前回の続き、オールスターズに新しい試みを取り入れ、やがて3世代方式へ移行した2015年「Go!プリンセスプリキュア」から2018年「HUGっと!プリキュア」の映画感想です。
Go!プリンセスプリキュア
映画 プリキュアオールスターズ 春のカーニバル♪
公開日 | 2015年3月14日 |
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監督 | 志水淳児 |
ゲスト声優 | オリエンタルラジオ、モーニング娘。'15 |
キャッチコピー | 「新しいプリキュアオールスターズが、はじまる! 40人の想いがひとつに! 歌とダンスで奇跡をおこす!」 |
公式サイト | https://www.toei-anim.co.jp/movie/2016_allstars_precure/ |
興行収入 | 6億円 |
プリキュア版Mステ?どうしてこうなった
オールスターズ映画も7作目。様々な力を結集していろんな敵と立ち向かうDXシリーズ、ゲストキャラクターを皆でサポートしていくNewStageシリーズときて、次なる展開はというと…歌??
バトル要素が終盤までほとんど無く、大半が歌とダンスのショータイムとなっている本作。一応ストーリーはあるものの、オールスターズ映画に何を求めているかによって賛否両論分かれそうな作品でした。。
本作の主題歌「イマココカラ」や歴代プリキュアの主題歌とか、歌自体は良いんですが…別にMステを見たかったわけじゃないんだよなぁ。
開始55分後(残り15分だぞ!)にようやくバトルが始まるも、ラストの盛り上がりもイマイチ*1で、そして極めつけは謎の実写エンディング。ねぇこれ何…?観終わったあとしばらく頭を抱えてしまいました。。
まぁ、各プリキュアシリーズの名場面&後日談的な映像があったのはよかったですが。映画じゃなくてMV集だと思って観ればまだダメージは少ないかもしれません…
映画 Go!プリンセスプリキュア Go!Go!!豪華3本立て!!!
公開日 | 2015年10月31日 |
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監督 | 貝澤幸男/座古明史/宮本浩史 |
ゲスト声優 | 花澤香菜、上垣ひなた、諏訪部順一 |
キャッチコピー | 「ハロウィン・パーティでごきげんよう! みんなの希望の力で、開け!夢への扉!!」 |
公式サイト | https://www.toei-anim.co.jp/movie/2015_princess_precure/ |
興行収入 | 5億6000万円 |
見勝手な理由で一国がめちゃくちゃに
初の3本立て映画。ドキプリ・ハピチャと共に上映会イベントで観たときは50分長編「パンプキン王国のたからもの」に物足りなさを感じたのですが、YouTubeであらためて観ると2周目だからか割と楽しめました。(春映画に比べたらかなりマシだったからか。。)子供の集中力のことを考えると、3本立てで70分はちょうどいいのかも…
しかし冷静に考えてみても、プリキュアを自分のコレクションに入れたいがために全然関係ないパンプキン王国を乗っ取り、かぼちゃの妖精たちに過酷な労働を強いるとか、ウォープもなかなかに酷い敵ですね。。
スピード感のある20分中編「プリキュアとレフィのワンダーナイト」もなかなか面白かったです。レフィが歌う「HappyHappening♪」が可愛くて好きです。
魔法つかいプリキュア!
映画 プリキュアオールスターズ みんなで歌う♪奇跡の魔法!
公開日 | 2016年3月19日 |
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監督 | 土田豊 |
ゲスト声優 | 新妻聖子、山本耕史 |
キャッチコピー | 「想いはきっと、心にとどく!! 史上最大44人のバトルミュージカル!!」 |
公式サイト | https://www.toei-anim.co.jp/movie/2016_allstars_precure/ |
興行収入 | 6億4000万円 |
歌〜は〜魔法〜(伏線回収)
前作の春映画同様「歌」を主軸においた作品ですが、前作よりもミュージカル要素が強くオリジナル曲の数も多くなっています。
秘薬を完成させるため「プリキュアの涙」を狙うソルシエールとトラウーマがミラクルとマジカルを離れ離れにしてしまい、それぞれ先輩プリキュアの助けを借りながら心身ともに強くなっていき、決戦を迎えるというオールスターズ王道展開。
後半で敵のソルシエールが「プリキュアの涙」を求めた理由が判明。憎しみを顕にしたり、ミラクルたちの説得に戸惑ったりと揺れ動く感情を見事に表現しており、さすがミュージカル女優さんだなぁと思いました。
本作でスーパープリキュア化したミラクルとマジカルは、私の大好きなアレキサンドライトスタイルとも異なる強化フォームなのですが、なかなかに強そうでカッコよかったです。
映画 魔法つかいプリキュア! 奇跡の変身!キュアモフルン!
