「HUGっと!プリキュア」は14話まで放送され、1Qというひと区切りを迎えました。
プリキュアの1年間の流れ*1としては、追加プリキュアなど最初の転換点を迎えるのが2Q(5~7月)となります。
前回、3話終了時点の気になる点について書きました。
今回は2Q突入ということで、14話終了時点の気になる点を書いていきたいと思います。
追記)長くなりすぎたので前後編に分割しました。後編はこちら www.yururito.net
新キャラが気になる!
現時点で2回以上登場している新キャラが非常に気になります。
阿万野ひなせ
はなたちのクラスメートで吹奏楽部の少年。
9話のハイキング先でトランペットを演奏し、10話ではながさあややほまれのように上手くできないことに悩んでいたところを、吹奏楽のハーモニーになぞらえ励まします。
彼は1話から登場していて、ただのモブ*2の一人かと思いきや、後にエールたちがメロディソード*3を生み出すきっかけを生んだ人物でもあり、あまり物語に深くは関与しないものの今後もちょこちょこ登場する可能性はあります。
若宮アンリ
8話で初登場、モスクワにほまれを連れて行こうとしたかつてのスケート仲間。
はなの応援は無責任だと一蹴するものの、はなとの交流を経て和解。
戦闘を見てプリキュアの正体を見抜き、後にはなたちの学校に転入してきます。
レディースの服でも似合ってればいいでしょ、と着こなしてみせる既存の枠にとらわれない人物として描かれていることもあり、
「僕もやってみようかな、プリキュア」というセリフが冗談に聞こえませんw男子プリキュアの機運が高まります(ぇ
ジョージ
8話ラストで登場。謎の本を持ってポエムをつぶやく危ないおじさん。私は勝手に「ポエムおじさん」と呼んでいますw
プリキュアの中では今のところはなしか対面していませんが、予言者めいているこの人物が敵なのか味方なのか不明です。
とてもとても美しい物語なんだ。その世界では皆が明日への希望に満ちていた。人はそこを楽園と呼んだ。しかし永遠に続くきらめきは存在しなかった。美しい物語…
(8話より)
この物語は君に運命を感じてるのかもしれないね。明日を失いつつある世界のため、剣は何も持たない少女を選んだ。そして少女は勇気を胸に戦った。なぜ少女は戦うことができたのか、誰かのために身を削ってまで…富のため?名声のため?
(11話より)
少女は剣に選ばれ民衆と共に戦う
(11話より︰プリキュアの剣出現後)
この本の意味についてももう少し情報がほしいところです。
また、同時期に登場したパップルの「彼氏」と同一人物なのか?についても、今のところ情報が少なすぎてわかりません。ついでに言うと彼氏がやたら手を洗っていた理由もわかりませんw
愛崎えみる
9話で初登場。はなの妹・ことりの同級生。石橋を叩いて叩いて叩いて渡る危機管理能力の鬼。
歌が上手いが本人はあまりおおっぴらにしていない様子。さあややほまれのように何か挫折を味わった過去があるのかもしれません。
プリキュアに何度か助けられ、ヒーローへの憧れを抱いているようです。
11話で倒壊したビルの下敷きになりかけた際、一瞬だけ画面がモノクロになります。これは1話の時間停止現象と同じものにも見えます。しかし、はなたちのケースと異なりはぐたんの泣き声はしておらず、次の場面では既にエールが助けに来ており、判別が難しいです。
4人目のプリキュアは誰か?
13話からルールーが本格的にはなたちの元へ「潜入」を開始しましたが、この流れは「フレッシュプリキュア」のイース(後のキュアパッション)を想起せずにはいられません。
4人目のプリキュアについて、前回の考察では
- 「おジャ魔女的ことり説(姉妹プリキュア)」
- 「イース的ルールー説(敵が光堕ち)」
- 「円亜久里的新キャラ説(いきなり登場)」
を挙げつつ決めかねる状態でしたが、ここにきてルールー説が濃厚になってきました。
はなに好きだよと言われて一瞬瞳のハイライトが差したり、オシマイダーが襲おうとした園児たちを咄嗟に守ろうとしたり、心のないアンドロイドが次第に人間らしくなっていく様がルールー光堕ちルートまっしぐらです。
ルールー・「アムール」と「愛」崎えみる
ルールー以外にも気になる人物といえば前述のえみる。
偶然か必然か、二人の名前には共に「愛」を意味する言葉が含まれています。
過去作にも「愛」が名前につくプリキュア*4はいますし、プリキュア候補としてはかなり有力です。
メタ的なことを言えば、ただの敵キャラに「アムール(仏語︰愛情)」と名付けるはずがないと思いますし、えみるは「主人公の妹の同級生」にしては扱いが優遇されすぎている気がします。
そして、これまで互いに直接の接点がなかった2人が次回15話でW主役になるようです。危機管理能力の鬼と効率化の鬼、予告を見ただけでもカオス回の予感しかしませんが、同時に何か重要な伏線もこっそりと貼ってくるのではないかと予想します。
