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ヲタクなワーママのゆるゆる雑記ブログ

"森田剛"らしいファンミーティングだったな、とあらためて

森田剛ファンミーティング第三部を配信で見た感想、前の記事に追記しようかと思ったけど、やっぱ別記事で書くことにした。

▼現地で見た第一部の感想はこちら

www.yururito.net

一人芝居

配信だといきなり一人芝居から始まるのね。舞台上でひたすら盆栽と塑像が作られる静寂の時間は、現地ならではの体験か。

忘れちまえ てめぇは臆病者なカタツムリ 殻には何もありゃしない

忘れちまえ 足が鈍くても 誰も追いかけて来やしないさ

忘れちまえ 私は空っぽなカタツムリ 閉じこもってもう 楽になっていいんだよ

意味深だけど聞き心地のよい女性の歌。

忘れちまえ 忘れちまえ

あらためてこの一人芝居、配信なので繰り返し見て、上手く言えないのだがなんか日本文学的というか素朴な美しさを感じた。

初見ではわからなかったが、冒頭のラジカセから聞こえてくる声*1は病み伏せる亡き妻の生前の声なのかな…と。

貴女に先立たれたら辛いから、いっそ食べてしまいたい…まだ元気だったときに冗談めいて言った言葉を噛みしめる主人公。この短いやりとりでも、主人公と妻は深い愛で結ばれていたのだろうと感じる。

「冷たい石の中より 少しでも貴方の中で溶けたほうが温かいと思う

そして私のことを忘れることなんてできないのよ」

繰り返される「忘れちまえ 忘れちまえ」は自分に言い聞かせているのか?臆病者な自分をカタツムリに例えて、その殻から抜け出そうとしているのだろうか?決して忘れることはできないものの、そこに固執するまいと足掻いているのか?解釈は色々ありそうな一幕だった。

素の剛くんへ

一人芝居が終わって「ありがとうございました」と言ったあとのふっとした表情、これ私の好きな剛くんだなぁとふと。役の入ってない素の剛くん、最近あまり見れてなかったからなんかホッとした。

冒頭挨拶。今日を迎えるまでに胃が痛くなり、頭も痛くなってたようでw初めてのファンミだもんね…こっちもずーっとドキドキしてたよw

質問コーナー

質問コーナーは配信に残ってしまうから第三部の人たちさぞや緊張しただろうね…配信だと壇上に上がるファンの姿は極力映らないように配慮されていた。

質問はだいたいこんな感じ。

  • 悪い役が好きだが、自身はどんな役が好きか?
  • ファンネームをつけるなら?
  • ファンミーティングをやろうと思った理由
  • 2個めのアガベを買おうとしているので名付けてほしい*2
  • 男性から評価されることについて
  • V6メンバーと共演するなら?
  • 一番好きなV6の曲は?

みんな子供の頃から長年ファンです、という方ばかりで親近感。第一部でも言ってたけど、みんな年を重ねてきたんだなぁ…と。そしてこんな近くで剛くんと対面するなんてまず無いから、目前にして興奮を抑えられない様子がこちらにも伝わってくる。なんか「はじめての生V6」*3思い出すわぁ…w

距離感を大事に

その中で出た、ファンと剛くんとの距離感の話にはハッとさせられた。

人生において、好きという気持ちに依存しすぎると危うくなる。依存していると自覚しつつ応援することは素敵だが、気づかないでいると危ない。だからそういう距離感を大事にしていきたい。といったニュアンス。

私も気になっていた、「どうしてファンミをしようと思ったのか?」という質問。これには直接話すことの意味は大きい、と語っていた。簡単に情報が手に入り、承認欲求が溢れる現代の風潮に懸念を示しつつ、ファンに向けて「表現したい」という気持ちを直接伝えたかったのだという。なんかすごく剛くんらしいブレなさを感じた。

名前をつけないこと

「名前をつけてほしい」系の質問もちらほらあったのだが、剛くんはあまり積極的にはつけようとしなかった。

植物に名前をつけると気持ちが入ってしまうからつけない方がいい、と言う剛くん自身もアガベに名前はつけていない。でもとても愛着をもっていることは他のコーナーでひしひし伝わったし、名前がないから愛されてないということでは決してないよなぁと思った。

それはファンネームのことにも繋がるけど、V6ファンには「ティアラ」「eighter」みたいな明確なファンネームがない。V6自体も好きに呼べばいいんじゃない?というスタンスでいたし、我々も特にそれで不都合はなかった。

剛くんのファンネームについても「何でもいい」と明言を避けていたけど、植物の名付けと同じでファンを十把一絡げにラベリングしたくないのかもな…と思った。

名前を言わないこと

あと、第三部ではV6関連の質問も出た。剛くんのファンミなのにV6の話題を出すのはどうなのか?という反応もネットで見かけたけど(確かにそう思うけど)、子供の頃からずっとV6に支えられてきたファンにとっては解散してもなおV6が好きなことに変わりはないし、V6が大好きだったからそう質問したんだと思う。それに剛くんも多少想定はしていたのではないだろうか。

