2020年1月ごろから日本にも押し寄せてきた新型コロナウイルスの脅威。
初めはニュースで見聞きする程度だったものの、その影響はじわじわと自分の身近なところへ波及。。我が家の場合は保育園生活がモロに影響を受けました。
コロナ禍における保育園生活の変化について、当時を振り返りながらまとめてみたいと思います。
2020年1月〜3月
1月15日︰国内最初の感染者を確認*1
1月28日︰日本人初の感染確認*2
2月上旬︰ダイヤモンド・プリンセス号の集団感染が連日話題になる
2月中旬︰ハワイ帰りの夫婦を発端に名古屋でクラスター発生
2月下旬︰大阪のライブハウスでクラスター発生
2月26日︰今後2週間のイベント延期・中止要請*3
2月27日夕方︰小中学校一斉休校を発表(3/2〜)
2月29日︰ディズニーリゾート、USJなど行楽施設が休園*4
3月9日︰感染の3条件(いわゆる3密)が発表される*5
3月31日︰0歳女児が家庭内感染(1歳未満初の確認)*6
政府のイベント中止・延期要請はかなり大きな転機となり、色々なところ*7へ影響を及ぼしました。
長女保育園︰育休中家庭は自宅保育へ
3月2日から小中学校の一斉休校が始まります。当時はあまりに突然のこと*8で現場は混乱をきわめましたが、保育園でも同様に登園自粛の波が押し寄せてきていました。
いつものように保育園へ行くと、私が育休中なことを理由に事実上の門前払い。長女の年中クラスのラスト1ヶ月が、こうして突然なくなりました。
twitter.com予感はしてたが、今朝保育園行ったら登園自粛のお願いをされてしまった(育休中なので)。ですよねぇ…と言ってとりあえず布団カバーだけ敷いてきた。
— みるく🏡娘たち可愛いよbot 👧6y👶1y (@3865oiseau_bleu) 2020年3月2日
その旨が書かれた市からのプリントもらって長女と帰ったけど、事前に知らせてくれてたら小雨の中わざわざ行かなくても済んだのになぁと思った💦
まぁ預けることにリスクも感じていたし、お願いは致し方ないとは思いましたが、非常時にはこういう「線引き」が生まれてしまうのだな…と複雑な気分に。
twitter.com「自宅保育が可能な場合は登園を控えていただきたく…」と書かれていて、まぁこの混乱ではやむなしだなぁと思う一方、育休中/在宅勤務/様々な事情で預けている人たちの中でこうして「線引き」が生まれるんだなぁという何とも言えぬ気持ちになる。
— みるく🏡娘たち可愛いよbot 👧6y👶1y (@3865oiseau_bleu) 2020年3月2日
3月に長女が保育園に行けたのは、検診のため保育園側から来てくれと言われた日だけでした。例年3月末に持ち帰る作品集も、その日の帰りに一足早く持ち帰ることに。
ただ、私が係活動(写真係)のために保育園を訪れることが数回ありました。そのわずかな時間に「長女ちゃん!」と声をかけてくれる友達もいて、長女も嬉しそうでした。
この頃はただでさえ次女の世話があるのに長女の登園自粛も相まって、同じような1日を延々と繰り返す虚無に近い毎日でした。毎日がワンオペ日曜日みたいな感じでしたね…。。
知育菓子/親子クッキング/PS4ソフト買ったりなどアクティビティを増やすものの、「大人の休息」が事実上ないので色々ストレスが溜まってきます。保育園の有り難みを今まで以上に痛感するのでした。
twitter.comだからもう今日頑張ったからほっといてほしい…ほっといてください…いい加減1人で遊んでください…てか1人で遊べるのに絡みすぎでは…永遠に繰り返す同じ問答、同じ催促、同じごっこ遊び…もういいでしょ何万回同じことさせるの…。。
— みるく🏡娘たち可愛いよbot 👧6y👶1y (@3865oiseau_bleu) 2020年3月6日
次女保育園︰入園説明会開催
