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ウテミュ黒薔薇編のネタバレ感想︰各キャストについて思いの丈を書き綴る

「ウテミュ」ことミュージカル「少女革命ウテナ~深く綻ぶ黒薔薇の~」が無事に全公演終了しました!!

というわけでネタバレを気にせず感想が書けます!w

今回は主にキャストについての感想を書き連ねていきます。勢いで書いてるのでめっちゃ長いです。

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アクキー「描かれた軌跡~アクリルチャーム~Encore」をフルコンプ

「少女革命ウテナ~深く綻ぶ黒薔薇の~」ネタバレ感想

キャストについて

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総じてアニメから飛び出して来たかのような高い再現性。皆が原作をリスペクトして演じていることが伝わってくる公演でした。

能條愛未 as 天上ウテナ(続)

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能條ウテナの良さは前作の感想でも語ったけど、今作はさらに「無邪気な残酷さ」を纏ってのびのびと演じている印象。殺陣がパワーアップしてて、とても見ごたえあった。

ウテナが御影と出会うシーンで、御影に「正直僕はあなたに惹かれています」と言われて「大胆だな…」と戸惑うくだりが可愛かった。あのシーン、舞台版ではアンシーを探して迷い込むんだけど*1「姫宮ぁー?」って言い方・声が川上さんを彷彿とさせて震えた。

山内優花 as 姫宮アンシー(続)

前作でも思ったけど優花ちゃんのアンシー好き。「どもども~」とかお茶目な側面もあれば、何考えてるかわからない宇宙人ぽさもあってまさに黒薔薇編のアンシーだった。

若葉が髪飾りをするアンシーを見かけた後、西園寺に抱き寄せられるアンシーのイメージが若葉の前に浮かぶんだが、そのときのアンシーが西園寺の方は見ず冷ややかに若葉の方を見ていてゾッとした。

「馬宮」として暗躍していることを示唆する描写もアニメより分かりやすい。馬宮の歌のシーンで時々アンシーが歌っていたり、梢のくだりでアンシーが弾いていたピアノをいつの間にか馬宮が弾いていたりと、2人が度々交差する演出が良かった。

フォルムも良い。何度見ても決闘のときのドレスで歩く姿が美しい。そして剣を抜かれる時・ディオスの力を与える時のあの海老反りも完璧。

鈴木亜里紗 as 桐生七実(続)

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公演開始前の予想で「七実は牛になるのか?」と半信半疑だったけど、牛になりかけてたwww

七実劇場モウ最高!ホント歌上手くて素晴らしいんだよね!しかも「2曲目行くわよ~」って2曲も。1曲目はタイトルまんま「幸せのカウベル」。途中から幸せ絶頂の若葉も割り込んでくるのが楽しい。まさにショータイムって感じ。

曲の途中で「ちょっとそこの女!お芝居なんて観てないで私に跪きなさい!」と言って客席から1人ステージに上げられてたw不意打ちがすごいw

冬芽の代わりに生徒会執行をすることになり「なんか文句あるー!?」と幹・樹璃に凄むシーンで、七実も前作でウテナと決闘したと言う。「世の中には見えてない真実がたくさんあるのよ!」とメタ発言w

毎度ながら、カテコでのお辞儀の深さが印象深い。

樋口裕太 as 薫幹(新)

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前作も然り、さすがに成人男性に久川綾ボイスは難しいよなぁと思ったけど、声の違和感を感じさせないほどに今作の幹は幹だった。

アンシーをみつけて「ひ、姫宮さんっ…///」とちょっと恥ずかしげにするところ可愛いw

ミルクセーキのくだり、お兄ちゃんぽさが出ててなんか好きなんだよね。

田上真里奈 as 薫梢(新)

舞台版では黒薔薇最初のデュエリスト。告白昇降室のくだりで湧き出てくるアンシーへの憎悪がバシバシ伝わる。

ピアノの発表会目前で幹が麻疹にかかり…のくだりも丁寧に描写されていたので分かりやすかった。ほとんどアニメと同じ!

