「すくすく!子育てエンジニアMeetup #2」、とても有意義な時間でした!
記憶が新しいうちに、参加レポートをまとめます。
参加のきっかけ
家庭や育児にまつわる困りごとをテクノロジーで解決するTipsを共有しよう、というコンセプトに惹かれました。
育児の渦中にいるエンジニアたちは、どんなところに問題を感じて、どういう工夫を凝らしているのか?という点に興味があり、ぜひ話を聞いてみたいなと思って参加をしました。
第1回*1は残念ながらお迎えの都合で参加できなかったのですが、今回参加できて本当によかったです。
イベント概要
通常より早い時間設定
平日開催の勉強会はだいたい終業後+移動時間を加味して19時開始が多いですが、このイベントは17時開場→19時過ぎには解散という早めの時間設定になっています。
そのため、時間休を取って1時間早く退勤しました。
ノンアルコール、食事なし
ピザや寿司、アルコールなどは一切ありません。
ちょっとしたお菓子と健康的なお茶、そして子供へのお土産になりそうなお菓子の詰め合わせ*2がありましたw
早く家に帰って家でごはんを食べましょう、ということらしいです。
参加者の男女比
30人近くいましたが、9割方男性でした。女性は私含めて3人程度。
発表者は全員男性でした。
今回子連れはNGでしたが、ゆくゆくは子連れOKにしていきたいと主催の方が仰っていました。
発表内容
発表は6名、10分枠でした。
挨拶&スポンサーセッション
今回素敵な会場を提供いただいたRMPさんの挨拶です。
リクルートマーケティングパートナーズ(RMP)紹介
- 婚活~育児~教育などライフイベントに寄り添うサービスをめざす(ゼクシィ、スタディサプリ等)
- 働き方:全社員リモートワーク可、フルフレックス、サテライトオフィス
- 制度:海外留学*3、ステップ休暇、キャリアアップ支援金
発表枠(1):tebasakiさん:育児 × 在宅勤務のTips
1歳児パパのtebasakiさんによる在宅勤務Tipsです。
「パパは授乳以外は全部できる!」とし、どのように育児と仕事をやりくりしていくかをお話しされていました。
中でも「リビングと仕事部屋を離す」「コアタイムを設ける」など、メリハリをつけるためのコツは聴いていてなるほどなと思いました。
「家族看護のときは仕事しない」など、家族への労りも垣間見える発表でした。
発表枠(2):tamadonさん:子育てエンジニアを支える技術
続いては0歳児パパのtamadonさん。
エンジニアが好きなもの「非同期処理」「自動化」ということで、生活のあれこれを自動化しているお話です。たくさんの便利なアプリや家電などの情報が得られてとても面白かったです。
AmazonPrimePhotosは初めて知りました。一眼レフの写真も無劣化で保存できるとのこと。
NatureRemoで赤外線式家電のリモコンを管理できる仕組みも興味深いです。子供にリモコン失くされても大丈夫ですし、GoogleHomeと連携して声で制御できるのは便利そう。
情報インプットはOvercast、Voicyなど音で仕入れるのはいいかもと思いました。
発表枠(3):tknzkさん:子育てをはじめて2.5年の振り返り ~テクノロジーと創意工夫で家庭と子育てをハックしたい~
tknzkさんはエンジニアとWebディレクターの夫婦。2歳児のパパです。
双方の両親は遠方だったり事業をしていたりなので、手は借りられません。
そこでちょっとしたストレスは機械と金で解決しよう!という取り組みのお話でした。
こちらもVUI*4のGoogleHomeが大活躍。娘さんも「おーけーぐるぐる」と言うそうで可愛らしいですw
まもなく第二子デプロイなので、育児ログをもっと手軽に取れる工夫をしたいとのこと。tamadonさんの発表にもうんちログがありましたが、育児ログの工夫は課題ですよね。
相方さんの連載記事も面白そうなので読んでみます。 realestate.yahoo.co.jp
発表枠(4):kohei_tabataさん:動線改善で家庭内のストレスを軽減した話
休憩を挟み、後半はkohei_tabataさんの発表から。
前回の発表*5同様、家庭をプロジェクトとして運営するお話です。
家事のストレスは「動線の無駄」「曖昧な仕様・ステータス」にあるとし、そこに対するアプローチがとても興味深かったです。
小物はさくっと3Dプリンターで作っちゃう、というのもエンジニアならではw