世間が自粛ムードで卒園/卒業式の中止・延期の知らせが聞こえてくる中、次女が4月から入る保育園の入園説明会は予定通りに行われました。
検診も伴うため入園予定者全員が親子連れ、その数およそ30組ほど。集められた部屋は普通の保育室で隣り合う椅子の間隔はほぼゼロ。多くの親はマスク着用でしたが、説明する職員はマスクをしていない人もおり、咳込む場面も。。
トータル2時間の説明会。普段であればさほど気にならなかったものの「3密」を避けろと呼びかけられ始めた時期にこの有様で、なかなか不安を覚えました。。
2020年4月〜6月
4月1日︰心肺停止で搬送された0歳女児の感染判明(山梨)
4月上旬︰地元でも感染者が出始める
4月4日︰都内で118人感染確認(初の1日100人超え)
4月7日︰東京、神奈川、千葉、埼玉、大阪、兵庫、福岡に緊急事態宣言発令(〜5/6予定)
4月11日︰政府、7都府県の事業者に出勤者7割削減を要請*9
4月16日︰緊急事態宣言を全国に拡大
4月17日︰都内で201人感染確認(初の1日200人超え)
4月︰子供らの家庭内感染が目立つ*10
5月4日︰全都道府県の緊急事態宣言を5/31まで延長
5月14日︰39県の緊急事態宣言解除
5月21日︰大阪、京都、兵庫の緊急事態宣言解除
5月25日︰1都3県と北海道の緊急事態宣言解除
5月28日︰北九州で21人感染確認(第2波?と騒がれる)
6月2日︰都内で34人感染確認をうけ、東京アラート発動*11
6月12日︰東京アラート解除
長女保育園︰束の間の登園再開
4月になり、次女が慣らし保育を始めるため長女の登園自粛は解除されます。久しぶりの登園に長女もワクワク。年度末を実感せぬまま、いきなり年長クラスです。
行ってみるとびっくり、園長先生が変わっていました。
いつも保育園の人事情報は(親には)4月初日に突然知らされるわけですが、登園できなかったために前の園長先生に挨拶できなかったことが心残りでした。色々お世話になったのに…
次女保育園︰慣らし保育と入園式
こんなことになるなら0歳4月申し込まなきゃよかったのかな…と少し揺らぐ。。予防接種だってまだ全部終わってないし、そこにきてコロナの恐怖にさらされるし…
— みるく🏡娘たち可愛いよbot 👧6y👶1y (@3865oiseau_bleu) 2020年3月29日
0歳児の感染例が報道されたり入園説明会のこともあり、ますます4月からの入園に不安が。
とはいえ慣らし保育を始めないと復帰もできないので、4月1日から次女を少しずつ預けることに。4月3日まで、無事に初週が終わりました。
そして週末は入園式。長女を旦那に預け、次女と2人で参加しました。
入口で子供も大人も検温してホールへ。換気をして席の間隔も少し離されている気もしましたが、両親揃って参加している家族が多く密度はそれなりにありました。
式次第は例年より短くしたそうで、45分で終わりました。来賓は6人来ていましたが、話したのは1人だけでした。
最後にクラスごとの集合写真も。マスクは取りたくなかったのでそのまま写りました。後から知りましたが、0歳児クラスは約半数が欠席していたそうです。
緊急事態宣言で再び登園自粛に
そして4月6日月曜日、緊急事態宣言がまもなく出ると言われていた週明け。
また門前払いされるような気がしたので長女の保育園に電話してみると、予想通り自粛のお願い。なので長女保育園も次女保育園もしばらく休むことにしました。
毎年恒例の保護者会も中止になり、プリント配布のみとなりました。保育参加、夏祭り、1日保育士といった恒例行事も中止に。年長最後の夏祭りが無くなるのは、かなり衝撃でした。。
そして育休中の我が家のみならず、多くの家庭が自宅保育に切り替わりました。このときは全国的に阿鼻叫喚だったと思います。
- 長女保育園︰保護者がともに自宅保育できない場合のみ、前日申請で保育を受け入れる(リモートワークは対象外)
