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初見こそ面食らったけれど︰「少女☆歌劇 レヴュースタァライト -The LIVE 青嵐- Baby Blue」感想

初めて生で見た青嵐舞台、久々に3人揃った姿もよかった!

「少女☆歌劇 レヴュースタァライト -The LIVE 青嵐- Baby Blue」

開催概要

revuestarlight.com

開催期間2024年9月6日~2024年9月15日(全16公演)
場所飛行船シアター
チケット12000円
配信・9/15昼︰3000円(定点)
・9/15夜︰4400円(スイッチング)
脚本三浦 香
演出児玉明子
出演者
(敬称略)
七木奏音 佃井皆美 門山葉子
柴田瑠歌 池尻香波 久保田有紗 上杉柚葉 池田晴香
青木陽菜 松澤可苑 深川瑠華 久家 心 佐當友莉亜
池田実桜 大久保胡桃 渡邊彩乃 渡来美友
小林由佳
感想ハッシュタグネタバレなし:#青嵐BB
ネタバレあり:#ベイビーブルーネタバレ


2020年12月に上演された「少女☆歌劇 レヴュースタァライト -The LIVE 青嵐- BLUE GLITTER」に続く、青嵐主演舞台第2弾。

私は前作を現地で観劇しておらず、後日YouTubeの無料配信で見たことがあったくらい。私が舞台に足を運ぶようになったエーデルDelight以降、青嵐メンバーは誰か1人が登場*1していたが、こうして3人揃う舞台を観るのはエーデルDelight以来2年ぶりとなった。

会場・座席について

会場はいつもの飛行船シアター。来場者特典はポストカードとブロマイド2枚。氷雨とみんくが来てくれて嬉しかった。

グッズはパンフのみ購入。2500円購入ごとにもらえるスタリラの特製ステッカー(17種)は、カルメンひかりが当たった。

氷雨もみんくもかわいい

座席は前ブロックの最後列(7列目)。しかも左と後ろが通路なため、キャストの客降りの恩恵を受けまくることができた。

青嵐BB(9月14日昼公演)の感想

記憶補完のため、9/15昼公演の配信も視聴している。

※ここからネタバレ注意!!

時間配分はおおよそこんな感じだった。

  • 舞台パート︰96分
  • ライブパート︰34分

青嵐3人と八雲先生カッコいい

青嵐の3人ってすごくバランスいいと言うか、それぞれにカッコいいんだよね…。他校が9人とか5人の編成でそれもすごくグッと来る布陣なんだけど、青嵐は3人という最小構成ながら独特の光がある感じがする。

…と思うようになったのはスタリラ内より舞台で演じる七木さん・佃井さん・門山さんのキラめきを見たからの方が強くて。七木さんはDelight以来だけどやっぱり凛としていて美しいし、佃井さんはスラリとした体躯に元気が溢れるし、そして門山さんは抜群の歌唱力に惚れ惚れするし…。

今回かなり癖の強すぎる1年生に振り回されて凹んだりもするけれど、なんとかもがこうとする3人の姿がよかった。スローテンポの「BLUE ANTHEM」もめちゃくちゃ良い…。


そして青嵐といえば八雲先生の存在。ここぞというときに現れては生徒たちに気づきを与える…なんであんなカッコいいんですかね…グッズのブロマイドも真っ先に完売してたしw

ラストの卒業式衣装もめちゃくちゃクール!あれもブロマイド売ったら瞬殺じゃないの…?売ってくださいお願いします

一転、シークフェルトの校章旗持って中等部たちに学校案内してる姿はおちゃめでかわいかった。あれ自作なんですかね先生…w

ライブパート「舞台少女心得」中のアクロバットも凄すぎてヒエッって声が出そうになった。脚が長い…!

曲者新入生 "クリームソーダ"

事前公開されていたあらすじは読んでいたが、想像以上にヤバい5人だった。「Remains」のロマーナ組も曲者揃いだったが、それとはまた別の意味で問題児というか…。

舞台演劇をメインに据えるスタァライト世界において、動画配信者という立ち位置のキャラが登場するのはかなり意外で最初は正直面食らった。小春が絶句・失神するのもよくわかる…

今までのキャラクターは多かれ少なかれみんな舞台好きなので、真面目に舞台と向き合わない人物の存在はかなり異質に感じるのだった。

クリームソーダ

青嵐1年生5人からなる動画配信グループ。フォロワー数5万人。中学時代から様々な動画を投稿しており、学内でも勝手に"かわちぃ"ダンスをパフォーマンスして注目を集める。

