私はいわゆる「記録魔」「ログ魔」です。
これまでに使い潰したボールペンの本数は数しれず、幼少期から病的なくらい「書き残すこと」に執着していました。以前ほどではないにしろ、今でも割とその傾向は残っている気がします。
私が記録魔になった経緯と、記録方法の変遷について語ってみます。
1995年︰記録魔のはじまり
異常なまでに日々の記録を書き留めるようになったのは1994年12月、11歳での恋がきっかけでした。
きっかけは恋
初恋は4歳でしたが、この時点ではまだ「好き」が抽象的。それに当時は日々の記憶が地続きで残っていたため、記録に残したい思いがそこまで強くはありませんでした。
しかし成長するにつれ勉強や人間関係など色々な要素が入ってきて、何気ない日々の記憶はポロポロ抜け落ちて行くようになりました。元々あまり記憶力に自信がなかった私。大事なことは紙に書き留めておくことで、安心感を得ていました。
残したかった恋と青春
小5のある日突然燃え上がった恋はその傾向を助長させ、決して忘れるまいと彼との会話・エピソードなどを紙につぶさに書き尽くすようになりました。多感な時期だったので、彼とのこと以外にも友達と青春したことや中学受験の悩みなど色々と書いていました。
私と彼は学校内でも有名な事実上のカップルだったのですが、お互いに言葉で想いを伝えられぬまま*1中学生に。私は私立女子校へ進学し、連絡手段もなくそのまま自然消滅となりました。
しかしこのとき身につけた日記癖は中学生になってもそのまま健在で、むしろ悪化していくのでした…。
1996~2001年︰記録そのものへの執着
見たもの・感じたこと全てを保存したい
恋から始まった日記癖は、次第にその目的が変わっていきます。
私の中学・高校生時代は、当時のコギャルブームとは真逆の方向へ突き進んでおりました。既にハマっていたセーラームーンに加えて、V6/及川光博/少女革命ウテナといった数々の「推し」に出会い、ヲタク街道まっしぐらだったのです。
そんなヲタク醸成期には、自分が見たもの・感じたこと全てを忘れたくない気持ちがいっそう強まり、記録そのものに取り憑かれていました。
日記のみならず、雑多な記録をするノート*2もこの頃から登場しています。
進行してゆく「日記病」
日記帳の形式はリング式ノートから1枚単位で持ち運びしやすいルーズリーフへと変わります。学校の休み時間にある程度書いたあと、家で仕上げて分厚いリングファイルに収納する毎日。
他愛もない日常生活をひたすら記録し続けないとどうにも落ち着かない。書かないと逆に気持ち悪い…そんな自分を私は「日記病」と称していました。
また、この頃は「死にたくない」という気持ちが特に強く、「自分が生きた証」を残したい一心だったのも日記病に拍車をかけていた気がします。
2002~2011年︰マイブックとの出会い
大学生になった2002年のある日、たまたま本屋で新潮文庫の「マイブック」と出会いました。
文庫本型の日記帳です。真っ白な1ページが1日分、何を書いても自由な自分だけの本です。
ルーズリーフが肥大化したため、実は高校生あたりから日記帳のスリム化を目指していました。そんな時に出会ったマイブックはまさに私にぴったりの本でした。
「読み返しても楽しい」を目指す
これまでは「書き残すこと」そのものに執着して何でもかんでも書いていたのですが、日記帳サイズのスリム化に伴い「書く内容のスリム化」も考えるようになりました。
マイブックが文庫本形式なこともあり、「読み返しても楽しい」「遡って調べやすい」書き方を模索していました。見た夢の内容やその日の服装を絵で描いたり、アクティビティを独自の記号でマークしたり。
とはいえ、相変わらず文字は米粒に書くレベルの小ささなんですけどね。。1ページに収まらず紙の継ぎ足しをする日もしばしば。
これを通勤通学のバス内で書いていた自分は相当おかしかったと思いますw
2011年~現在︰記録はアナログからデジタルへ
マイブックは10年間続きました。そんなとき、より単純に・時間をかけず簡単に記録ができる方法と出会いました。
twitter.comあいぽんゲトーヽ(゚∀゚*)ノ==3
— 🥩肉🕺💞🎪しゃとーぶりあん❤🧡💛💚💜💙 (@oniku_daisuki) 2011年2月28日
そう、スマホとの出会いです。
ライフログアプリが便利すぎる
スマホは劇的に記録魔の生活を変えました。
2011年6月からMyStatsというライフログアプリを使い始めたのですが、あまりにも簡単にカテゴリ別の活動記録がとれ、必要に応じてコメントも残せるので、2011年後半からマイブックは次第に白紙になっていきました。
MyStats
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翌年には、ストップウォッチ感覚でより簡単に開始/終了が記録できるaTimeLoggerへ乗り換えました。こちらは2019年現在も使い続けています。
aTimeLogger - Time Tracker
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これらの便利なところはログをCSVファイルとしてエクスポートできる点。Googleスプレッドシートにバックアップを貯めることができ、パソコンやスマホでいつでも参照することができるのです。
結婚を機にアナログデータを抹消
やがて、5年間交際していた彼氏(今の旦那)と結婚を前提に同棲することに。
新居に個人の部屋はありません。そこで、これまでの日記帳をどうするか問題が発生しました。
何かに取り憑かれたように書き残した17年間の記録ですが、あくまで個人的に楽しんでいたもの。他人に見られると困る内容も中には含まれています。いくら彼氏でも万が一見られるといろんな意味でマズい…ここでようやく我に返ります。
これらの日記帳は、2012年の引っ越しのタイミングでほぼ全て細断され塵となりました。
日記帳に書かれていたある程度重要な記録はEvernoteなどに転記し、物理的アナログデータはとことん消し去ったのです。長年書いてきた思い入れのある日記帳、全く躊躇いがなかったわけではありません。特にマイブック時代のものは「後から読んでも楽しい」ため、抹消するのがとても辛かった*3です…。
日記病から解放された現在
スマホの登場、Twitter開始、Evernoteやライフログアプリとの出会いなど、手軽にログを残せるようになった今はもう「日記病」ではないと思います(「記録魔」であることは否定しませんがw)。
ライフログアプリの記録は空気を吸うレベルで自然にやっているのでさほど苦ではないし、バックアップデータはGoogleドライブからいつでも見に行ける。結婚して子供が生まれ、仕事家事育児に忙しい生活にはこれで充分でした。
記録の分散
日々の生活記録はライフログアプリで行っていますが、用途によっては他の記録アプリも並行で使っています。たとえば、
- 育児記録︰自分以外の人物に関する記録
- 生理記録︰回数・周期などの記録
- アンガーログ︰瞬間的な感情に対する記録
といったものです。用途が特化したものほど分散して記録する方が管理しやすいです。
そんな私ですが「家計簿」だけはどうしても続かないんですよね…記録魔とはいえジャンルの得意不得意は結構あるのです。。