- 次女保育園︰4月9日〜5月6日まで登園自粛(リモートワーク、祖父母近接の場合は自粛協力対象となる)
6月から徐々に保育園生活再開
私は元々6月1日復帰予定だったのですが、4月末に市から7月1日まで育休延長できる通達が届いたため、復帰を1ヶ月延ばしました。6月から次女の慣らし保育を再開し、半ば諦めていた育休最後の1ヶ月を充実させることができました。
6月になると半減していた年長クラスも元の人数に戻り、やっと保育園最後の1年が始まった感じでした。
毎日の検温や消毒など感染防止対策は色々しており、例えば給食を食べるテーブルは6人がけ→4人がけに減らし分散させていました。
2020年7月〜9月
7月2日︰都内で107人感染確認(緊急事態宣言後初の100人超え)
7月10日︰GoToトラベルキャンペーンを、8月開始ではなく7/22に前倒しすると発表*12し物議
7月中旬︰新宿の小劇場で舞台出演者・スタッフ・観客が多数感染しクラスターに。
7月13日︰「#GoToキャンペーンを中止してください」タグ発生
7月16日︰分科会会長、GoToトラベルについて「旅行自体は問題ない(ただし3密には気をつけろ)」と発言*13
7月23日︰都内で366人感染確認(初の300人超え)
8月22日︰WHO、マスク着用の子供向け指針を発表。5歳以下は着用不要*14
9月上旬︰インフルエンザ患者数が例年の1000分の1以下*15
7月1日にようやく職場復帰。職場はほぼフルリモートでしたが、初日はパソコンを受け取るため出社です。4ヶ月ぶりに電車に乗りましたが、1mも距離をとれないほどに混雑していました。。
長女保育園︰中止した行事は代替で
春の時点で中止が決まっていた夏祭りとプール。子供たちが楽しみにしていた夏の2大イベントが無くなってしまいましたが、その代わりに「ミニ夏祭り」と「泥んこ遊び」をして楽しみました。
ミニ夏祭りというのは、保護者招待なしで先生と園児だけで行う夏祭りです。浴衣を着て、屋台やゲームの景品などを皆で作って遊んだそうです。
プールが無い代わりに、晴れた日はほとんど毎日泥んこ遊びをしていました。
年長クラスで毎年行くバス遠足も今回は中止。行き先の施設がコロナ禍で団体客の受け入れを中止していたためでした。
また、時々あった調理イベント(芋汁作り、クッキー作りなど)も中止になってしまいました。
次女保育園︰保護者招待なしで夏祭り開催
次女の保育園でも、夏祭りは先生と園児だけで行われました。イベントがあるごとに職員総出で盛り上がる園なので、この日は皆浴衣やはっぴを着ていましたw
2020年10月〜12月
10月14日︰日本小児学会の発表によると、感染した小児の8割が家庭内感染。父親からが最多*16
11月19日︰都内で534人感染確認(過去最多)。都知事が「5つの小」呼びかけ
11月下旬︰中学校の合唱コンクールでクラスター発生
12月25日︰イギリスから帰国した男女5人が英変異種に感染(国内で初確認)*17
12月26日︰空港検疫以外で英変異種を初確認。変異種が人から人へ感染した初のケース*18
12月28日︰GoToトラベル、全国で一斉停止*19
12月31日︰都内で1337人感染確認(初の1000人超え)
長女保育園︰規模縮小でイベント開催
秋になると、行事も少しずつ開催の兆しが見えてきました。ただし密を避けるために、例年より規模を縮小して行われました。
運動会は年中・年長クラスだけで行い、観覧する保護者は1人に限定。毎年の見せ場である年長クラスの太鼓演舞は、運動会ではなく別日の誕生日会で実施。その模様を録画したDVDが後日配布されました。
お楽しみ会は無観客開催。例年、ホールにはところ狭しと保護者がひしめき合って座るのですが、さすがに今回は無理でした。12月の平日に収録したDVDが手元に届いたのは3月で、そこで初めて保護者は演目を見ることになりました。