涼はグループ名にダッサ!と言いつつ*2、実はフォロワーだったことが判明する一幕もw

霜月瑠璃

ピンク。ステージ専攻。動画に映るメンバーの1人。入学ガイダンスは寝てて聞いてなかった。小春曰く、女優として期待されて入学したらしい。生意気な態度を見せるが、本当は小春に負けている劣等感を隠すため強がっていた。後に小春とレヴューで共闘。唯一レヴュー服を纏い、自撮り棒を武器に戦う。

瑠璃が劣等感を吐露したときの小春ソロ「優劣を決めるのはあなたじゃない 私があなたを輝かせるから あなたも私を輝かせてほしいの」がホント良くて…これが後半のレヴューで活きてきて、コロスに苦戦する3人の前に現れ、わざと煽るようなムーブで小春たちとエチュードを展開する瑠璃が活き活きしててよかった。

波岡おと

黄色。ステージ専攻。動画に映るメンバーの1人。ラクそうだからと消去法でステージ専攻を選んだため全くやる気がなく、瑠璃同様に生意気な口をきく。ノリの良い音楽が好き。涼に音楽はもっと自由なものだと説かれ、八雲先生の導きによって音響効果にさらに興味を持つ。レヴューでは涼の立ち回りに合わせて効果音をつける。

八雲先生を陰でロン毛呼ばわりしたり、真面目に歌っちゃうんでしょ〜wと馬鹿にして氷雨を泣かせたりとなかなかの生意気ぶりだった音。勉強したくないからってステージ専攻選んだ割に、入学ガイダンスは瑠璃よりもちゃんと聞いてたんだねw

明光七八ななは*3

紫。普通学科。動画に映るメンバーの1人でクリームソーダのリーダー。背が高い(涼より長身?)。先輩に対しても高圧的で「私達をサゲるのは勝手だけど、実力がないと決めつけるのは早くない?」と小春相手にバチバチのソロ歌唱をキメる。やがて涼の話を聞いて照明に興味を持ち、レヴューではライトを照らして小春を引き立たせる。後にステージ専攻へ編入。

いやもうね、このソロ曲すごい説得力あって強かったな…七八役の池尻さん、若干17歳だそうで。現役女子高生じゃん…すごい。

x.com

衣屋なごみ

緑。普通学科。動画には映らず、3人を画角外から応援している。七八とは幼馴染で親友。先輩に反抗的でない唯一の人物。舞台の氷雨に憧れて入学を決意。本当はステージ専攻に行きたかったが、七八に誘われて普通学科へ。氷雨の話で衣装作りに興味を持つ。縫い物が得意でレヴュー中に氷雨の衣装の綻びを直す。後にステージ専攻へ編入。

自分の本音を隠したままだと後悔するよと八雲先生に言われ、本当はステージ専攻に行きたかったと告白したあとのソロ歌唱、せつなくてよかったなぁ。3人の特別ステージを客席通路から見ている姿、ちょうど私のすぐ斜め前だった。人前に立ちたくないと言っていたけど、ラストでは動画に映ってかわちぃダンス踊ってて可愛かったw

設楽けい

青。普通学科。動画の撮影(おそらく編集も)担当。先輩たちに対してはどこか冷めた態度で、計の言葉は3人に大きなダメージを与える。やがて小春の話で舞台設計に興味を持ち、レヴューでは大布演出を取り入れて敵を撹乱させる。ラストでは舞台デザインの賞を受賞しプラハへ短期留学することに。

人をジャンル分けする?当たり前ですよ。先輩たちも私達のこと厄介なジャンルにしちゃってますよね?

そもそも人がみんな人を信じてる前提が気持ち悪いんですよ

演劇を観て熱くなるって勝手に思いこんでますけど、人が人で熱くなるなんて寂しいからですよ。人に期待しなければ誰かを信じよう、何かにすがろうなんて考えもしないんですから

ねぇ何があったん…?ここまでの気持ちを高1で抱くようになったきっかけは何だろう?計の過去話スピンオフないですか

じゃああなたはどうして動画作って世界に発信しているの?と訊かれて「ただの暇つぶし」と言い捨てていたが、絶対そんなことないでしょ。。ラストでは友や先輩に感謝の意を述べてて見違えるほどキラキラしてた。

異なる価値観

2年生が音を上げるほど傍若無人なクリームソーダに、舞台の素晴らしさを感じてもらおうとする3人だったが、計や七八にトドメを刺され、あの涼ですら自信を無くしてしまう。

努力さえすれば人を笑顔にできるなんて勝手な押しつけだ

自分はただ酔いしれていたのかもしれない

自分の好きなものを好きなときに人が求めるときにだけ伝える、それで十分なんじゃないかな

そんな悩める3人の前に現れる八雲先生。自分の価値観と人の価値観は異なる。違う価値観をおかしいと一方的に決めつけるのではなく、互いに受け入れ歩み寄ることが大切だと伝えたかったのだろう。

あんたたちだってアート学科*4のこと変わり者とか言ってるんでしょ。自分がまともと思ってるんならその神経疑いなさい

人前で"人"を演じるなんて、変人以外の誰にもできないのよ

普通の仕事って何?普通の女子高生って何?(中略)誰の価値で決めるのそれ?

