「映画 ドキドキ!プリキュア マナ結婚!!?未来につなぐ希望のドレス」のネタバレ感想記事です。
私はこの映画を、2018年10月に参加した「プリキュア感謝祭上映会vol.4」で初めて観ました。
普段観たアニメの感想はAnnictにメモしているのですが、それだけでは書ききれなかったのでブログに残しておきます。
「映画 ドキドキ!プリキュア マナ結婚!!?未来につなぐ希望のドレス」
- 上映時間︰72分
- 公開︰2013年10月26日
- 監督︰伊藤尚往
- ゲスト声優︰谷原章介
- 興行収入︰9.5億円
- キャッチコピー︰未来の世界へ、レッツゴー! 大切な思い出も、みんなの夢も わたしたちが守る!
ネタバレ感想
※ネタバレで書いていますが、核心に触れる内容だけは白字にしているので気にしない方は反転して読んでください。
ラストの種明かしにやられた
あまり「結婚」関係なくね…?と思ったけど、なかなか面白かったです。特に終盤とラストで泣けました(´;ω;`)
私が単に鈍感だっただけかもですが、マシューがマロ(マシュマロ)だということも、謎の妖精ベベルがマナのおばあちゃんだということも、全然気づかず…。。ラストシーンの種明かしで「(おばあちゃーーーん!!)」って思いながらウルッときました。
マシューが初めからマナを知っていたのも、オモイデの世界でマナを見守るおばあちゃんが他の「造られた家族」と何か違っていたのも、そういうことだったのか…と納得。
未来の話は少しだけだった
タイトルに「結婚」「未来」とあり、キャッチコピーからも未来の話かと思ったら、むしろ過去の話がメインです。敵を追って未来には行きますが、後半少しだけでミラクルブーケライトの力で未来にテレポートします(ミラクルライト担当は亜久里)。
どこにあるかわからない伝説のミラクルブーケライトをいとも簡単にきゅぴらっぱしちゃうアイちゃんがドラ◯もんのようでした。てかどこかのシーンでアイちゃん普通に喋ってなかった??
未来マナの結婚式シーン、ありすがグッと大人びてて素敵。ところでマナの旦那は誰なんでしょうね…?正妻・六花が納得するくらいだから相当の人物なんでしょうけどw
見終わった直後は「結婚」あまり関係ないじゃんと思いましたが、「過去から未来へ愛を繋いでいく」というテーマの具体例として結婚を取り上げたんだろうなぁ、とあとから納得。
そしておばあちゃんからお母さん、お母さんからマナに受け継がれたウェディングドレスがその象徴なのでしょう。
(じゃあなぜ冒頭で、人々から忘れ去られたモノ達が船を形成するくだりでドレスも吸い寄せられかけたのか?という疑問は残りますが)
オモイデの世界
身近な家族・ペットの死を経験してきたマナ。オモイデの世界でもまた、マロとの突然の別れを追体験してしまったことで、楽しかった日々を繰り返すオモイデの世界に自ら閉じこもってしまいます。
マシュー、マナにオモイデの世界に浸らせて未来を止めるってまるでジョージ・クライみたいなことを…w
死別した相手と再会できたら、例えそれが敵の作ったまやかしと分かっていても思いとどまってしまうの、すごくわかる気がします。。流石のマナも脱出しなきゃと思いつつ「もう少し、いてもいいよね…」と揺らいでいましたし、おばあちゃんの勇気づけが無かったら本当に危うかったかもしれません。
作中で起こるマロの突然の死は、描写こそ静かですがショッキングでした。本当に些細なことで、思いがけぬ偶然であっという間に失われる命の儚さを、まさかプリキュア映画で観ることになろうとは…。
やがてマシューがマロだと判明し、マロの気持ちを受け止めるべく噛まれるマナ。プリキュアではあまり見られない流血表現…これまた先ほどの「死」の表現と共に斬新だなと思いました。
愛は時空を超える…?
ストーリーのメインはマナですが、4人それぞれオモイデの世界に囚われたくだりも面白かったです。マナの世界では存在が消えた六花とありすですが、六花とありすの世界はやがてクロスします。幼い六花とありすがすれ違い、何かに気づいて振り返るシーン好きです。
そして気になるのが真琴の世界でピンチを救った「愛の切り札」キュアエース。だいぶ遅れてからの本編登場にいったいどこから来たwwwとツッコミながら観ていたらキュアソードにも同じことを聞かれ、その回答が
「愛は時空を超えるもの!」
という謎理論で論破されました。いいのかそれでw
その他
マシューの声を演じたのは谷原章介さん。エンドロールを見るまでゲスト声優だったことに全く気づきませんでした。めっちゃよかったです。特に好きなのはイケボで「マシュマロだ!」って真顔で言うところww(※シリアスシーン)
ところでマナが拾った犬に名前をつける回想シーンで、ドキプリTVシリーズOPの2番の歌詞(「マシュマロ、マロ、マロ!」)を思い出しました。歌を聞いたときなんで急にマシュマロなんだろうと思ってたけど、そういうことなのかな。
終盤、息絶えたマロのプシュケーを抱いてキュアハートがエンゲージモードに変身しますが、すごくデザインが可愛くて(ウエディングドレスモチーフなので)好みでした。