どう返してくるだろう…と少しヒヤヒヤしたが、剛くんの答はハッキリしていた。

こういうところで誰かの名前を出すのは好きじゃない。逆の立場でも嫌だ。それぞれの道を歩んでいるから邪魔をしたくない。

過去の作品はずっと生きるものだし、皆の中で生きる力になるのは嬉しいこと。それは大事にしてほしい。でも今の俺が答えることではない。

いやほんと芯がブレてなくて信頼できる…

第一部での「芝居をやると決めたから、歌とダンスに区切りをつけた」話にも通じるけど、V6を出る決意は並大抵のものではなかったのだろう。だから解散発表からラストライブまで、全力で駆け抜けた剛くんの歌とダンスはとにかく神がかっていたのかもしれない。

好きなもの紹介

黒子の正体が第三部で判明。「ちっぴと、osrinです」osrinさんいたwwwまさかの黒子とは…

ちっぴさん、まこっちゃんのストーリーズで名前見たような…どんな方なのだろう?

アガベとメダカ

推しアガベ5鉢の紹介、第一部とはまた違った角度から説明してるのが良い。てか、植物屋さんの家にまで行って交渉する行動力すごいね…。

メダカもメダカで「どうなのよこれ!いやぁ〜いいよね!この黒!これ綺麗でしょう…」と興奮気味に見せてくれるの可愛いのなんのって。メダカフェスってあるんだ!

メダカ屋に転売ヤーだと思われて警戒され、突っぱねられても逆に燃えるそうで、メダカ愛をもってわかりあえたときの嬉しさを語っていた剛くん控えめにいって面白すぎ…w

「(人間色々)考えがちだけど、何も考えないで一つのものをじーっと見てられる時間が癒しになる」と言ってメダカ飼育をオススメしてくる推しが今までいただろうかw

好きなもので触れ合える

アガベやメダカの話に続けて「人と好きなもので触れ合えるのはいい気分です」と剛くん。

このイベントもまた、好きなものが同じ人(剛くんファン)同士で集まってるので嬉しい、とも言っていた。いやほんと楽しいです!!

しかもなんとMOSSロゴ入のメダカ鉢(試作品)まで作ってるそうで!推しからのメダカ推しがすごい。

メンバー紹介もちょっと長めに会話してくれてた。盆栽も気づいたら始めてたそうで、芸術家ってホント面白いなぁって。まこっちゃんの作品も各回全部違うのね。すごいな…。

映像作品「又鬼」

上映前、題字をその場で筆で書くも「…失敗です」ってw確かにちょっと「又兎」に見えるかもww

三途の川描写

で、あらためて見たこの映像。初見では気づいてなかった「一文銭を6枚拾う主人公」「喪服」「"此岸"と書かれた船着き場」「積み上げた石を蹴り崩される人」などなど、「死」のモチーフが散りばめられていた。初見でもなんとなく主人公は最後死んだのかなぁ…と思ってたけど、明確な"三途の川"描写だったのね。

六文を受け取ったあと、上着を脱ぐよう促すおばさん*4も、調べたらどうやら"奪衣婆"がモチーフのようだ。

ja.m.wikipedia.org

夢心地だ…

マタギとして年の離れた弟*5と暮らす主人公が、ある日亡き妻の「髪」を纏った異形と出会ってじわじわと狂っていき、ついには三途の川を渡ってしまう。

弟に生前の兄嫁のことを訊かれて、髪を触ったとき夢心地になると話すさまが既に陶酔しきっているのだが、異形を見てからはどんどんとのめり込むようになる。足元に落ちている一文銭をひとつ、ふたつと拾いながら進んでいった先が三途の川なのがもうね…

必死に兄を追いかけてきた弟、船に乗っている異形を撃とうとして撃つのをやめた、あの躊躇いが絶妙だった。う〜ん上手く言えないんだけど、世界観がすごくよかった。これMOSS chで公開されないんですかね…?1回きりは勿体ないよ…

まとめ

返す返す、これは森田剛にしかできないファンミーティングだなと思った。

冒頭の一人芝居もラストの映像作品も、俺はこの芝居の世界で生きていくんだという強い決意表明にも思えたし、これからの剛くんをもっと見ていきたいとあらためて感じるのだった。

*1:剛くんが演じている

*2:1個目が「ごうまる」と聞いて少ししてから「…ごうまる?!」って聞き返してるの面白かったw

*3:「Viva Viva V6」初期のコーナー。ファンが好きなメンバーと至近距離で対面したときと、残り5人と対面したときの心拍数を競い合うというしょーもない企画。

*4:キャストクレジットによると藤井京子(みやこ)さんという方だった。独特な存在感だった。kira-boshi.com

*5:ダンサーの高村月さんという方が演じている。www.instagram.com