中等部の客演

「グーテンターク!」シリアスな空気をパッと明るくしてくれたシークフェルト中等部の5人。登場曲、進路に迷いながらもちょっと自信たっぷりなのがかわいい。客席側から現れてほぼ真後ろに並ばれたのでドキドキ…

青嵐とどういう風に絡むのかと思えば学校見学か…よりによってあの問題児たちと対面するとは。これでは青嵐のイメージが…と思ったら自分の生徒を「自己顕示欲の塊」って紹介する八雲先生ww

(このシーンは青嵐3年生の6月?でも「6月」の字幕出てからシーン進んでるし、時系列的にはDelight後かなぁ*5と思ったけどどうだろう?)

「そっちの価値観押しつけないでよ!」と歌いながら*6熱い情熱でぶつかり合う中等部*7と青嵐1年。その様子を見た3人は、やる気がないと決めつけてた、彼女ちの魅力に気づこうとしなかったと反省する。中等部の客演は、悩める3人に間接的に気づきを与える役目を担っていたのだ。初見では中等部の出る意味がピンと来ずにいたのだが、配信見返してみてそう感じるようになった。

ただ、中等部舞台を全部追ってない人には誰だろうって思われなくもない*8ような…。プレコールくらいあってもよかったのでは。。

クリームソーダ、中等部全員から知られてなかったうえ、ステラの動画のフォロワー数は遥かに多い20万人だと知って「生意気な〜〜!」ってなるくだり、「たまたま歌唱が評価されただけですぅ( ノω・*)テヘ」って煽りムーブしてるステラが面白かったww

異色のレヴュー

その後、アクシデント発生をきっかけにクリームソーダも反省し、ようやく新人公演の準備が始まる。八雲先生と8人による歌唱(航海へ出よう的な曲?)すごくよかった。この過程で5人はそれぞれ興味のある分野をみつけることとなる。

そこからの着信。あれ、両者和解してるけどレヴューは誰がするんだ…?と思ったら、敵は「デジタルネイティブ」というコロスだった。トワイライトシアターに立つ八雲先生。てかキリン久しぶり!

この「デジタルネイティブ」というネーミングが少しモヤモヤした。初見では3人VS5人でクリームソーダ側を「デジタルネイティブ」と呼ぶのかと勘違いし、デジタルネイティブといっても2歳しか違わんのでは…?と疑問だったのだがそういうことではなかった。まぁクリームソーダの動画は○ィックトック的なもの*9なので、その場に足を運んで観る舞台よりは「デジタルネイティブ」に刺さる可能性は多いのかもしれないが。

そもそも「デジタルネイティブ世代」という定義自体が諸説あるもののようで、自分の感覚だと幼少期からスマホやインターネット環境が当たり前にある時代=2000年生まれ以降を指してると思ったのだが、そうなるとスタァライトの登場人物みんなデジタルネイティブ世代にあたる気がしていてとてもモヤモヤしてしまった。まぁこのレヴューにおいては世代どうこうはあまり関係なくて、「自分が好きなものしか見ない・嫌いなものは即ブロック」*10という刹那的視聴志向を指して「デジタルネイティブ」という名にしたのかもしれないが、うーんなんかやっぱネーミングが釈然としないんだよね…。動画配信(デジタル)VS舞台演劇(アナログ)って敵対する構図でもないし。

レヴュー「交流」

このレヴューにおける「デジタルネイティブ」というコロスは、仮面をつけてスマホを見ながら立っていて他者とリアルな交流をしない、そんな無機質な存在に映っている。小春たちの呼びかけにも気づかない。そんな相手に3人が正統派パフォーマンスをしてもまるで無反応である。

そんなとき、小春が突然「愛に飢えた狼」となって舞台に現れる*11。次の瞬間には氷雨が「愛を忘れた羊」になり、涼が「強欲な人間」となる。エチュードが始まったのだ。

突然始まったエチュードに「デジタルネイティブ」も反応、スクリーンにたくさんのコメントが流れるが、そのほとんどは辛辣なもの。反応が増えてきたのを見て流れを変えようと涼が大立ち回りを繰り返すが、危険と隣り合わせな激しい殺陣*12に2人も限界寸前。なんとか危険を回避したものの、「デジタルネイティブ」は興味を失い一斉にブロック。