公開日 | 2016年10月29日 |
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監督 | 田中裕太 |
ゲスト声優 | 浪川大輔 |
キャッチコピー | 「一緒にいたいモフ♥その願いが100年に一度の奇跡をおこす!」 |
公式サイト | https://www.toei-anim.co.jp/movie/2016_mahou_precure/ |
興行収入 | 6億7000万円 |
モフモフモフルン!キュアモフルン!
舞台は魔法界のイベント「大魔法フェスティバル」。100年に一度、いかなる願いも叶えてくれる「願いの石」はモフルンを選びますが、当のモフルンは自身の願いを持っておらず回答保留に。その矢先、魔法使い消滅を目論むダークマターが襲来し、モフルンが連れ去られてしまいます。
ミラクルとマジカルはモフルンと共に手を取り合わないと変身できないため、連れ去られて以降は生身で奔走することに。唯一単独で変身できるフェリーチェが戦闘を援護し、ついにみらいはモフルンと再会。そして石の力で奇跡の変身、キュアモフルンが誕生します。
キュアモフルンの高い戦闘能力、フォームチェンジにも適応するなど3人に引けをとらない戦闘シーンは観てて面白かったです。挿入歌「キラメク誓い」もテンションが上がります。
ダークマターは孤独と哀しさをはらんだ敵ですね…。普通の熊からも、魔法界の住人からも異質扱いされて、すっかり心が冷えきってしまったのでしょう。自分に偏見を持たず接してくれたモフルンに情が移ったのもうなずけます。
キラキラ☆プリキュアアラモード
映画 プリキュアドリームスターズ!
公開日 | 2017年3月18日 |
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監督 | 宮本浩史 |
ゲスト声優 | 阿澄佳奈、木村佳乃、山里亮太、ライス |
キャッチコピー | 「さあ、一緒にいくよ!トビラをぬけてフシギな世界へ―3つの勇気で守ってみせる!」 |
公式サイト | https://www.toei-anim.co.jp/movie/2017_dreamstars_precure/ |
興行収入 | 7億円 |
ドリスタ以降は全て映画館で長女と鑑賞済ですが、あらためてYouTubeで観返していました。
和モチーフ、3世代でめっちゃプリキュア
今作から直近3代のプリキュアのみが登場するようになります。新人(プリアラ)を先輩たち(ゴープリ、まほプリ)が支える構図。歴代プリキュアがだんだんと増えてきたので、この3代に絞る方式はなかなか観やすいと思いました。
そして今作は桜、鳥居、金魚、狐、折り紙、狛犬、烏天狗など「和」のモチーフが見られるのが特徴的。サクラたちのいる「桜が原」におけるCGの美麗さも見所の1つです。「めっちゃプリキュア〜♪」とキャッチーな主題歌もインパクト大です。
身を呈して烏天狗から自分を逃してくれた友達の狐・シズクを助けるために、サクラは3枚の札に書かれたスイーツ・宝石・鍵を手がかりにプリアラ・まほプリ・ゴープリの面々と出会っていきます。サクラが扉を介して異世界を渡り歩ける設定なのが上手いですね。それにより「スクリーンの前」というメタ的な場所にも違和感なく登場することができます。
回想シーンを見る限り、サクラもシズクもお互い特殊能力持ち故の孤独を感じていたのかなぁと思います。烏天狗は酷い奴ですが、独特のノリと少々間抜けなのが憎めない(山里さんの声がこれまたピッタリw)。
映画 キラキラ☆プリキュアアラモード パリッと!想い出のミルフィーユ!