というわけで、4人目のプリキュアとしてはルールーを予想しますが、えみるも遅かれ早かれプリキュアになるのではないか?と思われます。
しかし現時点で残りのプリハートが1つ、未出現のミライクリスタルが2つなので数が合いません。。
そうなると過去作の追加プリキュアが2人いたパターン*5にのっとり7月にルールー、その後プリハートが何らかの理由で増えて10月にえみる、という順序になるのかと思われます。
それとも同じ「愛」の属性が2人いるとなると、これまでのセオリーを打ち破り、まさか7月に2人同時覚醒とかあるのでしょうか?(…さすがに無いかな。。)
私の予想まとめ2
- ルールーが4人目のプリキュア
- えみるが5人目のプリキュア
えみるは15話予告*6で「キュアえみ~る」と名乗っているようですが…
ただのコスプレ娘で終わる…はずがないと思いたいw
追記)答え合わせ書きました。
おまけ︰サブタイに隠されたキーワード
15周年のお祭り要素なのか、本編のセリフやサブタイトルにも過去作のキーワードが織り込まれています。
話数 | サブタイトル | キーワードが関係する過去作 |
---|---|---|
4話 | 輝け!プリキュアスカウト大作戦! | 「スマイルプリキュア!」の口上「輝け!スマイルプリキュア!」*7 |
6話 | 笑顔、満開!はじめてのおしごと! | 「Go!プリンセスプリキュア」の主人公、春野はるかの口癖「○○、満開(だよ)!」 |
9話 | 丘をこえ行こうよ!レッツ・ラ・ハイキング! | 「キラキラ☆プリキュアアラモード」の主人公、宇佐美いちかの口癖「レッツ・ラ・クッキーング!」ほか、共通の変身口上「レッツ・ラ・まぜまぜ」「レッツ・ラ・おきがえ」 |
10話 | ありえな~い!ウエイトレスさんは大忙し! | 「ふたりはプリキュア」の主人公、美墨なぎさの口癖「ありえな~い!」 |
11話 | 私がなりたいプリキュア!響け!メロディソード*8! | 「ドキドキ!プリキュア」の口上「響け!愛の鼓動!」 |
12話 | ドキドキ!みんなでパジャマパーティー! | 「ドキドキ!プリキュア」のタイトル |
13話 | 転校生はフレッシュ&ミステリアス! | 「フレッシュプリキュア!」のタイトル |
14話 | はぎゅ~!赤ちゃんスマイルめいっぱい! | 「スマイルプリキュア!」のタイトル |
また、サブタイトル以外にも過去作オマージュは見受けられます。
7話ではさあやの子役時代からのライバル「一条蘭世」が登場しますがこれは「Go!プリンセスプリキュア」の一条らんこのオマージュキャラ*9と思われます。
12話ではハリーが「ハグっとひらめいた!」と言うシーンがありますがこれは紛れもなく前作「キラキラ☆プリキュアアラモード」の宇佐美いちかの口癖「キラッとひらめいた!」のオマージュですね。
世界観やら設定やらまで踏み込むと、もうどこまでを過去作オマージュと呼ぶべきかきりがなくなってくるのでしませんが、様々なところに織り交ぜていることは確実のようです。今後も出てくるはずですので、探しながら見てみるのも面白いかもしれません。
プリキュア/Hugっと! プリキュア オリジナル サウンドトラック 1 プリキュア サウンド フォー ユー!
*1:参考: prehyou.blog.so-net.ne.jp
*2:ひなせ他、よく出てくるクラスメートの名字は「十倉」「百井」「千瀬」「阿万野」。さあやのライバルは「一条」。みんな数字が入っています。
*3:娘にロックオンされています…
*4:「フレッシュプリキュア!」のキュアピーチ:桃園ラブ
「ドキドキ!プリキュア」のキュアハート:相田マナ
「ハピネスチャージプリキュア!」のキュアラブリー:愛乃めぐみ
ちなみに、公式が「アイドルプリキュア」というシャッフルユニットをグッズ上で展開しており、上記3名で「Triple♡」というユニットを結成しています。
dic.pixiv.net
*5:「ハートキャッチプリキュア!」:23話キュアサンシャイン→33話キュアムーンライト
「スイートプリキュア♪」:22話キュアビート→35話キュアミューズ
2Q終わりの7月と3Q終わりの10月に来る傾向があります。
*6:カオス回の予感しかしないw www.youtube.com
*7:エトワールの口上が「みんな輝け!」なので過去作オマージュにカウントされるのか微妙ですが…
*8:メロディソードという本作の武器名も、キュアメロディとかキュアソードを連想します
*9:オマージュキャラはこれが初めてではありません。10周年記念作「ハピネスチャージプリキュア!」においても、「Yes!プリキュア5」の増子美香に似た「増子美代」というキャラが登場します。