苦戦する3人のもとに現れたレヴュー服の瑠璃。先輩に楯突くスタイルで新たなエチュードを展開すると、「デジタルネイティブ」の反応が急上昇。ここの小春VS瑠璃もカッコいいんだけど、氷雨がレヴューを盛り上げるかのごとくずっと歌っていてめちゃくちゃ耳が幸せだった。途中で氷雨が「デジタルネイティブ」に取り込まれてしまうが、仮面をつけたあとの氷雨の歌唱も魔王然としててカッコよかった…。

レヴュー「アップデート」

そして主題歌「Baby Blue」が流れ出すレヴュー「アップデート」。小春が「青嵐を最新の状態に更新しますか?」というダイアログに「はい」を選択するところが地味にカッコいい。

3人と瑠璃が「デジタルネイティブ」と戦う中で、七八は照明を、音は音響を、和は衣装を、そして計は舞台装置を駆使して4人に協力する。役者も裏方も総合的に学ぶ青嵐ならではのレヴューというか、これまでとはまた違った形のレヴューを見ることができて面白かった。

青にさよなら

本作は「あの頃は大変だったよねぇ…w」という回想で振り返っていくスタイルだったのでラストシーンは卒業式…!Climaxで青嵐とシークフェルトの卒業シーンはあったけど、青嵐の卒業シーンも今回見れてよかった。

Climaxの終盤で氷雨が小春と涼に負けない宣言をしてきたと言っていたが、このシーンは既にそのあとの話なのだろう。「来年こそはドイツに…」という氷雨が和に「自分のいきたい道を選んでも友情は壊れない」と伝えるのはグッとくるものがあった。

そして卒業ソングを歌う一同。おそらくタイトルは「青にさよなら」*13

3人「振り向けば私達には青嵐がある」

八雲先生「ありがとう」

4人で写真撮るくだりも、先生の「ありがとう」で締めるのも良すぎる…!!卒業おめでとう!!

ライブパート

  • 夢のプレリュード(中等部)
  • 舞台少女心得
  • BLUE ANTHEM
  • Remains(中等部)
  • Baby Blue
  • Glittering Stars(カテコ)

青嵐メンバー全員での「舞台少女心得」、間奏の八雲先生のアクロバットもカッコよすぎたし、最後の「さあ飛び立とう」「この大空」を小春→涼・氷雨が歌うのめちゃくちゃよかった…!

まとめ

初見ではモヤモヤする部分もあったが、なかなか面白い舞台だった。クリームソーダも現れたことで各校それぞれ卒業後の"次の世代"がいることになるが、そのへんの展開はどうなるのか気になるところだ。

まぁ卒業したからって小春たちの舞台がもう無いわけじゃないし、またどこかの舞台で出演してくれることを期待している。

▼振り返り配信

*1:Climaxは氷雨、Rebellionは涼

*2:ここでいいぞ!もっとやれ!的な野次を飛ばす小春と氷雨かわいかったw

*3:舞台照明のカラーフィルタ78番が濃い青色だそうで、それが名前の由来ではないかというポストを見かけた。気づいた人すご…www.marumo.co.jpそれを踏まえると、ラストでLED証明採用を提案しても予算がないからと八雲先生に即却下されるくだりもなるほどなとw

*4:青嵐には普通学科、アート学科、ステージ専攻があるらしい。

*5:青嵐BBは序盤はDelight前だし、ラストはClimax後なのでたぶん合ってる…はず。中等部時系列はRegalia→Rebellion→Remains→(中等部舞台第4弾)→Delight→青嵐BBかと。

*6:良子パート「激辛な先輩 一度お見せしたいです」がツボったw

*7:そういやDelightでは聖翔1年生とも戦ってたよね

*8:現に帰り道で、「中等部がどんな子たちでどういう関係性なのか観てないからわからない」と言ってるお客さんを見かけた。

*9:彼女らが言ってた配信サイト名がティック○ックをもじったものだったのでそう判断した

*10:でもこの考え方ってネット処世術としては正しい気もしているのよね。Twitterでクソリプついたときの対処はまさにこれだし。

*11:みんな言ってるけどここのズザーがカッコよくて好き

*12:ここホントにすごくてハラハラした。武器のガキィン!って音も激しかった

*13:Climaxの氷雨ソロも確か同じタイトルだったが、歌詞とかは違う?別の曲に感じた