る3号とコジャケ。今着てるギアがそのまま反映されるんですね。(おめかししとけばよかったw)
しかしうつらうつらと意識が遠のき、気づくとそこは秩序の街。ここで目覚めるのは3号ではなくハチこと8号。前作スプラトゥーン2の追加DLC「オクト・エキスパンション」の主人公です。
ハチはなぜかドローンの姿になっているヒメと遭遇。イイダが行方不明だというので探すことに。塔の頂上を目指し、エレベーターを1階ずつ上っていく…ヒメたちの会話を読みながらゲームシステムを理解する過程はワクワクしました。
初回クリアまで
1階ずつフロアをクリアしていくハチ。意外と簡単に進むので、途中でこれはチュートリアルだと気づきます。
イイダ合流が早かった
そして最上階(10階)にいたのは「イイダ・エジタンド」*2。配信前の紹介映像に一切イイダが出てこないことからラスボス説が浮上していましたが、チュートリアルボスだったんですね。思っていたより早い合流となって嬉しかったです。
それはそうと、初見のイイダ・エジタンドはなかなかショッキングでいいですねぇ…BGM「Monologue」もめちゃめちゃ好き*3。初回は倒すのに必死だったけど、あらためて聴くとすごく良い。
イイダを解放するとオーダが出現。塔は組み変わり、以前よりもさらに禍々しいものへと変貌。ここでようやくタイトルロゴが。ヒーローモードのときも思ったけど、この演出カッコいい。
イイダによる事情説明
再び目を覚ますとテンタクルズの2人が。ここでイイダによる事情説明がなされます。
ここはイイダがある目的のために作った仮装空間「ネリバース」で、それをオーダに悪用されてしまったというのです。
オーダに「ノンカラ処理」をされてしまった者は現実側の方にも影響が出てしまうそうです。それを阻止すべく、あらためて塔の最上階目指して進んでいくことになります。
初戦の大スペクタクル
確かに最初の塔に比べると難しさは上がっています。 そして何度も何度も負けてやっとのことで辿り着いた30階。
禍々しい雰囲気のコントロールルームで待ち受けるオーダ。
今を受け入れ変化を好まない世界を目指すオーダに対し、イイダは自分にもその気持ちがあったことを認めた上で異を唱えます。
イイダの言葉に怒り狂ったオーダはオーダコに変貌。さっそく最終決戦が始まります。
しかし、オーダコを倒したと思ったそのとき、オーダのプログラムが完成。イイダが必死にプログラム除去を試みるも間に合わず、イカタコたちの世界から色が失われてしまい…
画面にぽつんと出てきた丸。「ZR」と書かれているので押してみると丸が跳ね、繰り返していくうちに丸は大きくなり、ハチの鼓動とリンクしていきます。
復活し立ち上がる一同。ヒメの合図で出現したDJブースに立つミズタとイイダ。旧友による共演、これはエモい!
「こちとらワールドツアーの真っ最中、こんなトコで止まってらんねーんだよ!」と啖呵を切るヒメが「マ゛ーーーーッ!!!」と叫ぶと天井が崩壊。否が応でも盛り上がってくるクライマックス!
すっかり空が露出したコントロールルームでいよいよラストバトル。ポータルを破壊するとそこに閉じ込められていたカラーチップが解放され、カラーチップフィーバー無双に。
初見だと場がキラキラしまくって何が起きてるのかわからん状態でしたが、すごく強化されたスピナーをひたすらぶっ放してましたwホーミング曲がりすぎてやばいww
そしてついにオーダコを撃破し、「やったか?!」と思ったらそこに現れたのは…コダコww
先程までの禍々しさはどこへやら、イイダにも可愛い!と言われる始末。
ひとまず一件落着、ということでエレベーターが出現しエンディングムービーへ。最後の最後でハチがこっちを見て微笑むの可愛いな…
2〜12周目
初回クリア後、懐かしのハイカラスクエアに彩りが戻りました。しかし電車で再び秩序の街へ向かうと、ここにはまだまだミッションが残っています。ロッカーに残っているパレットを全て解放し、コントロールルームで再設定をする必要があるというのです。
こうして再び塔の最上階を目指すことになるハチ。2周目以降はコダコと戦うことになります。
愛すべきラスボスと化したコダコ
再戦時コダコはオーダコに変化しますが、その時の二つ名が毎回変わるのが面白かったです。最後以外(2周目〜11周目)は回数が二つ名に入ってます*4し、直前のヒメたちとの掛け合いの内容とリンクしているのもいいですね。
初めはハチたちにツンツンしていたコダコですが、周回して会話が進むたびにだんだん愛らしく思えてきますw
投げやりになってみたり、
デレ始めたりww
最後は負けを認めてまた会いに来てと…かわいいw
ハチのパレット
ブキ全種でクリアしロッカーを全て開け終えると、ロッカーが光り出し「ハチのパレット」へ変貌。このギミックは驚きました。
今まで様々なキャラのパレットを解放してきましたが、ついにハチ自身のパレットに向き合う時が…ハッキング度合いによって使えるカラーチップの数が変わるという特殊仕様でしたが、ハッキング無しだと勝てる気がしなかった*5のでチップ6枚でなんとかクリアしました。。
そして12周目「ラスト・オーダー」を経て塔を降りると、完結したはずの「イイダの開発日記」にさらなるページが!
