長女が小学生になり、初めての夏を迎えた。
1ヶ月以上の夏休み、ワーママにとって悩ましい点は色々あれど、その際たるは夏休みの宿題ではなかろうか。
小1の夏休み、子供の自主性に任せておくと進むはずもなく、多かれ少なかれ親が介入しないとどうしても終わりには程遠い。
これはそんな我が家の奮闘の記録である。
夏休み宿題プロジェクト始動
twitter.com長女が宿題たんまり持ち帰ってきたぞー!!(法螺貝の音)
— みるく(💉②済) 👧6歳👶1歳 (@3865oiseau_bleu) 2021年7月20日
1学期の終業式、宿題をたんまりと持ち帰ってきた。宿題のラインナップについてはプリントで事前告知があったが、現物や詳細について知るのはこの日が初めてである。
宿題の内容把握
早速、出された宿題の内容を確認する。
- ドリル(国語・算数)︰各13✕2=26ページ
- アサガオの観察日記︰2枚(花/種)
- 絵日記︰2枚
- SDGsチェックシート︰1枚
- 歯磨きチェックシート︰1枚
- 自由課題︰1個以上
- 一言日記︰毎日1行ずつ
よく見たら決して多くないし、むしろ楽勝な部類だと感じた。自由課題は様々なジャンルの課題が予め提示されており、長女は工作をすると初めから決めていたので迷うこともなかった。
あとは猛暑で枯れかけているアサガオが復活して、きちんと種を作ってくれればよいだけである。私は勝ちを確信した。
夏休みカレンダー作り
長女が夏休みの残り期間や家族の予定を知れるよう、夏休みカレンダーを自作した。
夏休み期間を着色し、全員が休みの日は別な色をつけた。日付の横には残り日数を記載。宿題欄を設けて、その日やった宿題のところにチェックが入れられるようにした。
これを長女が日々見れる場所に掲示していた。
初めは自主性に任せていたが…
夏休みが始まる前、旦那との会話で宿題の話になった。
「宿題が全部終わるまでは、ゲームもYouTubeも禁止にしよう」
と言う旦那に、それはさすがに厳しすぎない…?と私が待ったをかけた。それで結局、何も制限を設けない夏休みが始まったのだが…
私「今のうちに*1宿題やりなよ」
長女「えーあとで」
そんな会話を何度繰り返しただろう。。初めの数日はドリルを何ページかまとめてやっていたのだが、やがて宿題のしの字も言わなくなった。
そして旦那は会社、私はリモートワーク。緊急事態宣言下、大したお出かけもできず家ですることといえば大抵ゲームかYouTube。
8月末にはダンス教室の発表会があるので、その練習もしないといけない。進まない宿題にももっと介入していかないと永遠に終わらんぞこれは…と常々危機感を感じていたものの、長女がゲームかYouTubeをしている間は仕事もまぁまぁ捗るのでついついそのままにしてしまっていた。
緊急家族会議
8月5日、皆で夕飯を食べていたときにふと宿題の話題になった。
夏休み終了まであと21日。あと数日で折り返し地点というタイミングで、ドリル(解けるところだけ)と一言日記しかやってない。さすがにまずいよと、旦那によって緊急家族会議が開かれることとなった。
twitter.com「やらなきゃと思ってはいたけどママの仕事が忙しそうで話しかけられなかった」と言ったが、一部は本当で一部は言い訳だと思った。
— みるく(💉②済) 👧6歳👶1歳 (@3865oiseau_bleu) 2021年8月5日
だってどうでもいいことでいちいち話しかけに来ているからだ。
でも遠慮して訊けなかったのは本当だと思う。長女の態度は仕事における自身を見ているようだ。
この2週間あまり、どうして宿題をほとんどしてこなかったのか?という問に対して長女はこう言った。確かに仕事が忙しかったし、月末は次女の発熱もあっててんやわんやしていた。声掛けはしていたつもりだが、巻き込んで宿題に取り組むほどの余裕はなかった。
ゲーム・YouTube禁止令
そんなこんなで、色々話し合った末に一定のルールが課せられた。これらは全てAND条件である。
- 短期集中タイプの宿題(一言日記以外)を全部終わらせるまではゲーム・YouTube禁止
- 一言日記を当日中に書くまではゲーム・YouTube禁止
- ダンス練習をするまではゲーム・YouTube禁止(発表会までの期間限定ルール)
- 読書をするまではゲーム・YouTube禁止
まずは短期集中タイプの宿題が終わらないことには先に進めない。それに加えて1ミリも進んでいなかったダンス練習と読書*2も追加され、長女にとってはかなり辛い条件となった。
解禁条件フローチャート作り
ゲームとYouTubeの解禁条件がわかりにくそうだったので、フローチャートを作ってみた。
また、宿題の進度を可視化した欄も併記しておいた。
ここまできたらさすがに宿題完了に向けてやる気を出すだろう。このときの私はそう思っていた。
宿題完了に向けて再始動
