3歳児クラスになった次女は最近、自分で歩いて登園している。
そのため、私がベビーカーや抱っこで早足で歩いていたときに比べ、少なくとも2倍以上の時間*1がかかるようになった。
始業時間に間に合うかハラハラする私の横では、歌いながら楽しそうに歩く次女の姿。時々立ち止まっては、傍らの草花を見て言う。
「このお花なぁに?」
「これは…なんだろう。ごめんわからないや」
「これなんて名前?」
「うーん…わからないなぁ。。」
道端の草花の名前を訊かれる度に「わからない」を連呼してしまうのがもどかしい。せっかく興味を持っているのに、何も答えてあげられない。紫陽花とかたんぽぽとか、そういうメジャーなものしかわからない。
なんとか保育園に預け、とうとう始業に間に合わないことが確定し、時間休を取ってゆっくり家に向かう。いつもは時間に追われ早足で通り過ぎてしまう道端に目をやると、いろんな草花が咲いていることに気づく。
そこで、Googleレンズを使って次女が気にしていた草花たちの名前を調べてみることにした。
Googleレンズによると「ヒメツルソバ」に似ている。「ポリゴナム」とも言うらしい。
これはGoogleレンズで複数候補が出てきて、イマイチ決め手に欠けた。カスミソウの1種なのか?
「ゼラニウム」が似ていた。名前は聞いたことがあったがどんな花かは知らなかった。葉の形も似てるのでたぶんゼラニウムかな?
次女の目線で視界に入る小さな花が気になるようだ。
これもGoogleレンズで複数候補が出ていてよくわからなかった。「ヒルザキツキミソウ」「ユウゲショウ」というのが近いような気もするが…
「ヒナキキョウソウ」がヒットした。てっぺんに1つの花をつけ、残りは閉鎖花となるのが特徴らしく、外見がまさにこれと一致している。
これをGoogleレンズで調べると「孔朔果」の説明ページがヒットした。
「芥子坊主」で検索すると似た感じの写真も出てくる。色々調べてみて、これはおそらく「ナガミヒナゲシ」なのかなと思った。
ナガミヒナゲシは外来種で、今では日本全国に生息している。繁殖力が強く周囲の生態系に悪影響を及ぼすため、駆除を呼びかける自治体もあるそうだ。
こうして、今まで気にも留めなかった草花のことを調べてみた。Googleレンズは完璧とまでは言わないが、たぶんこれじゃね?くらいの精度で候補を出してくるのですごいなと思った。
実は長女が幼いときにも、同じように道端の草花の名前がわからずもどかしい思いをしていた*2。しかし成長した今はもう、滅多にそういう場面に遭遇しなくなってしまった。
次女もまた、そのうち気にも留めなくなってしまうかもしれない。こうして自分の足でゆっくり歩みながら小さな花たちの名前を知りたがっていたこと、思い出として記憶にとどめていたい。