いやぁ…これは良いですね…
ミズタ→イイダへの思いというか、昔からの友達ならではのなんともエモいものでした。エリートと不良、真逆な2人ですが音源の貸し借りをするような仲だったんですね…
全体感想
何度でも遊べて意外と飽きない
サイドオーダーは"何度でも繰り返し挑戦できる"と銘打たれてましたが、その通りだなぁと実感しました。
まずは初回クリアに何度も苦戦したこと。初めはハッキングが少ないので難易度も高く、途中脱落が相次ぎました*6。一時はもうクリアできないんじゃないかと絶望しましたが、ハッキングとカラーチップの選び方に慣れてくると次第に最上階へ行きやすくなりました。
そして、初回クリア後もストーリーが続くこと。ハチのパレットを含む12個のパレット再設定のため、その後も最低11回は上ることになります。この過程でヒメたちとコダコの会話が少しずつ発展していくので、その変化を楽しみながら上ることができました。
さらに、ストーリーを見終えたあともやり込み要素がたくさんあること。数多あるカラーチップのコンプを目指すもよし、スケルトーン図鑑のメッセージ解放をするもよし、自分好みの尖った強ブキ作りをするもよし、ユメエビの露店でザッカなどを買い集めるもよし、他にもタイムアタックやノーハッキングチャレンジなど遊び方はたくさんあって意外と飽きません。1人サーモンランみたいなところもあるからかもしれませんがw
twitter.comチャージ時間5
— 【低浮上中】しゃとーぶりあん🐻🐟 (@oniku_daisuki) 2024年3月29日
インク効率メイン5
インク回復速度5
メインショットサイズ5
ホーミングもこのあと5になる
#スプラトゥーン3 #Splatoon3 #NintendoSwitch pic.twitter.com/3f2W4Ho4Zd
音楽のセンスが良い
これはスプラ全般に言えることですが、楽曲のセンスが良い…今回のサイドオーダーもすごく曲が好きでサントラとかほしいです。
ロビーのジュークボックスで曲名がわかりますが、リート表記を使ったネーミングセンスいいですねぇ…。特に好きなのは「jitter2」です。びょん、びょん、って感じがいいw
- ポータル破壊︰demol1sh→demoli2h→d3molish
- 逃げる敵︰jest1ng→je2ting→j3sting
- エリア︰rout1nes→routine2→routin3s
- ボール運び︰souven1r→2ouvenir→souv3nir
- ヤグラ︰j1tters→jitter2→jitt3rs
ボス戦の曲もどれも好きですが、オーダコ再戦の「ミーチューアゲイン」はキャッチーでつい口ずさんじゃいます。
あとは中ボスクリア時の曲が、テンタクルズの新曲「ヘッドライナーズ・ハイ」のイントロ部分になってるのもこれまたにくい…
twitter.comフェス後半のハイカラスクエアに響きわたるのは、テンタクルズの新曲「ヘッドライナーズ・ハイ」。
— Splatoon(スプラトゥーン) (@SplatoonJP) 2024年3月19日
ワールドツアーでの鉄板のオープニングナンバーだったそうだ。
「イイダの歌とキーボード、サイコーだろ? あ、オーイェーってとこは一緒に歌ってくれよな!」とヒメは笑う。
オクトから繋がるストーリー
クリア回数が増えるにつれ、イイダの開発日誌も読めるようになっていきます。インスタのストーリーズっぽいw
周回してこれを読み進めていくと、前作オクトに登場した用語「ネリメモリー」「消毒」のさらなる情報が判明します。
イイダがネリバースを作ったのは、ネル社に消毒されてしまった者たちを救うためだったんですね。
ネル社の極秘資料から「消毒」の仕組みを把握したイイダは、消毒された者たちの記憶の欠片である「ネリメモリー」の解析を試みようとします。しかし誰に紐づくものなのかさっぱりわからず難航。
しかしそこは逆転の発想で、パレットにカラーチップをセットしてタマシイとネリメモリーとのコネクションを張り、ネリメモリーの方から記憶の持ち主をみつけてもらう仕組みを考案。
イイダは色々試行錯誤しながらプロジェクト・ネリバースの開発を進めていきます。その過程で接続に使うナマコフォンのセキュリティホールにも気づいてたんですね…まんまとオーダに利用されちゃいましたが…
オーダが生まれた経緯も周回の中で次第に明かされていきました。
イイダのように地上へ進出したタコが相次ぎ、大きく変わりゆくタコ世界。ネリバースを作ったイイダや開発に協力したタコエンジニアたちが無意識のうちに抱いた"変わらぬ世界"への思いが練り上がって生み出されてしまったのでした。
まぁこの秩序と混沌、過去と未来、保守と革新のような対立するテーマではありますが、どちらの要素も誰しも持ち合わせているものですし、どっちかに極端に偏ると大変だよなぁ…って思いました(小並感)
まとめ
だいぶ冗長になってしまいましたが、とにかく面白かったです。オクトや3のヒーローモードに比べるとサラッとした感じを受けましたが*7、テンタクルズの活躍はやっぱりアツいし、ヒメ&イイダ・イイダ&ミズタの関係性も好きですね。
中ボスのモチーフやステージ背景の設定など、開発者インタビューもなかなか興味深いものでした。ミズタは地上に脱出できててよかった…!
*1:サイドオーダーを初めてやるときは「ハイカラスクエア」だが、その後初回クリアするまでは「秩序の街」に行き先の名前が変わる。
*2:ちなみにアオリのパレット(ローラー)でクリアすると、スマホアプリ「イカリング3」にてイイダ・エジタンドの壁紙がもらえる
*3:ロビーのジュークボックスで時々リクエストかけるくらいには好き
*4:2周目→「一難去ってまた一難」、6周目→「ゆるがぬカクゴ」のように、周回数-1の数字が含まれる
*5:なので、虹バッジはまだゲットできていない
*6:でも玉転がしステージは落ちない仕様だったからまだよかった。オクトのエイトボールはマジで苦手だったので…
*7:結局ハチは記憶を取り戻したのかどうかもはっきりとは描かれてないので、その分考察の余地があるというか…考察班の見解を読むのはとても楽しいw