全クラス共通の行事写真の申し込みは例年廊下に貼り出しだったのですが、コロナ禍を機に各クラスにアルバムが置かれるようになりました。
卒園アルバム作りに苦慮
私含め、年長クラスの多くが卒対係を担っていましたが、重大な仕事の1つである卒園アルバム作りではページ割りの変更が発生しました。
夏祭りやプールなど大型・中型の行事が無くなり、4月5月は人数が半減し、春〜夏の思い出の写真素材が少なくなっていたためです。
そこで保育園に頼んで、行事に限らず日常のスナップを例年より多めに撮ってもらうようにしてもらい、4月5月は「ステイホーム」と題しておうち時間を過ごしたときの写真を各家庭から募って載せることにしました。
次女保育園︰日程を分けて運動会開催
次女保育園は近所の校庭で運動会をする予定でしたが、当日雨が降ってしまったため年小〜年長クラスだけ体育館で開催。0歳〜2歳クラスは別日に延期となりました。
延期になった日は幸い天気もよく、次女も初めての運動会を楽しんでいました。
2021年1月〜3月
1月上旬︰成人式をオンライン配信に切り替える自治体相次ぐ
1月7日︰都内で2447人感染確認(過去最多)*20
1月7日︰1都3県に緊急事態宣言発令(〜2/7予定)。飲食店営業は20時まで*21、一斉休校はせず、イベント開催は条件付きで容認。
1月13日︰大阪・京都・兵庫・愛知・岐阜・福岡・栃木に緊急事態宣言発令。
1月18日︰英変異種、イギリス渡航歴のない静岡の男女3人から確認される(初の市中感染)*22
2月2日︰栃木を除く10都道府県の緊急事態宣言を3/7まで延長
3月5日︰首都圏の緊急事態宣言を3/21まで延長
3月21日︰緊急事態宣言全面解除
長女保育園︰二度目の緊急事態宣言で運用が変わる
1月中旬に二度目の緊急事態宣言が発令されます。今回はさすがに登園自粛とはならず、少し運用が変わる感じでした。
年長クラスは、就学前準備も兼ねて保育園にいる間もマスクを着用するルールになりました。そして、お迎え時は保護者が保育室に入れなくなりました。これまで保護者がまとめていた持ち帰りの荷物は、先生と子供がまとめることに。時間外保育・延長保育はクラスごとに部屋に分かれて実施され、全体的に保育士さんの負担が増大しました。。
今年度は調理イベントができませんでしたが、あらかじめ出来上がっているものに自分で自由にトッピングする、というイベントをおやつの時間で実施。ちなみに長女はこの日をめちゃくちゃ楽しみにしていたのですが、当日ピンポイントで熱を出して欠席しました。。
次女保育園︰発表会開催
次女の保育園では入口で職員が子供の検温をするのですが、二度目の緊急事態宣言を境に保護者も検温するようになりました。
市民ホールでやる1月の発表会は、観覧保護者を1人に限定し、座席間隔を空ける形で開催。入口で検温、演目がいくつか終わるごとに換気タイムを入れるなどして対策を行っていました。
保護者2人で参加できた長女の卒園式
長女の卒園式はというと、せっかくのハレの日ということで、父母2人までの参加が許されました。その代わり室内では間隔をとり、保護者1人は立ち見に。
在園児(年中)は式典に参加せず、園庭での花道のみ参列しました。当日は幸い晴れたので、花道や集合写真ができてよかったです。
まとめ
コロナ禍に翻弄された保育園生活の一年間余を振り返ってみました。
2020年秋以降は対策を講じながらできることを模索していきましたが、昨春は未曾有の事態にてんやわんやでした。
*7:私の会社が原則リモートになったり、舞台「FORTUNE」が予定より早く千秋楽を迎えたり、セーラームーンのショーレストランが休業からの閉店になったり…www.yururito.net
*8:発表されたのは2月27日(木)の夕方のこと。