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この台詞好きなんだけどやってくれてよかった。幹と剣をクロスして構えるところもカッコよかった。

立道梨緒奈 as 有栖川樹璃(続)

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ストーリー的にいつも辛そうな樹璃さん…でも相変わらずの美しさに惚れ惚れ。

枝織戦と交差するように、過去の樹璃戦もリフレインしてカッコよかった。剣を2人で平行に構えるのなんか良い。

てか、枝織戦の散り方、舞台オリジナルだけど、なんというか切なすぎやしないか!?樹璃&枝織が好きな私は思わずうわあぁあ…!!となった。

このあたりを詳細に語っているフセッターがあったのでぺたり。

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6/30公演のお見送り会で至近距離から見つめて*2舞い上がってしまった。

朝倉ふゆな as 高槻枝織(新)

ビジュアルと第一声を聞いて枝織だ!と思った。あの独特な甘ったるい声が完全再現されて度肝を抜かれた。「樹璃さん…」とかホント凄い。

アニメでもあった、枝織が「彼」と2人で樹璃の目を覆い隠してキスするシーン。あらためて見てもなんともいえない構図…。

樹璃が池*3に投げ捨てたペンダントを、馬宮の仕業で手にしてしまった枝織。中身を見たときの驚愕と困惑に満ちた表情も凄かったけど、そこから告白昇降室での豹変ぶりも最高だった。

「私が勝った!」と優越感に浸り、「どうしましょう…お友達の秘密を知ってこんなに嬉しくてたまらないなんて…」と得意げになって、でも「……ダメっっ!!!」と困惑する…あのくだり、舞台でも暗転して枝織の声だけが響くんだけど、ゾクゾクしたなぁ。

次回作(鳳暁生編)もあったら是非ともお願いしたい…瑠璃色回に今から期待が膨らむ。

吉澤翼 as 西園寺莢一(新)

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西園寺はやっぱ愛すべきワカメだなぁと再認識w

「若葉くんっ…!」の言い方、若葉の部屋にウテナが訪ねてきたときの慌てぶり、「悪霊退散!」される直前にかますボケ(ここ毎回アドリブだったっぽい)、ウテナ去った後にカッコつけて登場するところとか、薄っぺらさが出ててよかった(褒め言葉)。

あと、若葉が黒薔薇を刺されて絶叫(ここめっちゃ凄い)している横で、復学に向けて呑気に身支度してるところも残酷なくらい対照的で…。

竹内夢 as 篠原若葉(続)

もうね、夢ちゃん期待以上のお仕事なさる。個人的にMVPを送るなら間違いなく若葉に送りたい(何様だw)。

「若葉繁れる」をこんなにも丁寧にやってくれて嬉しかった。若葉と西園寺のエピソードは序盤からちょこちょこ挟まれ、七実劇場が終わったあたりから本線に入っていく。

幸せ絶頂から絶望のどん底へ、若葉の嗚咽混じりの絶叫はこっちまで辛くなるほどだった…。西園寺から半ば強引に心の剣をむしり取るところもアニメと同じ。

若葉戦をこうして舞台で観れるなんて感激だった。この名台詞ももちろん熱演。

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そして舞台オリジナルの、決闘から数日後にいつもの若葉に復活するところもよかった。ウテナ・アンシー・若葉の歌に癒される一方で、「明日は日曜日~」と歌うあたりからアンシーだけ暁生の元へいち早く行ってしまうのがあああ…と思ったw

若葉の部屋にウテナが訪ねてくるシーンの慌てぶりが面白い。7/6ソワレでは「う、うたのお姉さんの練習してたの~~~!!」ってソレ完全に中の人ネタじゃんwww

吉岡佑 as 鳳暁生(新)

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2.5次元で再現できる体型なんだね暁生って…

一見優しいお兄さんであり、ウテナのよき相談相手に見えるけど、裏では色々やらかしている怪しい雰囲気が出ていてよかった。

アニメのストーリー知ってるからってのもあるけど、「おいで、アンシー…」ってアダルティな声聞くだけでもうあわわ、ってなりますわw

もうこのまま鳳暁生編もやっちゃってください!ボンネット乗ってくれw

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今回の、時子と暁生がシルエットで絡む演出だけでもうドキドキだったんだからね!