公開日 | 2017年10月28日 |
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監督 | 土田豊 |
ゲスト声優 | 尾上松也、悠木碧 |
キャッチコピー | 「街(パリ)がスイーツになっちゃった!?重なり合うみんなの想いが、奇跡を起こす!」 「天才パティシエ誕生のヒ・ミ・ツを大公開!」 |
公式サイト | https://www.toei-anim.co.jp/movie/2017_kirakira_precure/ |
興行収入 | 8億円 |
あ〜面白かった!と思える良作
ドキプリ秋映画が「泣けるプリキュア映画」としたらこちらは「笑えるプリキュア映画」。追加プリキュアのキュアパルフェを実質的主人公に据え、ギャグ要素多めながらもしっかりと魅せるなかなか満足度の高い作品でした。
スイーツコンテストに出場する6人がパリ滞在中に怪物が出現。戦いの最中にパルフェは敵の攻撃を受け弱体化。スイーツ作りの腕は鈍るわ、プリキュアに変身しても不完全状態になるわで散々な中、シエルはかつての師匠・ジャン=ピエールと再会します。
中盤、クックによって5人のアニマルモチーフが弱体化する方向に変化(ウサギ→亀など)し苦戦を強いられますが、特性が変わったことを上手く利用して場をしのいだのが面白かったです(マカロンは我が道を行く感じでブレないけどw)。
クックが消えるときに生前の記憶が過ったのか、「ジャン…」と呟き僅かに笑みを浮かべていったのが印象的でした。
サプライズだったのはまほプリのカメオ出演。秋映画に他シリーズのプリキュアが出るのは本作が初めてで、しかもチョイ役どころか弱体化したプリアラメンバーを助けるという重要な役回りでした。まほプリ春映画〜スタプリ春映画まで連続7回映画出演したまほプリ、恐るべし…
HUGっと!プリキュア
映画 プリキュアスーパースターズ!
公開日 | 2018年3月17日 |
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監督 | 池田洋子 |
ゲスト声優 | 北村一輝、小野賢章 |
キャッチコピー | 「すべてはあの日の“約束”を守るため!!」 「この春、12人のスーパーパワーが奇跡をおこす!」 |
公式サイト | https://www.toei-anim.co.jp/movie/2018_superstars_precure/ |
興行収入 | 8億4000万円 |
「また明日…」果たせなかった約束
前作同様3代出演方式で、まほプリ・プリアラ・ハグプリが登場。「和」「桜(ピンク)」な前作と対照的に「洋」「クローバー(グリーン)」なイメージです。
はなたちの前に現れた敵、ウソバーッカ。すぐ嘘をつきふざけた態度をとり、その隙をついてプリキュアを次々と襲撃。変身アイテムも石化され、残されたみらい・いちか・はなの3人で仲間の奪還を目指します。
その昔、ダブリンに旅行に来ていたはなは両親とはぐれてしまい、迷い込んだ六角形の館。扉を抜けると不思議な少年・クローバーと出会います。クローバーとある約束を交わすはなですが、両親と再会できて以降二度とあの場所へ行くことができなくなってしまいました。今回の事件の発端はここで、いやもうこれ誰も悪くないしどうしようもないじゃん…と思いつつも、はながクローバーに謝るシーンは過去と現在が交錯するような演出が綺麗でした。
それにリコとことはが連れ去られる刹那、みらいがリコとアイコンタクトを取って行動に出るシーンは一瞬ながら2人の結びつきの強さが垣間見えますし、ことははあの状況下でもイチゴメロンパンを使って解決に導くし、あらためてまほプリ凄いな…と思います。
あとは頭にミラクルライト乗せて応援しているハリーがなんかシュールでしたwまぁあの絵自体がシュールなんだけどもw
映画HUGっと!プリキュア♡ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ
公開日 | 2018年10月27日 |
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監督 | 宮本浩史 |
ゲスト声優 | 宮野真守、山本美月 |
キャッチコピー | 「あなたとの想い出、私たちはずっと忘れない―!」 「ありがとう15周年!シリーズ史上最高55人!みんなの思いが未来をひらく!」 |
公式サイト | https://www.toei-anim.co.jp/movie/2018_hug_precure/ |
興行収入 | 11億5000万円 |
今回のYouTube配信対象外ですが、以前映画館で鑑賞した際の感想記事を載せておきます。
ミラクルリープが再延期…
「映画プリキュアミラクルリープ」が3/20公開から5/16公開に延びたあと、この歴代映画の配信が始まりました。
5/15で配信終了し翌日にいよいよ公開!となるはずだったのですが、コロナの状況はよくならず、再度の公開延期となってしまいました。。現時点では公開日未定となっています。
春映画がいまだ公開できず、TV本編も12話で止まってしまい、GW恒例のヒーローライブスペシャルも中止になり、ヒープリが充分に満喫できず悲しいです…。
現実のビョーゲンズが手ごわすぎます。。どうか早く収束を…
*1:なんか合体技放つときのフローラ以外のプリキュアの表情が放心状態に見えたのは気のせいか…?