中島健人主演の映画「桜のような僕の恋人」を観た。
前に観たキミツキ同様、ミッチーが出演していなければ絶対に観ない類の映画だ。映画としてはまぁ悪くないと思うのだが、どうにも鑑賞後の後味が悪くモヤモヤしてしまうのでこうして言語化しておこうと思った次第。。
映画「桜のような僕の恋人」
作品情報
公開日 | 2022年3月24日 |
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配給 | Netflix |
監督 | 深川栄洋 |
キャスト ※敬称略 | 中島健人 松本穂香 永山絢斗 桜井ユキ 栁俊太郎 若月佑美 要潤 眞島秀和 及川光博 |
原作 | 宇山佳佑『桜のような僕の恋人』 |
公式サイト | web 集英社文庫 |
ミッチーの役どころ
主人公・晴人が師事する有名カメラマン・澤井恭介役。
ミッチーとケンティーという、以前番組で王子対決*1をした2人がこうして共演するとは…w
映画の感想
鑑賞ステータス
日付 | 原作 | 備考 |
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2022年3月25日 | 未読 |
作品全体の感想
桜のような…の映画観たけど、やっぱりこの手の話は苦手だなぁと感じた。。特に中盤はすごーくしんどい。
— しゃとーぶりあん🐻🐟♥セーラームーンミュージアム7/3 (@oniku_daisuki) 2022年3月25日
ケンティーはじめ役者さんの演技は皆良かったけども。
どうしてもヒロインに共感できなくてな…心の中でツッコミ入れちゃうんだよな。。
あ、ミッチーさん意外と出番あった(写真+4シーン)
悪くはない。悪くはないんだがモヤモヤする。
苦手なジャンル
こう言っちゃ元も子もないが、難病×恋愛のお涙頂戴系は元々好きではない。。
晴人と美咲が初々しく、次第に愛を育んでいく前半は割と楽しめたのだが、病気発覚からの中盤が重すぎる。ここで美咲が晴人を早々に突き放し閉じこもってしまうので、2人のシーンはしばらく無い。晴人が美咲の病気について知るのは後半も後半(開始90分後)なので、その後の展開がやや駆け足に感じた。
中盤で兄や義姉が献身的に美咲と向き合うシーンはすごく良いのだけれど(だが兄貴スピ療法はだめだ。。)、美咲が卑屈な態度なので見てて辛くなるし腹が立ってくる。
話にのめり込めない
ミッチー目的とはいえ、観るからにはちゃんとお話を知ろうと思って観たが、心の中でツッコミばかりしてしまい話にあまりのめり込めなかった。
ラブストーリーは紆余曲折・波乱万丈がつきものなのはわかる。だから元々苦手なんだけど、どうも純粋にラブストーリーを楽しめないのは自分の年齢のせいもあるのかもしれない。。
特に美咲が好きになれず、彼女の言動にツッコミながら見ていたんだが、晴人が老いた美咲に気づかないという最後の最大のやらかしは流石に美咲が不憫だった。。醜くなる自分を見られたくなくて閉じこもっていた美咲が、それでもやっぱり晴人に会いたい一心で写真展まで出向いたのに、すれ違いで会えなかった上に帰り道で出くわしても気づかれずスルーされるってそんな最期ある??あんまり過ぎてドン引きした。
あと、突然のCGは何??あれ要らなくない?なんだろう、少し興ざめした。
ヒロインが好きになれず見ててイライラする
客の耳たぶ切った時点で「無いわ」と思ってしまった。思えば美咲があまり好きになれなかったのは最初からだった。。あとからそれが晴人の過失によるものだとわかったのでいったんは持ち直したが、さらに美咲が嫌になる展開が待ち受けていた。
何も言わずに勝手にいなくなるなよ。。
あんなに甘酸っぱい幸せな日々を送ってきたのに、お泊り誘っておいてすることしたら連絡断つって酷すぎない?もうここの時点でイライラしていたのだが、さらには晴人が自分を諦めてくれるよう「好きな人ができた」と嘘をつき、あまつさえ「新しい彼氏役」まで立てて電話口に出させるとか酷すぎる。。当然晴人は激怒。いやー、無いわ。
兄が言った「ケジメをつけろ」ってそういうことじゃないだろ…。いくら難病だからってやっていいことと悪いことがあるだろ、と思ってしまった。
こんな感じで決定的に美咲が嫌いになってしまい、その後の展開も惰性で見ることとなる。義姉と移動中、たまたま窓から晴人の姿を見てさめざめと泣くシーンがあるんだが、自業自得だろとしか思えなかった。。
前述したように、さすがに最期は可哀想だった。閉じこもっていた美咲のもとに事情を知った晴人が足しげく通うようになるのだが、いつも襖越しだったので姿は見えなかった。それが仇となった形で、奇跡的に道端で会えたのに晴人に気づいてもらえずそのまま死別。晴人の影響で希望を見出して写真展に単身出向くまでになり「愛の力」は美しい…という綺麗な締めにならない*2なんたる皮肉。。
役者さんの演技はとても良かった
ストーリの文句をあーだこーだ書いてきたが、役者さんの演技はみんな素晴らしかった。
特に晴人はあれ?この人ケンティーだっけ?って思うほど別人だった。写真展の日に会った老人が、死後に美咲だとわかって慟哭するシーンは特にヒリヒリした。内心「何やってんだよほんとに…」とツッコんでしまったが、良いシーンだったと思う。一生この後悔を背負っていくんだなぁと思うと不憫だけど。
題材は悪くないと思う。刹那的で儚い「桜」と瞬間を永遠に残す「写真」という対比もいいし、急速に老いていって戸惑う美咲を支えようとする周りの人達の想いもよかった。写真展で2人が紡いでいった思い出をなぞるラストのくだりも感動的なのだが、冷めた目で見てしまう自分もいてどうにもハマれなかった。もちろん涙は一滴も出やしなかった。
ミッチーの感想
出番は雑誌誌面の登場を含めると計5回。だいたいの出演時間はこんな感じ。
- 開始20分後:雑誌誌面に写真あり
- 開始60分後:問いかけ①
- 開始67分後:問いかけ②
- 開始100分後:問いかけ③
- 開始120分後:撮影風景&語りかけ
基本的に仕事場で晴人に語りかけ、気づきを与えるアドバイスおじさんだった。トータル出演時間は少ない方だが、短い出番にも関わらず存在感はあったし、発する言葉にも重みがあった。
まぁ澤井さんのセリフはこのTikTokにほとんど詰まってる(問いかけ③~撮影風景&語りかけ)ので、わざわざネトフリに加入して2時間ちょいの恋愛映画を観るのがしんどければこれで十分な気もする(酷)。
まとめ
とことん自分と相性が合わない映画だった。
演技は素晴らしいし面白いかつまらないかで言えば面白い方だと思うのだが、ヒロインが好きになれないことが致命的でどうにもハマれなかった。
キミツキは純粋にストーリーにハマれたのだが…やっぱり中盤のしんどさが辛かったなぁ。。