翌日から長女は、本格的に宿題に取り掛かり始めた。昨日まで飽きるほど聞いていたYouTubeの騒がしい音声がなくなり、部屋は程よい静寂に包まれた。仕事をする上では都合がよい。
しかしながら、宿題を全て自力で片付けられるわけではない。大抵「ねぇママ〜」とこちらへ来ては、わからない・できない・つまらないなどと言うもんだから、その度に仕事の手は止まる。ただでさえ仕事を上手く捌けていないのに、集中も削がれて稼働はますますボロボロだった。
読解問題
ドリルの中で最も手こずったのは国語の読解問題だった。
文章を読めば全て答えは書いてあり、そのまま抜き出せばいいレベルの簡単な小問なのだが、長女はそもそも文章自体が読み解けていない。1回読ませただけでは内容が理解できておらず、段落ごとに区切って要約させながら、問の答えがどこに書かれているかみつけさせた。これがなかなか時間がかかり、ほぼ付きっきりで解説していた。。
自由課題(工作)
豚の貯金箱作りをする!と夏休み開始前から張り切っていた割には、なかなか作り始めない。ゲーム・YouTube禁止令が出てようやく取り掛かり始めたが、思うようにできなくてイライラしている。設計せずにいきなり実装しようとしてつまずくパターンに似ている。
長女の頭の中には完成イメージがあるらしいので、まずそこの認識合わせから行なった。夏休み初期に完成イメージ図を描かせていたので、それを元にもう少し具体化してみる。
簡易設計図は使う素材やおおよその寸法まで、なるべく具体的に書き込んでいった。話していると昨日と違うことを言うことも多く、すぐに仕様のブレが起きる。でも書いた設計図を見せながらあらためてどうするか決めさせ、適宜修正をしていった。
こうして、豚の貯金箱は3日間ほどで完成した。
観察日記
アサガオの水やりは、これまでほとんど私がしていた。そして花や種をみつける度に写真を撮っていた。
緊急家族会議の翌朝、さっそく長女と庭へ出た。あまりにも暑いので、スケッチしたい花を撮影して部屋で絵を描くことにした。
あとは写真通りに描くだけだと思っていたのだが、ここでもつまずく長女。初めは自力で描いてはいたが、用紙の大きさに比べて絵が小さすぎた。。絵を手伝うのはちょっと気が引けたが、あまりにも小さすぎる絵なので輪郭線だけフリクションボール*3で描いてあげた。
ダンス練習
以前書いた記事参照。ゲーム・YouTube禁止令が出たあともなかなか練習は進まず、結局土壇場での猛特訓になってしまった。
読書
短期集中タイプの宿題が大方片付いた頃、ようやく重い腰を上げた。長女はなぜか小3・小4対象の怪談オムニバスものを借りてきてしまい、平易な漢字にはふりがなが振られておらず1人では読めない。なので読書をするときは毎回、旦那か私が付きっきりで対応していた。
読解問題と同じでただ文字を読むだけでは内容が理解できないので、時々問題を出しながらストーリーの解説をしていた。ちなみに50分かけて1章の半分くらいしか進まないので、リモートワーク中にはキツかった。
ついにゲーム・YouTube解禁
twitter.com長女、禁ゲーム禁Tube生活18日目にしてようやく1日のミッションクリア。
— みるく(💉②済) 👧6歳👶1歳 (@3865oiseau_bleu) 2021年8月23日
てか掲示している解禁条件を私があらためて説明して、乗り気でない読書は私が(業務時間を削って)付き添ってやっとだからね…ホントは自分から動いてほしいんだけども。。
結局、全ての条件をクリアしてゲームとYouTubeが解禁されたのは、夏休み終了4日前のことだった。ダンス発表会が終わったため解禁条件が減ったからだ。
twitter.comネトフリにハマる長女、「ばなにゃ」「斉木楠雄のΨ難」「ゆるキャン△」「デザインあ」「ざんねんないきもの図鑑」などあれこれ見まくっているw
— みるく(💉②済) 👧6歳👶1歳 (@3865oiseau_bleu) 2021年8月19日
期間中はゲームとYouTubeは禁止だったが、それ以外は禁止していなかった。ネトフリやアマプラで、新しい作品との出会いも増えた。祖母からプレゼントされていた図鑑を読んだり、ペーパークラフトを作ったり他の遊びもしていた。
ただ、今度はネトフリで「電脳コイル」などお気に入りのアニメを何周もすることにハマってしまい、ダンス練習と読書をして1日でも早くゲーム・YouTubeを解禁させようという勢いはあまりなくなっていた。。結局私が促すことでなんとか条件クリアに至ったのが実情である。
まとめ
小1の夏休み宿題プロジェクトは無事に納期までに完了した。が、本人の自主性に任せるのは難しく、親がある程度マネジメントしてあげないとなかなか進まなかった(あくまで我が子の場合だが)。
来年の夏休みはもう少し上手くやろうと思うとともに、自主的に行動できるようになってほしいものである。