「おうちタイマー」というアプリもリリースされたそうです。 note.mu
発表枠(5):Hikoharu06さん:保活問題についての取り組み紹介
Hikomaru06さんは仕事で保活の闇を解消するプロダクトを作ろうとしており、保活の何が問題でなぜ解決されないのか、そこから何をやろうとしているかを発表していました。
リクルートでは「キッズリー」という保育園(保育士)向けのサービスも提供しています。 kidsly.jp
これ以外にもリクルートには妊娠中~子持ちのユーザが使う既存サービスがあるため、ユーザインタビューはしやすい環境にあるとのこと。
保活の問題点についてはこのエントリにまとまっている通りですが、親が肉体的・精神的にきつい時期にストレスフルな手続きを踏まされ、しかもそこまでやっても入れる保証が一切ないという闇の深さにあります。 hikoharu06.hatenablog.com
資料も各自治体でてんでバラバラ、点数計算の仕組みも異なり、途中でルールが変わることも。
このIT時代に一括管理された保育園マスタが存在していない*6ことをなんとか解決し、APIを作って保活をもっとオープン化し、親の負担を減らしていきたいと仰っていました。
男性9割のこの会場でも「保活という言葉を知ってる人?」と訊かれるとほとんどの方が挙手していたのが印象的でした。
発表枠(6):shikicheeさん:- 技術的夫妻プレゼンツ - 夫婦が対等に家事とお金の管理をする方法
shikicheeさんはエンジニア・デザイナー夫婦。相方さんのmacheri_meさんもいらしていました。
スクラム*7の重要要素「透明性」「検証」「適応」を用いて、お金管理と家事の省力化をしたお話をされていました。
それぞれの詳細はこちらに載っています。
夫婦で記事書いてて、すごくいいなぁ…と感じましたw
我が家も共同口座を使っていますが、互いに一定額入れるだけでちゃんと管理はしていないのが現状。。なんとかしなきゃなぁ。
定”率”制というのは面白いなと思いました。
「家事の省力化」では、家電を購入するかどうかを判断する指標が話題でした。
以下の等式が成り立ちそうなら買う
耐用年数 × 年間使用回数 × 1回の削減時間 × 時給 > 購入金額
※ストレス削減まで考えたら即購入
また、家事スクラムでDONEの定義*8を明確にする重要性も語られていました。
ここまでやったら完了、という基準がわかるので質を保ったまま家事の属人化が防げて良さそうです。
全体的な感想
家事育児に向き合う人たちの話は、どの話もすごく身近で面白かったです。
いろんな方が話していたのでGoogleHome*9+NatureRemoが気になってきてしまいましたw
それと、shikicheeさんが話していたホットクックも。調理家電あまり興味なかったんですが、少し調べてみようかなぁと思います。
IT系勉強会あるあるではありますが、Twitterハッシュタグ「#子育てエンジニア」もトレンド入りしていましたね。
もしまとめができたらリンク貼ろうと思います。
発表者も聴講者も男性がほとんどでしたが、休憩中の会話も保活や慣らし保育、家事運営の話など家事育児が中心で興味深かったです。
皆さんすごくて、私ももっと頑張らないとなぁ。。と思いました(;'∀')
第3回があったらまた参加してみたいです(女性エンジニアの発表も聞いてみたい)。
長くなりましたがこの辺で。
*2:お菓子詰め合わせとロゴ入りどら焼きは娘と私で美味しくいただきました。
*3:おそらくこのサイトにある「B-Quest」の話だったと思います。詳細聞き逃してしまいました。。 採用情報・各種制度:各種制度・待遇・福利厚生[新卒採用]リクルートマーケティングパートナーズ-Recruit Marketing Partners-
*4:Voice User Interface:音声インターフェイス
*5:家庭をプロジェクトとして運営した話 - Speaker Deck
*6:以前別なイベントで紹介されていたTokyo保育園マップも、データ収集は人力でした。。
*7:ソフトウェア開発は大きく分けてウォーターフォール開発とアジャイル開発がありますが、スクラムはアジャイル開発の手法の1つです。
*8:「完了の定義」とも呼ばれます。何をもって完了とするか、を明示することで曖昧さの回避や品質のむらを防ぎます。
*9:たまたま発表者にGoogleHome派が多かったので挙げましたが、別にアレクサでもいいですw