こんどうようぢ as 千唾馬宮(新)

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オフショットは笑顔が柔らかいけど、舞台上では仄暗い雰囲気がまさに馬宮って感じだった。まぁそもそも笑わないキャラだしな…。

ターゲットに黒薔薇を刺す演出、アニメだと最初の香苗しか描写がないけど、舞台では毎回やるのが儀式っぽくてよかった。こんどうさんTwitterで「薔薇突き刺してごめんね」って言ってる*4のが可愛いw

7/6ソワレのカテコで女子たちと手をつないで出てきてめっちゃ和んだw

徳山秀典 as 御影草時(新)

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(↑すごく貴重な2Shotだよねこれ…7/4公演のアフタートーク行きたかった。。)

徳山さんは今作からのキャストで唯一名前だけ知っていたが、役者としての彼を観るのは初めてだった。

いや、もうめっちゃ御影じゃん…私実はそこまで御影推しではなかったんだけど、舞台観て御影がますます好きになった。根室教授の回想シーンで眼鏡かけるんだけど、それがまた美しい…

御影戦はさすがの迫力で、御影の剣さばきが特によかった。そして何と言っても御影戦中盤から流れ出す「ワタシ空想生命体」の生歌に鳥肌。「絶対運命黙示録」以外はアニメ曲やらないと思ってたから、初回観劇時はとてもびっくりした。

クライマックスの種明かし部分もアニメに忠実ですごくよかった。火事のシーンは序盤から何度かリフレインするんだけど、最後の最後で真相が判明するあのくだりはせつないな…ようやく思い出して呟くこの台詞。

「馬宮、久しぶりだね。君を見たのは何十年ぶりだろう…」

御影はもうこの先のストーリーには登場しないキャラだけど、圧倒的存在感を見せつけてくれて素晴らしかった。

熊田愛里 as 影絵少女(続)

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狂言回しぶり、アニメの影絵少女そのものなんだよね。今回も開演前の前説やってたけど、あっという間にウテナの世界に引き込む不思議な魅力がある。

ロボットのくだりは御影の虚しさを象徴していてせつなくなった…。

影絵少女に加えてアンサンブルもやっていて、体力凄いなと。

アンサンブル(仲田祥司/多田滉/後藤光葵/吉田瑞貴)

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前作同様プロジェクションマッピング的な演出はなく、影絵と小道具とアンサンブルによって舞台装置ができていた。牛の柵まで人間で表現するのねw

モブ生徒以外の印象的な役、例えば幹にセクハラする男教師(後藤光葵)。過度なスキンシップや尻の触り方が非常にいやらしい。梢じゃなくてもムカつくわw

そしてディオス(仲田祥司)。のっけからダンスで魅了される。舞台のディオスはアンサンブル同様に白黒の衣装でマントがある。色をつけなかったのはある種見えない存在だからだろうか。

そして千唾時子(吉田瑞貴)。馬宮の姉であり、御影の人生を変えてしまった女性。序盤で時子とウテナがくるくると交差するの好き。アニメ版の「現在の時子」は出てこなかったけど、出番多いから存在感すごかった。

構成・演出について

アニメの黒薔薇編をぎゅぎゅっと濃縮して、舞台としてドラマチックに描いた見事な構成だったと思う。前作の振り返りシーンもあるので今作から観た人でも分かりやすいのではなかろうか。

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私は2回鑑賞したが、まだまだ気づけてない仕掛けがたくさんあったことと思う。

会場について

前作のCBGKシブゲキ!!(242人)からシアターGロッソ(765人)に変わって収容人数がグッと増えた。そのせいか前作のような落選祭りにはならなくてよかった。

ヒーローショー用の会場だからか、前の席の人の頭はほとんど気にならず鑑賞できてよかったが、椅子が硬めで2時間15分休憩なしでずっと座ってると尻が痛くなった。。

11月20日 BD&DVD発売!


【11/20発売】ミュージカル「少女革命ウテナ ~深く綻ぶ黒薔薇の~」BD&DVD発売90秒CM

*1:アニメ版ではチュチュを探している

*2:梨緒奈さんに至近距離で視認されたのは、セーラームーンスーパーライブの終演後撮影会(たまたま当選)、少女革命ウテナ~白き薔薇のつぼみ~Blu-ray発売記念イベントのお見送り会に続いて3回目。

*3:観客席が池に見立てられている。

*4:

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